リュック・ベッソン監督が美しき女殺し屋を描いた「レオン」への系譜的一作。
『ニキータ』は、リュック・ベッソンが脚本・監督した1990年の仏国のアクション・スリラー映画。
主演のアンヌ・パリローは、薬局強盗で警官を殺害し、終身刑を宣告された犯罪者の役。政府の手先は彼女の死を偽装し、プロの殺し屋としてスカウトします。厳しい訓練の後、彼女は殺し屋としてのキャリアをスタートさせ、仕事と私生活の両立に奮闘。両立に苦悩しながらも才能を発揮し、キャリアを積んでいきますが、ある大使館でのミッションが失敗に終わります。
ベッソン監督は、当時恋愛関係にあったパリヨーを念頭において『ニキータ』を書いたと語っています。この映画はサプライズ・ヒットと見なされました。
香港では『BLACK CAT/黒い女豹』(1991年)、ハリウッドでは『アサシン』(1993年)、ボリウッドでは『欲望の銃弾』(1999年)としてリメイクされました。この映画を原作とした2つの英語TV番組『ニキータ』(1997〜2001年)と『NIKITA / ニキータ』(2010〜2013年)も製作されました。
ニキータ
- 邦題:ニキータ
- 原題:La Femme Nikita
- 公開年:1990年
- 製作国:仏国
- 上映時間:117分
- ジャンル:アクション
- 配給:日本ヘラルド映画
予告編はこちら。
製作会社
- ゴーモン(提供)
- レ・フィルム・デュ・ルー
- チェッキ・ゴリ・グループ・タイガー・シネマトグラフィカ
販売代理店 / ISA
- ゴーモン(全世界、1990年)
配給会社
- ゴーモン配給(仏国、1990年、劇場公開)
- ユーゲントフィルム(独国、1990年、劇場)
- ペンタ配給(イタリア、1990年、劇場)
- カナルプラス(仏国、1992年)
- MGMホームエンターテイメント(米国、DVD)
ほか。
見どころ
工作員として生きる女性の苦悩を描き、後に「アサシン」の名でリメイクされたアクションサスペンス。粗野で繊細なヒロインを演じたアンヌ・パリローの流す涙が美しい!
あらすじ
麻薬中毒の不良娘ニキータ。警察官を射殺した彼女は終身刑を言い渡されますが、政府の秘密機関に属する男ボブから工作員になるよう強要されます。厳しい訓練に反発しながらも着実に実力を身に付けた彼女は、23歳の誕生日にボブから拳銃を手渡されます。
感想
U-nextでハリウッド版リメイク『アサシン』を見た後に続けて視聴。色使いが良くて照明が明るめ。フランス映画らしいと思いました。主演女優の描き方も良くてドレスアップやランジェリー姿も黒ストッキングの映し方も『アサシン』よりセクシーに描けていました。
本家のこちら『ニキータ』はラブロマンスとスリラーが混ざっているためパンチに欠ける見方もあります。本作も『アサシン』も暗殺という点でいえば掃除人の演技が場面がまっとも格好よかったので、複雑な気分。
ハリウッド版と比較したまま感想を書いているついでに、こちら本家の方は昼間の暗殺仕事、ハリウッドは夜の暗殺仕事というように対照的で、暗殺する時間帯が大きく違っていました。仕事時間の違いからみると暗殺という点では昼間の方がショッキング。この白昼の暗殺という点が『ニキータ』の面白いところです。
キャスト
登場人物 | 出演者 |
---|---|
ニキータ/マリー・クレマン | アンヌ・パリロー |
リコ | マルク・デュレ |
コヨーテ | パトリック・フォンタナ |
ザップ | アラン・ラティエール |
パンク | ローラ・シェロン |
薬剤師 | ジャック・ブデ |
薬剤師 | ヘレーヌ・アリジェ |
フリック薬局 | ピエール=アラン・ド・ガリーグ |
フリック薬局 | パトリック・ペレス |
フリック薬局 | ブルーノ・ランドン |
フリック薬局 | ヴァンサン・スキメンティ |
フリック尋問 | ローラン・ブランシュ |
訓練生警官 | ジョセフ・テルエル |
弁護士 | ジャック・ディス |
法廷長 | ステファン・フェイ |
第一判事 | フィリップ・デスダン |
第2判事 | ミシェル・ブリュノ |
第1看護師 | ロドルフ・フレット |
第2看護師 | パベル・スラビー |
ボブ | チェッキー・カリョ |
コンピューター教師 | ジャン・リュック・カロン |
射撃教官 | レノス・マンディス |
柔道教師 | ジャン=マルク・メルシェ |
アーモンド | ジャンヌ・モロー |
グロスマン | フィリップ・ルロワ |
運転手ボブ | パトリック・セリエール |
レストランの男 | イスカ・カーン |
女性レストラン | ハイケ・フィッシャー |
第1ボディーガード | パトリック・ブイカンダ |
第2ボディーガード | エディ・ゲイドゥ |
3人目ボディーガード | ホセ・スタインマン |
第4ボディーガード | フィリップ・エルナンド |
アーマード・ドア・ガード | ジェラール・トゥーラティエ |
武器商人 | ジャン・ベダン |
レディエージェンシー | エディット・ペレ |
マルコ | ジャン・ユーグ・アングラード |
ホテルのバーテン | ジャン=ピエール・ポーティ |
リスニング・マン | ミシェル・カンパ |
ホテル支配人 | マレー・グロンウォール |
フリック・ホテル | ピエリック・シャルパンティエ |
フリック・ホテル | ラファエル・スルタン |
ホテル警官 | ユベール・ジレ |
ボディガード | ファウスト・コスタンティーノ |
ホテル・ウェイター | ロベルト・タランノ |
ウェイトレス・サロン | ペトロニーユ・モス |
エステート・エージェント | エリック・プラット |
プレスウーマン | ミア・フライ |
遅刻男 | オリビエ・ヘモン |
大使 – ジュール | フィリップ・デュ・ジャネラン |
大使の護衛 | クリスチャン・ガジオ |
大使運転手 | ジェローム・シャルー |
ビクトル・クリーナー | ジャン・レノ |
大使館警備員 | ジャン=クロード・ボレ=レッドダット |
大使館アタッシェ | ジャン・ブイーズ |
大使館警備員 | パトリック・ショーヴォー |
大使館警備員 | モーリス・アントニ |
警官ボブ | マチュー・アーチャー |
フリック・ボブ | アレクシス・デュピュイ |
婦人警官 | ミシェル・アミエル |
父方の警官 | ギィ・ヴァン・リエット |
スタッフ
担当 | 担当者 |
---|---|
衣装デザイン | アンヌ・アンジェリーニ |
衣装デザイン | ヴァランタン・ブルトン・デ・ロワ |
衣装デザイン | ミミ・レンピッカ |
ドレッサー | マリー・ロドリゲス |
ドレッサー | タンメラ・テューダー |
ヘアスタイル主任 | ポール・ド・フィッサー |
特殊メイクアップ効果 | クロディーヌ・グルメラール |
メイクアップ主任 | ジュヌヴィエーヴ・ペイララード |
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