エリシア・ロタル(Elysia Rotaru)はカナダ出身の女優兼声優。1984年11月9日バンクーバー生まれ。『ARROW/アロー』のタイアナ役や声優として『ホームワールド3』のイモゲン役で知られる。ルーマニア系で、英語とルーマニア語を流暢に話す。身長175cm、多才な演技で活躍中。
プロフィール
- 名前:エリシア・ロタル(Elysia Rotaru)
- 生年月日:1984年11月9日(40歳)
- 出生地:カナダ・ブリティッシュコロンビア州バンクーバー
- 職業:女優、声優
生い立ち・教育
エリシア・ロタルは、1984年11月9日にカナダのブリティッシュコロンビア州バンクーバーで生まれました。両親はルーマニア出身で、彼女は英語とルーマニア語のバイリンガルとして育ちました。この多文化的な環境は、彼女の感受性や表現力に大きな影響を与えたと考えられます。幼少期から芸術に強い興味を示し、ダンス教室に通い、学校の演劇やピアノのリサイタルに参加するなど、創造的な活動に積極的に取り組みました。これらの経験は、彼女の後のキャリアにおける多才なパフォーマンスの基盤となりました。
教育面では、サイモンフレーザー大学(Simon Fraser University)に進学し、当初は心理学を専攻していました。しかし、学業の途中で演劇への情熱が強くなり、心理学から演劇に専攻を変更。最終的に、演劇を専門とする美術学士号(Fine Arts with a specialty in Theatre)を取得しました。この転換は、彼女が自身の真の呼びかけを見つけ、演技の世界に本格的に飛び込むきっかけとなりました。大学での演劇教育は、彼女の演技技術や表現力を磨くための重要なステップとなり、プロの俳優としてのキャリアを築く土台を固めました。
経歴
エリシア・ロタルのキャリアは、2008年に本格的にスタートしました。女優としての活動に加え、声優やプロデューサーとしても幅広く活躍しています。
彼女の最も知られた役の一つは、テレビシリーズ『ARROW/アロー』(2012年~)で演じたタイアナ・ヴェネディクトフ役です。このDCコミックス原作の人気ドラマで、彼女は17エピソードにわたり重要なキャラクターを演じ、視聴者に強い印象を与えました。この役は、彼女の演技力と存在感を広く認知させるきっかけとなりました。
映画では、『トゥームストーン/オーバーキル』(2017年)でアリシア・デ・ラ・クルス役を演じ、アクションとドラマを融合させた演技で注目を集めました。また、『キル・バード 森に潜む反逆者』(2020年)ではテイラー・クレイン役を務め、緊張感あふれるスリラー映画でのパフォーマンスが高く評価されました。その他にも、『ハニー・ガールズ ~夢への扉~』(2021年)や『七つの大罪クラブ 生贄になった少女たち』(2020年)など、多様なジャンルの映画に出演し、彼女の演技の幅広さを示しています。
声優としてのキャリアも顕著で、特にビデオゲームやアニメーション作品での活躍が目立ちます。2024年にリリースされた『ホームワールド3』ではイモゲン・スジェット役の声を担当し、ゲームファンから高い評価を受けました。また、『ジャスティス・リーグ:クライシス・オン・インフィニット・アース』(2024年)ではブラックカナリー役を演じ、アニメ映画での声の演技でもその才能を発揮しています。さらに、『ドラガリアロスト』や『マーベル・アベンジャーズ』、『クッキーラン:キングダム』など、人気ゲームでの声優としても活動し、多様なキャラクターに命を吹き込んでいます。
プロデューサーとしても活動しており、『The Sinners』(2020年)や『Hell Is a Teenage Girl』(2024年)など複数のプロジェクトで製作に関わっています。また、ポッドキャスト『You Did It』のディレクターやショーランナーとしても活動し、クリエイティブな分野でのマルチタレントぶりを発揮しています。彼女のキャリアは、演技と製作の両方で着実に成長を続けており、カナダを代表する女優の一人として確固たる地位を築いています。
私生活
エリシア・ロタルの私生活については、彼女自身が比較的プライバシーを重視しているため、公開されている情報は限られています。知られていることとしては、彼女にはエリダ・ロタルという名前の兄弟がいることが挙げられます。彼女は自身のルーマニア系カナダ人の背景を誇りに思い、インタビューなどでその文化的アイデンティティについて語ることがあります。SNS(FacebookやInstagram)を通じてファンと交流することもありますが、個人的な生活の詳細はあまり明かしていません。身長175cmという長身を活かし、モデルとしての活動も行っており、彼女のエレガントな外見は多くの役柄で魅力的に映っています。
エリシアは、忙しいキャリアの中でもバランスを保つことを重視していると語っており、インタビューではハリウッドでの生活におけるメンタルヘルスや自己ケアの重要性に触れることがあります。彼女のプロフェッショナルな姿勢とプライベートでの謙虚な態度は、ファンや同僚から広く尊敬されています。趣味やプライベートでの活動については具体的な情報が少なく、彼女は主に仕事を通じて自己表現を行っているようです。
出演作品
TV番組
- ARROW/アロー(2012年~2016年、タイアナ・ヴェネディクトフ役、17エピソード)
- ターナーとフーチ(2021年、ディラ役、1エピソード)
- Sloane and The Cosmic Schlep(2023年、スローン役)
- Chip and Potato(2022年、ディラ役、1エピソード)
映画
- トゥームストーン/オーバーキル(2017年、アリシア・デ・ラ・クルス役)
- キル・バード 森に潜む反逆者(2020年、テイラー・クレイン役)
- ハニー・ガールズ ~夢への扉~(2021年、マーリン・グレイソン役)
- 七つの大罪クラブ 生贄になった少女たち(2020年、マギー・ミドルトン役)
- 新聞記者アレックス 殺人の手助け(2021年、アイヴィ役)
- ラバーボーイ(2014年、ヘザー役)
- カウントダウン・トゥ・デス(2016年、A.D.A.役)
- Into the Night(2021年、短編映画、エヴェリン・ウッダード役)
- Diary of a Wimpy Kid: Rodrick Rules(2011年)
アニメ
- レゴスターウォーズ:ドロイドの伝説(サビン・レン役)
- マーベルスーパーヒーローアドベンチャー(シュハルク役)
- ジャスティス・リーグ:ワールドウォー2(ブラックカナリー役)
- ジャスティス・リーグ:クライシス・オン・インフィニット・アース(2024年、ブラックカナリー役)
ビデオゲーム
- ホームワールド3(2024年、イモゲン・スジェット役)
- ドラガリアロスト(カースティ役)
- マーベル・アベンジャーズ(アリサンド・モラレス、ヘレン・ゲイブル役)
- クッキーラン:キングダム(ビート味クッキー役)
- パズルファイター(ジル・バレンタイン、レジーナ役)
- FIFA 20(ベアトリッツ・ヴィラノヴァ役)
- Starfield(2023年、ケリー・ヒューズ役、他)
- The Callisto Protocol(2022年、声の出演)
- Saints Row(2022年、キャラクターの声)
- Starship Troopers: Extermination(2024年、特殊作戦グループ女性ヒーロー役)
- Death Stranding 2: On the Beach(2025年、ヒドロロジスト役、公開予定)
- Avowed(2025年、ウォーデン・レレア・チャンドラー、ウィーダン・キンツィア役、公開予定)
- Marvel Cosmic Invasion(2025年、シーハルク、レディ・ヘルベンダー、シフ役、公開予定)
受賞歴
エリシア・ロタルは、キャリアを通じて7つの受賞と8つのノミネーションを獲得しています。具体的な受賞内容は公開情報では詳細に記載されていませんが、彼女の多才な演技とプロデューサーとしての貢献が高く評価されている証です。
レビュー 作品の感想や女優への思い