『ブラッディ・アフェア 過ちのキス』はトム・シェル監督、クリスティン・コンラット、クリス・ランシー脚本による、2016年米国のサスペンス映画。主演は、ナターシャ・ヘンストリッジ、マルグリット・モロー、ジェイソン・ゲルハルト。ある女性が高校の同窓会で元クラスメイトとキスをしたことから、勘違いして、彼の家族に取って代わろうとしはじめるという筋書き。
ブラッディ・アフェア 過ちのキス
- 原題:Inconceivable
- 公開年:2016年
- 製作国:米国
- 上映時間:92分
- 撮影地:米国カリフォルニア州ロサンゼルス郡
- 製作会社:クリエイティブ・アーツ・エンタテインメント・グループ
- 配給会社:アンモ・コンテンツ、ダロ・フィルム・ディストリビューション、ライフタイム・テレビジョン
Lifetimeチャンネルでは「Deadly Ex」として放映されました。
あらすじ
20年ぶりに元恋人ヴァレリーに再会した男性ギャリー。バッグのブランド・ビジネスで成功していたヴァレリーは自信に満ちていて、魅力的でした。再会してヴァレリーに心を許したギャリーは、会社が経営難であることや、ヨガインストラクターの妻と上手くいっていないことを打ち明け、その夜に彼女の誘惑に乗ってしいます…。
ファム・ファタル
主役のバレリーを演じる女優は「スピーシーズ 種の起源」のナターシャ・ヘンストリッジ。逃してしまった元彼を自分のものにするため、手段を選ばない狂気の女性を美貌と色気で魅せます。
感想
Lifetimeの映画が好きなら、『ブラッディ・アフェア 過ちのキス』は良い作品のひとつとしてオススメします。
多くのLMN映画と違って、主役3人全員がしっかりした演技をしています。ます、ナターシャ・ヘンストリッジがLMN映画のレベルまで降りてきたことに驚き。彼女のデビュー作『Species』は超大作ではなかったが面白かったです。その後、彼女のキャリアはもっと飛躍したと思っていましたが、彼女が近くにいて、まだうまく演技できるのがうれしい(^^)
彼女がエイリアンの能力を使ってキスした男を完全に殺してしまうことは、設定上、無理でした(笑)。
キャラクター開発や脚本の質は、いろいろな意味で強力。高校時代に執着していた元カノのヴァレリー(ナターシャ・ヘンストリッジ)が取る狼狽させる行動と、一貫したリズムに沿ったテンポが面白い。彼女は裏では大胆で、20年ぶりにゲイリーを取り戻すために取る手段は、最初は微妙。ゲイリーが妻と家族に献身的であることに気づくと、強烈なクレッシェンドに盛り上がります。彼女の行動の一部は予想できるものですが(『運命の引力』や『Obsessed』を思い浮かべてほしい)、結末にはちょっとした驚きが待っていますよ。
この映画の価値観は強い家族のそれ。ゲイリーとジェスは経済的なストレスから離婚の危機に瀕していますが、ふたりは一緒にいるために必要なことをしようと全力を尽くしています。また、10代の子供たちが、家族の絆を守るために戦う姿を好演しています。親子間・夫婦間のダイナミズムがとてもリアルに描かれ、共感を誘っています。
サスペンスは、ヴァレリーが次に仕掛けてくる手口に対する視聴者の懸念に焦点を当てています。映画のラストで家族の命が危険にさらされるため、恐怖度は高まります。
トータルに見て、実現可能なストーリーライン、魅力的なサイコ、応援したくなる愛すべき家族など、よくできた映画です。
キャスト
登場人物 | 出演者 |
---|---|
バレリー | ナターシャ・ヘンストリッジ |
ジェス | マルグリット・モロー |
ゲイリー | ジェイソン・ゲルハルト |
カリッサ | サミー・ハンラティ |
ザック | マット・コーネット |
パターソン | エグジー・ブッカー |
鍵屋 | ジョナサン・キャンプ |
ピート・ファーガソン | アブラハム・リム |
ウォルト | ベン・リード |
ビビアン | ダイアン・セラーズ |
スタッフ
メイクアップ部長 | デジレ・ファルコン |
メイクアップ助手 | ターニャ・ブラウン |
メイクアップ助手 | ミーガン・ウィリアムズ |
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