[PR]Amazonでセール中の外国映画をさがす

ふたりの女

商品紹介や「見どころ」にPR表現を含みます。

1960年に公開されたイタリア映画『ふたりの女』(原題:LA CIOCIARA)は、アルベルト・モラヴィアの小説を原作とし、第二次世界大戦中のイタリアを舞台に母娘の過酷な運命を描いています。ローマから疎開したチェジーラと娘ロゼッタが、戦火の混乱と人間の残虐さに直面する人間ドラマ。ソフィア・ローレンの圧倒的な演技が評価され、アカデミー賞主演女優賞をはじめ多くの賞を受賞しました。戦争の恐怖と母娘の絆を深く表現した名作。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

基本情報

  • 邦題:ふたりの女
  • 原題:LA CIOCIARA
  • 公開年:1960年
  • 製作国・地域:イタリア共和国
  • 上映時間:102分
  • 配給:東宝東和

LA CIOCIARA / ふたりの女 予告編 イタリア映画祭

スポンサーリンク

女優の活躍

映画『ふたりの女』で主役のチェジーラを演じたソフィア・ローレンは、当時26歳ながら、12歳の娘を持つ母親役を見事にこなしています。彼女の演技は、戦争の苦難に耐える女性の複雑な感情を深く表現しており、磁石のような魅力と力強さで毎シーンを支配しています。従来のセックス・シンボル的なイメージを超え、戦略的に魅力を使いながらも深い喪失に直面する女性のニュアンスを心を揺さぶる形で描き出しています。特に、娘の運命を察知した絶望の表情や、救助の場面で娘が歌う中背を向けて悲しむシーンでは、言葉を使わず多様な感情を体現しています。

この役でソフィア・ローレンは、第14回カンヌ国際映画祭女優賞、第27回ニューヨーク映画批評家協会賞主演女優賞、第16回英国アカデミー賞女優賞(国外)を受賞し、さらにアカデミー賞主演女優賞を獲得しました。これは外国語映画での初の受賞として歴史的です。彼女の活躍は、映画の核となり、監督のヴィットリオ・デ・シーカがセットで涙を流すほど感動を与えました。批評家からは、映画史上最高の演技の一つと称賛され、母の苦悩と強さを体現する姿が観客の心を捉えています。

また、共演のエレオノーラ・ブラウンはロゼッタ役で、当時12歳の新人ながら難しい役を演じています。茫然自失から性格が変わる少女のデリケートな変化を巧みに表現し、デ・シーカ監督の演出のもとで活躍しています。彼女の自然な演技は、母娘の絆をよりリアルに際立たせています。

PrimeVideo

スポンサーリンク

女優の衣装・化粧・髪型

ソフィア・ローレンが演じるチェジーラの衣装は、戦争中の設定に合わせ質素で現実的なものが中心です。ローマの食料品店主として登場する序盤では、シンプルなワンピースやエプロンを着用し、日常的な労働を象徴しています。疎開先の田舎では、汚れたスカートやブラウスが多用され、戦火の厳しさを視覚的に表現しています。これらの衣装は、彼女の豊満な体型を活かしつつ、中年婦人の貫禄を出すためにゆったりとしたシルエットが選ばれています。

化粧については、ナチュラルで控えめなものが基調です。戦争の混乱を反映し、薄いファンデーションと軽い口紅のみで、汗や埃で汚れた顔を強調しています。特に、悲劇のシーンでは化粧が崩れた状態が描かれ、絶望的な表情を際立たせています。このメイクは、彼女の美しさを抑えつつ、内面的な強さを引き出す効果を発揮しています。

髪型は、ゆるくまとめたボブスタイルポニーテールが主で、田舎での生活に適した実用的なものです。序盤のローマではやや整ったウェーブヘアですが、物語が進むにつれ乱れた髪が目立ち、精神的・身体的な疲弊を象徴しています。この髪型は、彼女の年齢設定を考慮し、若々しさを抑えた自然な仕上がりです。全体として、衣装・化粧・髪型はネオリアリズモのスタイルを継承し、リアリティを重視したものです。

スポンサーリンク

あらすじ

第二次世界大戦中のイタリアローマで食料品店を営む未亡人のチェジーラは、連日の空襲に耐えかね、娘のロゼッタを連れて故郷の田舎村へ疎開します。夫の友人であるジョヴァンニに店の管理を託し、愛の告白を受けつつも出発します。村に到着した母娘は、疎開者たちの中で青年ミケーレと出会います。彼は反ファシストの理想主義者で、チェジーラに思いを寄せ、ロゼッタも彼に惹かれますが、ミケーレのチェジーラへの愛に気づき、複雑な感情を抱きます。

村は独軍の占領下にあり、食料不足や緊張が高まります。ムッソリーニの監禁の報が入り、敗残のドイツ兵が現れ、ミケーレを道案内として拉致します。米軍の進駐が近づき、村人たちは避難します。チェジーラとロゼッタはローマへの帰途につき、徒歩で進みます。疲れ果てた母娘は、戦火で廃墟となった教会で休息を取りますが、そこに北アフリカ植民地兵の一団が現れ、母娘を襲います。チェジーラは失神し、目覚めると娘の変わり果てた姿を目にします。

ロゼッタは夢遊病者のように無感情になり、通りかかったトラックの運転手青年の家に泊まります。深夜、チェジーラはロゼッタが青年と戦勝祝賀パーティーに行ったこと、そしてミケーレの死を知ります。帰ってきた娘をなじりますが、ロゼッタは平然としています。しかし、ミケーレの死を聞くと激しく泣き出し、母娘は抱き合います。戦争の残虐さが母娘の絆を試す中、彼女たちは生き抜く力を取り戻します。

PrimeVideo

スポンサーリンク

解説

映画『ふたりの女』は、アルベルト・モラヴィアの同名小説を基に、ヴィットリオ・デ・シーカ監督がネオリアリズモの手法で描いた戦争ドラマです。第二次世界大戦のイタリアを舞台に、女性の視点から戦火の恐怖と人間の尊厳を掘り下げています。ローマの空襲から田舎の疎開、終戦直前の混乱まで、リアリスティックな描写が特徴です。母娘の絆が戦争の残酷さに翻弄される過程を通じて、個人の運命と社会の狂気を問いかけます。

ソフィア・ローレンの演技は、映画の中心です。彼女は美しさだけでなく、母の苦悩と強さを体現し、批評家から絶賛されました。この役は彼女のキャリアの転機となり、外国語映画初のアカデミー賞受賞につながりました。デ・シーカ監督は、戦後のイタリア映画の巨匠として、貧困や戦争のテーマを一貫して扱っており、本作でも人間の弱さと回復力を描いています。ジャン=ポール・ベルモンドのミケーレ役は、理想主義者の純粋さを加え、物語に深みを増しています。

テーマ的には、戦争のジェンダー的な影響に焦点を当てています。男性中心の戦場ではなく、女性や子どもが直面する暴力、特に性的暴行の悲劇を正面から描き、観客に衝撃を与えます。これは、当時のイタリア社会のトラウマを反映し、平和の尊さを訴えています。音楽や撮影も、緊張感を高め、感情的なクライマックスを支えています。本作は、戦後イタリア映画の傑作として、今日も多くの人に影響を与え続けています。

さらに、原作のモラヴィアは、社会批判の作家として知られ、小説のエッセンスを脚本のチェザーレ・ザヴァッティーニが忠実に映画化しました。村の風景や廃墟の教会などのロケーションは、戦争の荒廃を視覚的に強調します。このような要素が絡み合い、単なるドラマではなく、普遍的な人間ドラマとして成立しています。視聴者は、母娘の再生を通じて、希望を見出すでしょう。

スポンサーリンク

キャスト

  • チェジーラ:ソフィア・ローレン
  • ロゼッタ:エレオノーラ・ブラウン
  • ミケーレ:ジャン=ポール・ベルモンド
  • ジョヴァンニ:ラフ・ヴァローネ
  • フィリッポ:カーロ・ニンキ
  • 運転手の青年:レナート・サルヴァトーリ

スタッフ

  • 監督:ヴィットリオ・デ・シーカ
  • 製作:カルロ・ポンティ
  • 原作:アルベルト・モラヴィア
  • 脚本:チェザーレ・ザヴァッティーニ
  • 撮影:ガボール・ポガニー
  • 音楽:アルマンド・トロヴァヨーリ

PrimeVideo

コメント 雑学・感想など