13日の金曜日・完結編

この記事のうち「見どころ」には若干の誇張表現があります。

ジェイソンが倒される!?特殊メイクの大家、トム・サヴィーニが再参加した第4弾!

『13日の金曜日・完結編』は、ジョセフ・ジトー監督、フランク・マンキューソ・ジュニア製作、1984年米国公開のスラッシャー映画。『13日の金曜日 PART3』(1982年)の続編であり、『13日の金曜日』シリーズの第4弾。出演はキンバリー・ベック、ジョーン・フリーマン、カミラ・モア、キャリー・モア、ジュディ・アロンソン、バーバラ・ハワード、リサ・フリーマン、エーリッヒ・アンダーソン、ピーター・バートン、トム・エヴェレットなど。

あらすじは、前作の出来事の直後に死んだと思われたジェイソン・ボーヒーズが死体安置所から脱走し、クリスタル・レイクに戻って殺人を繰り返すというもの。この映画でトミー・ジャービスというキャラクターが初登場し、その後2作の続編や関連メディアに登場し、ジェイソンの宿敵としての地位を確立。

PART3と同様、この映画も当初は最終作となるはずでした。マンキューソJr.は、興行収入の多寡にかかわらず、自分のプロデュース作が誰からも評価されないと感じていたため、このシリーズを完結させるつもりでした。パラマウント・ピクチャーズは、公開当時、スラッシャー映画の人気が低下していることを認識していたため、この決断を支持。その結果、この映画は「最終章」や「完結編」として売り出されました。第1弾を担当したメイクアップ・アーティストのトム・サヴィーニが復帰したのは、彼が製作に携わったジェイソンを殺す手助けをしたかったから。

この映画は当初10月に公開される予定でしたが、1984年4月13日に延期。劇場公開されると、220万ドルの予算で全米興行収入は3300万ドルに達し、約981万5700枚のチケットが売れ、『13日の金曜日』シリーズで4番目に観客動員数の多い作品となりました。

公開当時は批評家たちから否定的な評価を受けたものの、今になってみればシリーズ屈指の力作と評価されています。最終作と銘打たれていたにもかかわらず、本作が成功したことにより1年後には『新・13日の金曜日』が製作され、さらに6本の続編とリブートが製作されていきました。

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13日の金曜日・完結編

  • 原題:FRIDAY THE 13TH – THE FINAL CHAPTER
  • 公開年:1984年
  • 製作国:米国
  • 上映時間:91分
  • ジャンル:ホラー

予告編はこちら。

見どころ

  • 第1作の特殊メイクを務めた名手トム・サヴィーニが復帰し、シリーズ屈指のゴア描写を堪能
  • 完結編と銘打ちながらシリーズ延長を匂わせる不穏なラストが印象深い

あらすじ

クリスタル・レイクで連続殺人が発生し、頭を斧で突き立てられたジェイソンが発見されます。そのまま死体安置所に送られるのですが彼は死んでおらず、看護師たちを殺害して逃走。その頃、湖のそばの別荘にいるトリッシュとトミーの姉弟は、ロブという青年と出会い…。

ファム・ファタル

本作で美人女優が一気に増えました。また、当時、このシリーズは最もヌード場面とゴア描写が多いといわれ、よそ見がしにくい出来上がり。とにかくいろんな女優が脱ぐ脱ぐ脱ぐ。

キンバリー・ベック

可愛い娘トリッシュ役。キンバリー・ベックはドキュメンタリー映画『Crystal Lake Memories: The Complete History of Friday the 13th』(2013年)のなかで、ホラーというジャンルが好きではないと述べています。それに加えて彼女は、この映画はB級映画ですらなく、むしろC級映画だと感じているとも語っています(^^)

『13日の金曜日・完結編』でキンバリー・ベックは母親役のジョーン・フリーマンより14歳若い。また、弟役のコリー・フェルドマンとは15歳差。ジョーン・フリーマンは1月8日生まれですが、キンバリー・ベックも近く1月9日生まれ。

ジョーン・フリーマン

トリッシュの母親ジャービス夫人役にジョーン・フリーマン。ショートヘアのブランドが清々しい、綺麗なお母さん。本作はジョーンの最後の出演作品となりました。

カミラ・モアとキャリー・モア

双子の自転車ガール、ティナとテリーを演じるのは、イギリス人姉妹カミラ・モアとキャリー・モア。6人のティーンエイジャーたちをクリスタル・レイクに案内し、自分たちも一緒になって全裸で湖を泳ぎます。

カミラとキャリーは米国の昼ドラ『デイズ・オブ・アワ・ライヴス』にもジリアン・フォレスターとグレース・フォレスター役で出演しています。

カミラ・モアはドキュメンタリー映画『Crystal Lake Memories』(2013年)のなかで、最終的にジュディ・アロンソンが演じることになったサマンサ役のために読み合わせをしていたと語っています。楽しい朗読会だったけども、フルヌードが要求される役柄にとても緊張して、本当にやりたいかどうか確信がもてなかったそうです。キャスティング・エージェントが、彼女の履歴書から一卵性双生児の妹キャリーがいることを知り、朗読の途中で彼女を呼び止めました。妹キャリーが映画に参加することに同意すれば、2人ともキャスティングすると話したのです。カミラはキャリーに尋ねると、キャリーは大喜びで快諾。その後、姉妹の新しい役柄がフルヌードを伴なうことを知り、カミラは躊躇しましたが、カミラの方がいつも冒険的だと言っていたキャリーの方が、服を脱ぐことにまったく問題はないと話し、カミラもそれに同意しました。カミラは、もし妹がその場にいなかったら、ほとんどが男性であるクルーの前で裸になって泳ぐ勇気はなかっただろうと述べています。

ジュディ・アロンソン

サマンサ役にジュディ・アロンソン。彼女は、この作品に出演する前に、同時期に製作されていた他の2本の映画の主演オファーを受けていました。彼女は結局、アカデミー賞の可能性があるユニバーサルの大作を引き受けましたが、1週間のリハーサルの後、プロデューサーがヒスパニック系の役柄に非ヒスパニック系の女優を起用した事実を隠そうとしました。ジュディはヒスパニック系の響きに改名することを拒否したためクレームが入り、彼女は降板させられました。彼女はもう1本の映画のプロデューサーに相談しましたが、すでに別の人がキャスティングされていました。その後、すぐに『13日の金曜日・完結編』への出演オファーを受け、ヌードを演じることにとても緊張していたにもかかわらず、すぐに引き受けました。スキニー・ディッピングの場面では、フルクルーの前で全裸で何時間も過ごさなければなりませんでした。

バーバラ・ハワード

サラ役にバーバラ・ハワード。ある場面ではブラジャーとパンティを身につけることを厭わなかったのですが、ほかの女優とは違ってヌードになることは拒否しました。そこでプロデューサーは、ヌード・シャワーやセックス・シーンの代役として女優のロビン・ウッズを雇いました。

リサ・フリーマン

看護師モーガン役にリサ・フリーマン。[9分頃]看護婦の名札に「R. Morgan, RN」と書かれていることが分かりますが、これは『13日の金曜日』(1980年)でアニーを演じた女優ロビ・モーガンへのオマージュ。

解説

クリス・ヒギンズとの対決の後、死んだと思われたジェイソン・ボーヒーズはウェセックス郡死体安置所に運ばれます。そこで彼は係員と看護婦を殺して逃走し、キャンプ・クリスタル・レイクに戻ります。

6人のティーンエイジャーが、キャンプ・クリスタル・レイクのジャーヴィス家の小屋隣に別の小屋を借ります。やがてジェイソンは、侵入者をすべて抹殺する方法を見つけますが、長くは続きません。残された生存者は2人、少女トリッシュ・ジャービスと弟トミー・ジャービス。最後の戦いが彼らの運命を決めます。一応の最終章に備えましょう(^^)

キャスト

登場人物 出演者
ロブ エーリッヒ・アンダーソン
サマンサ ジュディ・アロンソン
ダグ ピーター・バートン
トリッシュ キンバリー・ベック
懐中電灯男 トム・エヴェレット
トミー コーリー・フェルドマン
ジャービス夫人(トリッシュの母) ジョーン・フリーマン
看護師モーガン リサ・フリーマン
ランニング男性 サド・ギア
ジミー クリスピン・グローヴァー
ジャミソン巡査 ウェイン・グレイス
ポール クライド・ヘイズ
ヒッチハイカー ボニー・ヘルマン
レイニー フランキー・ヒル
サラ バーバラ・ハワード
ヘリコプター・パイロット ウィリアム・アービー
ドクター ポール・ルカサー
アクセル ブルース・マーラー
テッド ローレンス・モノソン
衛生兵 アーニー・ムーア
ティナ カミラ・モア
テリー キャリー・モア
衛生兵 ロバート・ペロー
ヴィンセント アントニー・ポンジーニ
警官 ジーン・ロス
女性 アビゲイル・シェルトン
TVのニュースキャスター ジョン・ウォルシュ
シャワーの女性(ジュディ・アロンソンのダブル) ロビン・ウッズ
テリー(記録映像) キルスティン・ベイカー
ジェイソン(記録映像) リチャード・ブルッカー
スティーブ・クリスティ(記録映像) ピーター・ブルワー
ティアニー巡査部長(記録映像) ロン・キャロル
ジェイソン(記録映像) スティーブ・ダッシュ
イーノス(記録映像) レックス・エバーハート
ポール(記録映像) ジョン・フューリー
クレイジー・ラルフ(記録映像) ウォルト・ゴーニー
クリス(記録映像) ダナ・キンメル
アリス(記録映像) アドリアン・キング
サンドラ(記録映像) マルタ・コバー
ウィンズロウ副保安官(記録映像) ジャック・マークス
マーク(記録映像) トム・マクブライド
パメラ・ボーヒーズ夫人(記録映像) ベッツィー・パーマー
カウンセラー(記録映像) ジェイミー・ペリー
アンディ(記録映像) ジェフリー・ロジャース
アリ(記録映像) ニック・サベージ
ジニー(記録映像) エイミー・スチール
ビッキー(記録映像) ローレン=マリー・テイラー
スコット(記録映像) ラッセル・トッド
州兵 テリー・バラード
警官 マーク・スチュアート・レーン
ジェイソン(ヒッチハイカー殺人現場) トム・サヴィーニ
ジェイソン テッド・ホワイト

スタッフ

担当 担当者
セット衣装 デブラ・ステーガル
特殊メイクアップ効果 ラリー・S・カー
特殊メイクアップ効果 アレック・ギリス
特殊メイクアップ効果 ジェームズ・カジェル
特殊メイクアップ効果 マイケル・マディ
メイクアップ ロビン・L・ニール
ヘアスタイル キンバリー・フィリップス
特殊メイクアップ効果 ジル・ロッコウ
特殊メイクアップ効果 トム・サヴィーニ
特殊メイクアップ効果 ケビン・ヤガー
特殊メイクアップ効果 ジョン・ヴァリッチ
この記事を書いた人
なむ

洋画が好きです(字幕派)。だいたいU-NEXTで観ています(^^) 詳細は名前をクリックしてください。

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