『ワイルド・スピード MEGA MAX』(2011年)は、ブラジル・リオを舞台にしたカーアクション映画。ドミニクとブライアンが裏社会の黒幕から1億ドルを奪う計画を立て、仲間と共に壮絶なカーチェイスを繰り広げる。シリーズ第5作で、チームアクションと豪快なアクションが魅力。監督はジャスティン・リン。以下では女優の活躍、衣装・化粧・髪型、あらすじ、解説、キャスト、スタッフについて説明。
基本情報
- 邦題:ワイルド・スピード MEGA MAX
- 原題:Fast Five
- 公開年:2011年
- 製作国:米国
- 上映時間:130分
- ジャンル:サスペンス、アクション
- 配給:東宝東和
見どころ
オリジナル・キャストが再登場し、前作の後日譚を描く。カーアクションのみならず、銃撃戦や肉弾戦など、娯楽要素が満載。剛腕捜査官としてドウェイン・ジョンソンが登場。
あらすじ
ドミニク・トレット(ヴィン・ディーゼル)は裁判で懲役25年の判決を受け、護送車で移送中だったが、ブライアン・オコナー(ポール・ウォーカー)とミア・トレット(ジョーダナ・ブリュースター)らによって脱獄に成功する。国際指名手配犯となった彼らは、ブラジルのリオデジャネイロの裏社会に身を隠す。自由を手に入れるため、裏社会を牛耳る腐敗した実業家エルナン・レイエス(ヨアキム・デ・アルメイダ)から1億ドルを強奪する大胆な計画を立てる。ドミニクとブライアンは、シリーズ過去作で関わった仲間たち—ローマン(タイリース・ギブソン)、テズ(クリス・“リュダクリス”・ブリッジス)、ハン(サン・カン)、ジゼル(ガル・ガドット)、レオ(テゴ・カルデロン)、サントス(ドン・オマール)—を集め、精鋭チームを結成。一方、彼らを追う連邦捜査官ルーク・ホブス(ドウェイン・ジョンソン)と現地警察官エレナ(エルサ・パタキー)は執拗に追跡を開始。チームは巧妙な計画と圧倒的なドライビングテクニックで、壮絶なカーチェイスとアクションを展開しながら、レイエスの金庫を狙う。果たして彼らは自由を勝ち取り、巨額の金を手に入れられるのか?
解説
『ワイルド・スピード MEGA MAX』は、ワイルド・スピードシリーズがストリートレースからアクション・クライム映画へと進化した転換点となる作品です。前作までのカーマニア向けの要素を抑え、強盗映画としてのスリルとチームワークを強調。ブラジルのエキゾチックな背景を活かし、アクションのスケールが飛躍的に拡大しました。特に、巨大な金庫を車で引きずるクライマックスのカーチェイスは、シリーズ屈指の名シーンとして語り継がれています。監督のジャスティン・リンは、キャラクターの絆とアクションのダイナミズムを巧みに融合させ、シリーズの新たな方向性を確立。ドウェイン・ジョンソンのホブス役登場により、物語に新たな緊張感が加わりました。本作は興行的にも大成功を収め、北米公開初週末で8600万ドルを記録し、シリーズ最高の滑り出しを達成。世界中で愛されるフランチャイズの基盤を固めました。
女優の活躍
『ワイルド・スピード MEGA MAX』では、ジョーダナ・ブリュースター、ガル・ガドット、エルサ・パタキーの3人の女優が重要な役割を果たし、物語に深みと魅力を加えています。
ジョーダナ・ブリュースター(ミア・トレット役)
ミアはドミニクの妹で、ブライアンの恋人。シリーズ初期から登場する主要キャラクターで、本作ではチームの心の支えとして活躍。脱獄計画の立案や、リオでの作戦会議で冷静な判断力を発揮し、家族の絆を象徴する存在です。ブリュースターは、ミアの優しさと強さをバランスよく表現。特に、ブライアンとのロマンスシーンでは感情的な演技が光り、観客にシリーズの人間ドラマを強く印象づけました。彼女の存在は、アクション中心の展開に温かみを加え、チームの結束力を高める役割を果たしています。
ガル・ガドット(ジゼル・ヤシャール役)
ジゼルは、前作『ワイルド・スピード MAX』で初登場したキャラクターで、元モサドのエージェントという設定。本作では、チームの武器や戦術の専門家として活躍し、特にレイエスの警備システムを突破する場面でその知性と技術力を発揮。ガル・ガドットは、ジゼルのクールでタフな一面と、仲間への信頼やハンとの微妙なロマンスを繊細に演じ分け、観客に強い印象を与えました。カーチェイスでの運転技術や、アクションシーンでの身体能力も見どころで、彼女のスター性が本作で大きく開花。後に『ワンダーウーマン』で世界的な知名度を得るガドットの初期の魅力が感じられる作品です。
エルサ・パタキー(エレナ・ネベス役)
エレナはリオの現地警察官で、ホブスの捜査チームに加わる新キャラクター。レイエスの腐敗したネットワークに立ち向かう正義感の強い女性として描かれ、ドミニクと徐々に心を通わせる重要な役どころです。エルサ・パタキーは、エレナのプロフェッショナルな姿勢と内面的な葛藤を丁寧に演じ、特にドミニクとの対峙シーンでは感情の揺れを見事に表現。アクションシーンでも堂々とした存在感を示し、物語に緊張感を加えました。彼女の出演は、シリーズに新たな女性像をもたらし、後の作品でも重要な役割を担うきっかけとなりました。
女優の衣装・化粧・髪型
本作の女優たちの衣装、化粧、髪型は、ブラジルのリオデジャネイロの熱気ある雰囲気とキャラクターの個性を反映し、アクション映画としてのダイナミズムを強調しています。
ジョーダナ・ブリュースター(ミア・トレット)
ミアの衣装は、カジュアルかつ実用的なスタイルが中心。ブラジルの暑い気候に合わせ、軽やかなタンクトップやショートパンツ、薄手のシャツが多用され、動きやすさを重視。色調はナチュラルなアースカラーや白を基調とし、ミアの優しく親しみやすい性格を反映。化粧はナチュラルメイクで、汗や埃が飛び交うリオの環境に適した軽やかな仕上がり。髪型は、シンプルなポニーテールやルーズなダウンヘアで、アクションシーンでの実用性と女性らしさを両立。彼女のルックは、家族思いの女性としての温かみを強調しつつ、過酷な逃亡生活にも適応するタフさを感じさせます。
ガル・ガドット(ジゼル・ヤシャール)
ジゼルの衣装は、元エージェントらしいタフでセクシーなスタイルが特徴。タイトなレザージャケット、フィット感のあるパンツ、ブーツを着用し、戦闘やカーチェイスに対応した機能性を重視。ブラジルのストリート文化を取り入れた大胆なカットやアクセサリーも見られ、彼女の自信とカリスマ性を引き立てます。化粧は、シャープなアイラインとスモーキーなアイシャドウで、ジゼルのクールな魅力を強調。髪型は、アクションシーンでの動きやすさを考慮したタイトなアップスタイルや、緩やかなウェーブのかかったロングヘアで、女性らしさとタフさを両立。ビキニ姿で登場するシーンでは、ガドットの抜群のプロポーションが際立ち、観客の注目を集めました。
エルサ・パタキー(エレナ・ネベス)
エレナの衣装は、警察官としてのプロフェッショナリズムを反映したもの。制服やタクティカルベストを基調とし、ダークカラーのシャツやパンツで、厳格かつ実践的な印象を与えます。アクションシーンでは、動きやすさを優先したシンプルなデザインが目立つ。化粧は、ナチュラルながらも意志の強さを表現する控えめなリップとアイメイク。髪型は、きっちりとしたポニーテールやバンスタイルで、プロフェッショナルな姿勢を強調。物語が進むにつれ、ドミニクとの関係性が深まるシーンでは、柔らかいダウンヘアや軽やかな衣装が登場し、彼女の人間的な一面を垣間見せます。パタキーのエレガントな美貌が、役柄の芯の強さと調和していました。
キャスト
- ヴィン・ディーゼル(ドミニク・トレット):チームのリーダーで、家族を守る強い信念を持つ。
- ポール・ウォーカー(ブライアン・オコナー):元FBI捜査官で、ドミニクの相棒。
- ジョーダナ・ブリュースター(ミア・トレット):ドミニクの妹で、チームの精神的支柱。
- ドウェイン・ジョンソン(ルーク・ホブス):執拗にチームを追う連邦捜査官。
- タイリース・ギブソン(ローマン・ピアース):陽気なムードメーカー。
- クリス・“リュダクリス”・ブリッジス(テズ・パーカー):技術の専門家。
- ガル・ガドット(ジゼル・ヤシャール):武器と戦術のエキスパート。
- サン・カン(ハン・ソウルオー):冷静沈着なドライバー。
- エルサ・パタキー(エレナ・ネベス):正義感の強い現地警察官。
- ヨアキム・デ・アルメイダ(エルナン・レイエス):腐敗した実業家。
- テゴ・カルデロン(レオ)、ドン・オマール(サントス):陽気なコンビ。
スタッフ
- 監督:ジャスティン・リン…シリーズの方向性をアクション映画にシフトさせた立役者。『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』から関与し、本作でその手腕を存分に発揮。
- 脚本:クリス・モーガン……シリーズの連続性を保ちつつ、強盗映画としての新鮮な展開を構築。
- 製作:ヴィン・ディーゼル、ニール・H・モーリッツ、マイケル・フォトレル…ディーゼルは主演だけでなく、製作にも参加し、シリーズのビジョンを牽引。
- 撮影:スティーヴン・F・ウィンドン…リオの鮮やかな風景と迫力あるカーチェイスを美しく捉えた。
- 音楽:ブライアン・タイラー…テンションを高めるダイナミックなスコアで、アクションシーンを盛り上げる。
- 編集:クリスチャン・ワグナー、ケリー・マツモト、フレッド・ラスキン…スピーディなカット割りで、アクションの臨場感を最大限に引き出した。
まとめ
『ワイルド・スピード MEGA MAX』は、シリーズの転換点として、アクションのスケールとキャラクターの絆を深化させた傑作です。ジョーダナ・ブリュースター、ガル・ガドット、エルサ・パタキーらの女優陣は、それぞれの役柄で物語に深みを与え、衣装や髪型でキャラクターの個性を際立たせました。ジャスティン・リン監督のビジョンと豪華キャスト・スタッフの連携により、興奮と感動が詰まったエンターテインメントが完成。シリーズファンだけでなく、アクション映画愛好者にも強く推薦できる作品です。
レビュー 作品の感想や女優への思い