1999年に公開されたアメリカ映画『グロリア』は、アクションジャンルの作品です。シャロン・ストーンが主演を務めた、ジョン・カサヴェテスの1980年映画のリメイク版。
刑務所から出所した女性グロリアが、ギャングの元恋人からお金を要求する中で、殺された家族の生き残りの少年を守るために逃亡生活を送る物語です。監督はシドニー・ルメットで、上映時間は107分。
興行的には失敗しましたが、ストーンの演技が注目を集めました。
基本情報
- 邦題:グロリア
- 原題:GLORIA
- 公開年:1999年
- 製作国・地域:アメリカ
- 上映時間:107分
- ジャンル:アクション
女優の活躍
シャロン・ストーンは、『グロリア』で主人公グロリアを演じています。彼女の活躍は、刑務所から出所したタフな女性として、ギャングの脅威から少年を守るアクションシーンで際立っています。ストーンは、グロリアの強さと優しさを表現するために、ニューヨーク訛りのアクセントを採用していますが、一部の批評家からは不自然だと指摘されています。
それでも、彼女の身体的な魅力と演技力が、映画のハイライトとなっています。アクションシーンでは、銃を扱ったり、逃亡したりする姿が描かれ、男性中心のアクション映画に女性主人公を据えた点で革新的です。ゴールデンラズベリー賞の最悪女優賞にノミネートされましたが、一方で彼女の演技を賞賛する声もあり、ニューヨークの鍵を授与されるに値すると評価するレビューもあります。
ストーンは、グロリアのキャラクターを深く掘り下げ、子供嫌いを公言しながらも少年に情が移る過程を感情豊かに演じています。批評家からは、オリジナルのジーナ・ローランズの演技に比べて軽やかでユーモラスだが、緊張感に欠けるとの意見もあります。しかし、彼女の存在感が映画を支えていることは間違いありません。
全体として、ストーンの活躍は、セクシーさとタフさを兼ね備えた役柄で、1990年代の彼女のキャリアを象徴するものとなっています。興行収入は振るわなかったものの、彼女のファンにとっては見どころ満載です。
女優の衣装・化粧・髪型
シャロン・ストーン演じるグロリアの衣装は、セクシーでスタイリッシュなものが多く、彼女の身体的な魅力を強調しています。例えば、低カットのイブニングガウンで刑務所の独房を歩くシーンがあり、逮捕時のドレスを着用したままの姿が印象的です。また、ジャンニ・ヴェルサーチの1994年プレタポルテのピンドレスを着用したシーンがあり、エレガントで大胆なデザインがグロリアのキャラクターを表しています。
化粧については、強いメイクアップが施され、赤いリップやスモーキーアイが彼女のタフで魅力的なイメージを高めています。1999年のストーンらしい、洗練されたメイクがアクションシーンでも崩れず、女性らしさを保っています。
髪型は、ブロンドのショートヘアやミディアムウェーブが主で、動きやすいスタイルです。逃亡シーンでは、風になびく髪がダイナミックさを加えています。全体的に、90年代のファッションを反映したヘアスタイルで、彼女のアイコニックなルックスを活かしています。
これらの要素は、グロリアを単なるアクションヒロインではなく、魅力的な女性として描くために重要です。衣装とメイクが、ストーンの自然な美しさを引き立てています。
あらすじ
グロリア・スウェンソンは、恋人ケビンの罪を被って3年間刑務所で服役します。出所後、ニューヨークに戻った彼女は、ケビンに約束されたお金を要求しますが、拒否されます。一方、ギャングの会計士が組織の秘密を記録したディスクを作成し、ケビンの手下が会計士の家族を殺害します。7歳の息子ニッキーだけが逃げ延び、ケビンのアパートに連れてこられます。
そこでグロリアはニッキーと出会い、彼を救うために命を賭けます。最初は子供が嫌いだと主張し、ニッキーを地下鉄に置き去りにしようとしますが、彼が戻ってきてしまいます。二人で過ごすうちに、グロリアはニッキーの無垢さと賢さに心を動かされ、互いに情が芽生えます。ニッキーは家族の殺害をニュースで知り、逃げ出してアパートに戻ろうとしますが、グロリアが追いかけ、警察に助けを求めます。
ホテルでニッキーを入浴させ、彼の疑問に答えるグロリア。追手から逃れる中、ニッキーが再び捕まりますが、グロリアは競馬場でルビーと交渉し、ディスクと引き換えにニッキーを取り戻します。寄宿学校に預けようとしますが、二人は家族として一緒にいることを選びます。
この逃亡劇を通じて、グロリアの人生が変わる様子が描かれます。アクションとドラマが交錯するストーリーです。
解説
『グロリア』は、ジョン・カサヴェテスの1980年の同名映画のリメイクです。オリジナルではジーナ・ローランズが主演し、アカデミー賞にノミネートされました。本作では、シドニー・ルメット監督が、よりアクション寄りにアレンジしています。予算3000万ドルに対し、興行収入は490万ドルと失敗しましたが、ストーンの起用が話題となりました。
テーマは、女性の強さと母性です。グロリアはタフなギャングの元愛人ですが、ニッキーとの出会いで人間味を発揮します。ニューヨークを舞台に、ギャングの腐敗と無垢な子供の対比が描かれます。批評家からは、オリジナルに比べてユーモアが増え、サスペンスが弱いと指摘されていますが、ストーンのパフォーマンスが救いとなっています。
ジョージ・C・スコットの最後の映画出演作でもあり、彼の演じるルビーが物語に深みを加えています。音楽はハワード・ショアが担当し、緊張感を高めています。全体として、90年代の犯罪スリラーとして、女性主人公の活躍が特徴的です。
Rotten Tomatoesでは14%の支持率、Metacriticで26/100と低評価ですが、一部のファンはリメイクの新鮮さを評価しています。現代の視点から見ると、ジェンダーロールの挑戦が見て取れます。
キャスト
- シャロン・ストーン:グロリア・スウェンソン
- ジャン=リュック・フィゲロア:ニッキー・ヌネス
- ジェレミー・ノーサム:ケビン
- キャシー・モリアーティ:ダイアン
- ジョージ・C・スコット:ルビー
- マイク・スター:ショーン
- ボニー・ベデリア:ブレンダ
- バリー・マクイヴォイ:テリー
- ドン・ビレット:レイモンド
- ジェリー・ディーン:ミッキー
- トニー・ディベネデット:ザック
- テディ・アトラス:イアン
- ボビー・カナヴェイル:ジャック・ジーザス・ヌネス
- サリタ・チョウドリー:アンジェラ・ヌネス
- ミリアム・コロン:マリア・ヌネス
- デシリー・カサド:ルズ・ヌネス
スタッフ
- 監督:シドニー・ルメット
- 脚本:スティーブ・アンティン
- 原作:ジョン・カサヴェテス(1980年の映画に基づく)
- 製作:ゲイリー・フォスター、リー・リッチ
- 撮影:デイビッド・ワトキン
- 編集:トム・スワートワウト
- 音楽:ハワード・ショア
- 製作会社:コロンビア・ピクチャーズ、マンダレイ・エンターテインメント、イーグル・ポイント
- 配給:ソニー・ピクチャーズ・リリーシング




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