エリザベス・バークレー

エリザベス・バークレーは米国の女優。テレビドラマ『セイヴド・バイ・ザ・ベル』のジェシー・スパノ役や、1995年のポール・ヴァーホーヴェン監督映画『ショーガール』のノミ・マローン／ポリー・アン・コステロ役を演じました。アニメ映画『アーミテージIII：ポリマトリクス』ではタイトルロールの声を担当し、映画『The First Wives Club』と『Roger Dodger』では脇役を演じました。演劇では『Hurlyburly』の演技が高い評価を受けています。

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エリザベス・バークレー

• 名前：エリザベス・バークレー（Elizabeth Berkley）
• 生年月日：米国ミシガン州ファーミントン・ヒルズ
• 他の名前：エリザベス・バークレー・ローレン
• 職業：女優・モデル
• 活動期間：1986年〜現在
• 配偶者：グレッグ・ローレン（2003年〜
• 子供：1人

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生い立ち

エリザベス・バークレーは米国ミシガン州オークランド郡の裕福なデトロイト郊外ファーミントン・ヒルズで生まれ育ちました。

ギフト・バスケット・ビジネスを営むジェレと、弁護士のフレッド・バークリーの娘。兄にジェイソンがいます。保守派のユダヤ教徒の家庭で育ち、バット・ミツバを行ないました。

右目は緑と茶色が半々、左目は緑一色。カリフォルニア州カラバサスのカラバサス高校を卒業。

幼い頃からダンスをし、両親が地下に設けた部屋で練習していました。プロとしてダンスを追求することに興味をもった彼女は、ダンサーや振付師のもとでトレーニングを受けるためにニューヨークを訪れました。

経歴

1980年代

エリザベス・バークレーは1986年にTV番組『Gimme a Break！』でTVデビュー。1989年に『セイヴド・バイ・ザ・ベル』のケリー・カポウスキー役のオーディションを受けましたが、番組のプロデューサーはティファニ＝アンバー・ティッセンと彼女のどちらを起用するか決めかねていました。結局、エリザベスのためにジェシー・スパノというキャラクターを作り、1989年から1993年まで同番組のテレビと映画の両方で演じました。

1990年代

映画キャリアを追求するために『セイヴド・バイ・ザ・ベル』を降板したエリザベス・バークレーは、物議を醸したポール・ヴァーホーヴェン監督の映画『ショーガール』（1995年）の主役、ノミ・マローン役を射止めます。セックスとヌードをふんだんに盛り込んだこの映画は、米国でNC-17指定（大予算映画で初めてこの指定を受けた）を受け、オリジナルの劇場公開時には興行的に大爆死し、批評家たちからは広く酷評されました。バークレーの演技も否定的な批評をうけました。

この映画の悪影響をうけて、バークリーは所属タレントエージェンシーであるクリエイティブ・アーティスツ・エージェンシーを退社し、翌週にはICM、ウィリアム・モリス・エージェンシー、ユナイテッド・タレント・エージェンシーと会い、最終的には後者と契約しました。

1996年1月、ダイアン・キートン、ゴールディ・ホーン、ベット・ミドラー主演のコメディ『The First Wives Club』に脇役で出演。その後、自主映画『The Real Blonde』でマドンナのボディ・ダブル、ティナを演じました。キーファー・サザーランド主演のアニメ映画『アーミテージIII：ポリ・マトリックス』ではタイトルロールに抜擢され、自主映画『The Taxman』、『Tail Lights Fade』、トライベッカ映画祭第1回受賞作『Roger Dodger』、『Moving Malcolm』では脇役を演じました。

また、オリバー・ストーン監督のスポーツドラマ『エニイ・ギブン・サンデー』では、アル・パチーノ演じる主人公が雇ったコールガール役で小さい役を演じ、ウディ・アレン監督の『玉サソリの呪い』では重要な脇役を演じました。

1999年には、ロンドン版『レニー』の舞台で、エディ・イザードとハニー役で共演しています。

2000年代

エリザベス・バークレーは、アーティストのグレッグ・ローレンと結婚した3ヵ月後の2004年2月、リチャード・ドレイファスと共演したコメディ『Sly Fox』でブロードウェイ・デビューを果たしました。

2005年のオフ・ブロードウェイ作品『Hurlyburly』では、キャサリン・ケルナーに代わってボニー役を演じ、イーサン・ホーク、パーカー・ポージー、ボビー・カンナヴェイルらと共演 。

2006年、彼女はジェニファー・アニストン、ロージー・ペレス、リリ・テイラーとともに、第6回「24 Hour Plays」に出演。これは、6人の脚本家、6人の演出家、24人の俳優、制作スタッフが、24時間で6本の10分の戯曲を書き、演出し、上演するというものです。

その頃、『CSI：マイアミ』『NYPDブルー』『Without a Trace』『Threshold』『LAW & ORDER』などのシリーズにゲスト出演し、LifetimeのTV映画『Student Seduction』では、生徒からセクハラで不当に訴えられた高校教師クリスティ・ドーソンを演じました。

その後、2007年にTV映画『ブラック・ウィドウ』に出演し、金目当てに夫を殺した疑いのある女性を演じました。2008年には、ジュリアン・マクマホン、クリスタ・アレン、アイシャ・タイラーと共演した映画『Meet Market』がDVD化されました。

2008年、エリザベスは『CSI：マイアミ』の複数エピソードに出演する契約を結び、ホレイショ・ケイン（デヴィッド・カルーソ）の元恋人ジュリア・ウィンストンを演じました。エリザベスが出演したエピソードは高視聴率で、すべてのエピソードがニールセンの視聴率チャートのトップ10にランクインしました。

エリザベスは、ブラボーのリアリティシリーズ『Step It Up and Dance』の司会を務めました。この番組は、賞金10万ドルと、全米トップクラスの振付師たちと仕事をし、その振付師たちのためにパフォーマンスをする機会を獲得するために、10人のダンサー志願者の活躍を競い合うもの。同番組は、同時間帯（10/11 C）で82万6,000人の視聴者を獲得し、同局史上最強の番組となりました。同番組は放送期間中も好調を維持し、毎週平均75万6,000人の視聴者（うち18歳から49歳が52万2,000人）を獲得し、エリザベスはブラボーの4月度史上最高視聴率に貢献。彼女によると、同番組の司会は非常に充実した仕事だったそう。彼女は舞台袖で多くのダンサーと親交を深めているため、ダンサーに感情移入してしまうと語っています。

『ステップ・イット・アップ＆ダンス』のプレスツアー中、バークリーは朝のニュース番組をはじめ、ABCの『ジミー・キンメル・ライブ！』、Fuse TVの『The Sauce』、E！の『Chelsea Lately』、CNBCの『The Big Idea with Donny Deutsch』、ABCの『The View』などさまざまな番組に出演。

『The View』では、共演者のウーピー・ゴールドバーグを「並外れた存在」と呼び、尊敬の念を語りました。2008年6月にロサンゼルスのマンズ・チャイニーズ・シアターでプレミア上映されたデヴィッド・アークエット監督の短編映画『The Butler’s in Love』では、トーマス・ジェーンと共演。

2009年、エリザベスはShowtimeの番組「The L Word」の第6シーズン（最終シーズン）に出演。彼女は大学でジェニファー・ビールス演じるベット・ポーターから逃げ出したノンケのケリー・ウェントワースを演じました。エリザベスとビールズは実生活でも親友で、2002年の自主映画『Roger Dodger』で共演したことがあります。エリザベスはテレビの仕事を続け、『CSI：マイアミ』のジュリア・ウィンストン役を再演し、シーズン7のフィナーレを含むさらに3エピソードに出演。カルト的ヒットを記録した『ドニー・ダーコ』の続編『S.ダーコ』では、元麻薬中毒者からクリスチャンに生まれ変わり牧師に夢中になるトゥルーディを演じました。2009年のコメディ『Women in Trouble』にもトレイシー役で出演。

2009年6月、エリザベスが『Late Night with Jimmy Fallon』にゲスト出演したとき、『セイヴド・バイ・ザ・ベル』の共演者であるザック・モリス役のマーク＝ポール・ゴッセラーは、ジミー・ファロンが企画した同番組のオリジナル・キャストによる「同窓会」に参加したい意向を示し、エリザベスも同窓会に参加することに同意したことを明らかにしました。デニス・ハスキンズ、ラーク・ヴォアヒーズ、マリオ・ロペス、エリザベス・バークリー、マーク＝ポール・ゴッセラーは同窓会に同意しました。

ゴッセラーは2009年6月8日のレイト・ナイトで、当時放送中のTNTドラマ『レイジング・ザ・バー』を宣伝しながら、ザック・モリス役を再び演じました。ザックがギターを弾き、ファロンのハウスバンド、ザ・ルーツのバックで歌いました。ティファニ・ティーセンは、オンラインサイトFunny or Dieにパロディ動画を投稿し、同窓会に参加するには忙しすぎると語っています。

2010年代

2011年、エリザベス・バークレーはホールマークチャンネルのオリジナル映画『ラッキー・クリスマス』で主役の女性役を演じました。この映画は2011年11月12日に同チャンネルで初公開。

2013年9月、エリザベスは『ダンシング・ウィズ・ザ・スターズ』第17シーズンの出場者の一人として発表されました。彼女はヴァレンティン・チャメルコフスキーとパートナーを組みました。彼らは大会第9週に脱落し、審査員の高得点を獲得したにもかかわらず、6位に着地。エキスパート・パネルの審査員たちは、何度も満点を獲得し表彰しましたが、最終的には、番組が使用する人気指標にもとづき一般投票によって彼女のチームは脱落しました。

2014年、テレビ映画『The Unauthorized Saved by the Bell Story』が放映され、女優のティエラ・スコフバイがエリザベスを演じました。 2015年2月4日、エリザベスは『The Tonight Show Starring Jimmy Fallon』でマーク＝ポール・ゴッセラー、マリオ・ロペス、デニス・ハスキンス、ティファニー・ティーセンと再会し、ファロンと一緒に『セイヴド・バイ・ザ・ベル』のスケッチに出演。2020年11月、エリザベスはこの続編シリーズでジェシー・スパノ役を再演しました。

アスク・エリザベス

2010年、エリザベスは「Ask-Elizabeth」という10代の少女向けのオンライン自己啓発プログラムを立ち上げました。このウェブサイトは、夫のグレッグ・ローレンが、自分のところに相談に来る少女たちの多さについてコメントし、彼女自身のコラムをもつべきだと冗談をいったことから作られたものです。彼女は定期的に若い女の子たちと会い、さまざまな問題やトピックについて話し合い、彼女たち自身が過去に悩んだことを話しながら、彼女たちが経験している問題を解決する手助けをしています。

アスク・エリザベスは、この番組の成功と、全米の少女たちを助けるための継続的な取り組みに焦点を当てたリアリティ・シリーズの作業タイトルでもありました。MTVが制作したこの番組では、エリザベスが全米を旅しながら、10代の少女たちにとって最も重要な問題やトピックを取り上げています。MTVのニュース・ドキュメンタリー部門で開発担当副社長を務めるエイミー・ベイリーによると、エリザベスがMTVにこのアイデアをもちかけたそうです。

番組自体の状況は不明で、当初は2008年後半に初放送される予定でしたが、軌道に乗ることはありませんでした。2011年、エリザベスは10代の少女のための自己啓発書『アスク・エリザベス』を出版。

私生活

2000年、エリザベス・バークレーは、俳優で脚本家のロジャー・ウィルソンがレオナルド・ディカプリオを相手どって起こした4500万ドルの訴訟に巻き込まれました。ディカプリオはウィルソンとの交際中のエリザベスを追いかけたとされ、ウィルソンはこの告発をめぐってディカプリオと対立したのです。

2003年11月1日、エリザベスはカボ・サン・ルーカスのエスペランサ・ホテルでアーティストで俳優のグレッグ・ローレンと結婚。彼女は正式にエリザベス・バークレー・ローレンと改名しましたが、仕事上では旧姓を使用しています。2012年7月に息子を出産。

エリザベスは厳格なベジタリアンです。

出演作品

日本語以外の題名表記は原題または英題です。

映画

TV

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2023.11.10