キーシャ・シャープ(Keesha Ulricka Sharp)は、1973年6月9日生まれ、ニューヨーク州ロチェスター出身の米国女優・監督。『Girlfriends』のモニカ役や『リーサル・ウェポン』のトリシュ役で知られ、NAACPイメージ賞にノミネート。舞台や音楽にも才能を発揮。
プロフィール
- 名前:キーシャ・シャープ(Keesha Ulricka Sharp)
- 生年月日:1973年6月9日(52歳)
- 出生地:米国ニューヨーク州ロチェスター
- 職業:女優、映画監督
- 活動期間:2000年~現在
- 配偶者:ブラッド・シャープ(1997年没)
- 子供:1人
- SNSサイト:Instagram・YouTube・Facebook・X
生い立ち・教育
キーシャ・ウルリカ・シャープ(旧姓:フレッチ)は、1973年6月9日、米国ニューヨーク州ロチェスターに生まれました。アフリカ系アメリカ人の血を引く家庭で育ち、幼少期から音楽と演劇に強い興味を示しました。両親の詳細は公にされていませんが、彼女の才能を支える環境を提供したとされています。キーシャは幼少期からチェロ、ピアノ、クラリネットを習い、ボーカルトレーニングも受け、音楽への情熱を育みました。ホクスタイン音楽学校で学び、音楽的才能を磨いた後、ボストン音楽院に進学し、音楽劇を専攻。同学を優等(cum laude)で卒業し、舞台でのキャリアを志しました。この教育背景が、彼女の演技と監督の両方で表現力豊かなスタイルを形成する基盤となりました。
経歴
キーシャ・シャープのキャリアは、2000年のTV番組『Welcome to New York』でのゲスト出演から始まりました。ブロードウェイの全国ツアー『Carousel』やオフ・ブロードウェイの『Living in the Wind』、さらには『Eat the Runt』で8役を演じるなど、舞台での経験を積み重ねました。他にも『Aida』、『Jitney』、『The Producers』などの舞台に出演し、演技の幅を広げました。2002年、UPN/The CWのコメディ番組『Girlfriends』でモニカ・チャールズ・ブルックス役を獲得し、ウィリアム・デント(レジー・ヘイズ)の恋人から妻となる役で注目を集めました。この役で、2008年にNAACPイメージ賞のコメディシリーズ優秀助演女優賞にノミネートされました。
2010年から2013年まで、TBSのシットコム『Are We There Yet?』でジジ役を演じ、安定した人気を獲得。2016年には、FXの『The People v. O. J. Simpson: American Crime Story』でジョニー・コクランの妻デイル・コクラン役を演じ、高い評価を受けました。同年、フォックスの『リーサル・ウェポン』でトリシュ・マータフ役を演じ、2017年にNAACPイメージ賞のコメディシリーズ優秀主演女優賞にノミネート。彼女のトリシュ役は、弁護士で献身的な妻という複雑なキャラクターを見事に表現し、国内外でヒットしました。
監督としても活躍し、『Are We There Yet?』で監督デビュー後、『リーサル・ウェポン』、『Black Lightning』、『Bel Air』、『チャームド 魔女3姉妹』など多ジャンルの作品を手がけています。映画では、『American Adobo』(2002)、『Why Did I Get Married?』(2007)、『Marshall』(2017)でバスター・マarshal役を演じ、NAACPイメージ賞の映画部門優秀助演女優賞にノミネート。2023年には『Heist 88』や『Love & Murder: Atlanta Playboy』に出演し、最新作『Dark My Light』(2025)でも主演を務めています。
私生活
キーシャ・シャープは1997年8月1日、俳優でシンガーソングライターのブラッド・シャープと結婚しました。二人は高校時代から交際を始め、20年以上の長きにわたり強い絆を保っています。2005年に生まれた息子のソロモン・シャープと、ロサンゼルスで2匹の猫(ソナタとチェロ)と暮らしています。キーシャは飛行機恐怖症を克服したエピソードで知られ、かつては飛行が必要な役を断ることもありましたが、家族のサポートで乗り越えました。彼女のSNS(Instagram:@keeshasharp、約159kフォロワー)では、仕事や家族への愛、フィットネスやポジティブなライフスタイルを発信。ブラッドとの共同作業として、2013年にEP『The Gift』をリリースし、家族での音楽活動も行っています。
出演作品
キーシャ・シャープの主な出演作品は、テレビ、映画、舞台、監督作品に及びます(IMDb、Rotten Tomatoes、TV Guideに基づく)。
TV
- Welcome to New York(2000):ゲスト出演、1エピソード。
- Girlfriends(2002-2008):モニカ・チャールズ・ブルックス役、41エピソード。
- Everybody Hates Chris(2005-2006):シーラ・リデンハウアー役、8エピソード。
- Are We There Yet?(2010-2013):ジジ役、シリーズレギュラー。
- The People v. O. J. Simpson: American Crime Story(2016):デイル・コクラン役。
- リーサル・ウェポン(2016-2019):トリシュ・マータフ役、NAACPイメージ賞ノミネート。
- Empire 成功の代償(2019):ゲスト出演。
- Power Book II: Ghost(2023):シーズン3レギュラー出演。
その他:『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』『コールドケース 迷宮事件簿』『グッド・ファイト』など。
映画
- Pootie Tang(2001):パーティーガール役。
American Adobo(2002):デビー役。 - Malibu’s Most Wanted(2003)
- Leprechaun: Back 2 tha Hood(2003)
- Why Did I Get Married?(2007):パム役
- Marshall(2017):バスター・マarshal役、NAACPイメージ賞ノミネート。
- Heist 88(2023):コートニー・B・ヴァンスと共演。
- Love & Murder: Atlanta Playboy(2023):テイ・ディグスと共演。
- Dark My Light(2025):心理スリラー、主演。
- Spring Breakthrough(2023):モニカ・ロリンズ役、ホールマーク映画。
監督作品
- Are We There Yet?(TBS):監督デビュー。
『リーサル・ウェポン』『Black Lightning』『Bel Air』『チャームド 魔女3姉妹』『Found』など。
舞台
- Carousel(ブロードウェイ全国ツアー)
- Living in the Wind(オフ・ブロードウェイ)
- Eat the Runt(8役を演じる)
『Aida』『Jitney』『The Producers』など。
総括
キーシャ・シャープは、舞台からテレビ、映画、監督まで幅広く活躍する多才なエンターテイナー。『Girlfriends』や『リーサル・ウェポン』での演技は、NAACPイメージ賞のノミネーションを獲得し、彼女の表現力とプロフェッショナリズムを示しました。ボストン音楽院での教育と音楽的背景が、彼女のキャリアに深みを加えています。ブラッドとソロモンとの家族生活を大切にし、飛行機恐怖症を克服するなど、強い精神力も持ち合わせています。今後も『Dark My Light』などでの活躍が期待されます。
レビュー 作品の感想や女優への思い