禅寺の奥で女の白い肌が喘ぐ…。水上勉の同名小説を映画化した官能サスペンス。
『雁の寺』は水上勉原作、川島雄三監督、舟橋和郎・川島雄三脚本による1962年公開の日本のサスペンス映画。主演は若尾文子、高見国一、木村功、三島雅夫。京都の孤峯庵の絹本画家が亡くなり、その庵の淫らな住職である北見慈海に嫁ぐことになった女性を取り巻く愛憎の渦を描いています。公開当時、仏教界からの反発が強く、公開が難航しました。水上勉の原作小説は1961年3月に文藝春秋の雑誌『別冊文藝春秋』に掲載され、同年第45回直木賞を受賞ました。
雁の寺
- 公開年:1962年
- 製作国:日本
- 上映時間:97分
- ジャンル:ドラマ
- 製作会社:大映
- 配給会社:大映
- 視聴:U-next
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見どころ
登場人物たちの抱える過去、情念、苦悩や憎悪が絡まりあうサスペンス展開。主演・若尾文子の美しくもエロティックな姿には惚れ惚れ。
あらすじ
寺の襖絵師の妾だった里子は、絵師の遺言で寺に住むことになりました。寺の住職は里子の官能的な肉体に惹かれ、彼女と関係をもちます。そんなふたりの痴態を、見習いの少年僧が覗き見ていました。美しい妾と住職、そして少年僧が、歪んだ愛憎劇を繰り広げます…。
ファム・ファタル
若尾文子は着物を着ているのでダイナミックな色気には欠けますが、着物からはだける脚と足袋、困りながらも悶える声、クライマックスで文子が醸し出すうっとりした表情に深呼吸。
キャスト
- 桐原里子:若尾文子
- 宇田竺道:木村功
- 堀之内慈念:高見國一
- 北見慈海:三島雅夫
- 雪州:山茶花究
- 岸本南嶽:中村鴈治郎
- 桐原たつ:萬代峰子
- おかん:菅井きん
- 岸本秀子:金剛麗子
- 独石:荒木忍
- 桐原伊三郎:寺島雄作
- 喜七:石原須磨男
- 木田黙堂:西村晃
- 堀之内捨吉(少年時代の慈念):高見王国
- 徳全:北野拓也
- 助三:天野一郎
- 久間平吉:伊達三郎
- 兄平三郎:藤川準
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