パリジェンヌ『』は1962年に公開されたフランスのオムニバス映画。原題はLES PARISIENNESで、4つの短編から構成。各話では、パリの女性たちの恋愛や日常が軽快に描かれます。監督はジャック・ポワトルノー、ミシェル・ボワロン、クロード・バルマ、マルク・アレグレです。出演者はカトリーヌ・ドヌーヴ、ダニー・サヴァルなどです。
基本情報
- 邦題:パリジェンヌ
- 原題:LES PARISIENNES
- 公開年:1962年
- 製作国:フランス共和国
- 上映時間:105分
見どころと感想
軽快なオムニバス映画、4話で描くパリ女性(パリジェンヌ)たち。4話の区切りは映像ではわからず、主人公名ではっきりするのが斬新(オムニバスでは当然?)。また、パリジェンヌの定義が作品ごとに違います。
カラー映画だったらもっと活き活きしたと思いますが、20分程度の話が4個のオムニバスは、かなり軽快。それでいてしっかりオチを作っている分、4作品のカラーがはっきり出ていました。
この映画『パリジェンヌ』のファム・ファタルはカトリーヌ・ドヌーヴといいたいところですが、私には第2エピソードに出てきたダニー・ロビンがお気に入りです。出演時の年齢をみると、カトリーヌが20歳、ダニーが35歳。熟した年数が違います(^^)
女優の活躍
オムニバス映画『パリジェンヌ』では、複数の女優が各短編の主人公として活躍します。これらの女優たちは、1960年代のパリジェンヌの多様な顔を体現します。
まず、第一話「エラ」でダニー・サヴァルが野心的なダンサーを演じます。彼女はコメディタッチの演技で、プロデューサーとの出会いをコミカルに表現します。サヴァルの活発なパフォーマンスは、物語のテンポを高めています。
第二話「アントニア」では、ダニー・ロビンが中年の主婦を演じます。彼女は元恋人を誘惑する役柄で、洗練された魅力を見せます。ロビンの演技は、ユーモアとドラマのバランスが絶妙です。
第三話「フランソワーズ」では、フランソワーズ・アルヌールがアメリカ帰りの女性を演じます。彼女の自然な演技は、不倫の複雑さをリアルに伝えています。
第四話「ソフィー」では、カトリーヌ・ドヌーヴが女子高生を演じます。当時19歳のドヌーヴは、初々しい魅力で想像上の恋を表現します。彼女の活躍は、後のキャリアを予感させるものです。また、フランソワーズ・ブリオンやジリアン・ヒルズも脇役で光ります。
女優の衣装・化粧・髪型
『パリジェンヌ』の女優たちは、1960年代初頭のフランスファッションを反映した衣装を着用します。
ダニー・サヴァルは、ダンサー役として派手なドレスをまといます。彼女の化粧は明るいリップとアイラインが特徴で、髪型はボリュームのあるショートカットです。これにより、活発なイメージを強調します。
ダニー・ロビンは、主婦役ながらエレガントなワンピースを着用します。化粧はナチュラルで、髪型はミディアムレングスのウェーブです。これが、彼女の洗練された魅力を引き立てます。フランソワーズ・アルヌールは、アメリカ帰りらしいモダンなスカートスーツです。化粧はスモーキーアイで、髪型はストレートのロングヘアです。
カトリーヌ・ドヌーヴは、女子高生役で白いシャツとチェックのスカートを着用します。化粧は控えめで、髪型はポニーテールです。これにより、若々しい純粋さを表現します。他の女優たちも、パリの街並みに合うシックなスタイルです。これらの要素は、当時のファッショントレンドを象徴します。
あらすじ
第一話:エラ
ダンサーのエラは、映画女優を目指します。ある夜、バーで出会った男性をプロデューサーと思い込み、積極的にアプローチします。しかし、彼は意外な人物です。コミカルな誤解が続き、エラの野心が試されます。
エラは友人と相談し、作戦を練ります。最終的に、本物のチャンスをつかむ展開です。この話は、夢を追う女性の姿を描きます。
第二話:アントニア
主婦のアントニアは、夫の嫉妬深い性格に悩みます。元恋人を誘惑して夫の注意を引こうとします。パーティーで再会し、計画を実行しますが、予想外の出来事が起こります。
アントニアの機転が光り、夫婦の絆が再確認されます。この話は、中年女性の知恵をテーマにします。
第三話:フランソワーズ
アメリカから帰国したフランソワーズは、親友の恋人と出会います。互いに惹かれ合い、不倫関係になります。親友に隠し通す苦悩が描かれます。
最終的に、関係が露呈し、友情と恋の間で選択を迫られます。この話は、道徳的な葛藤を表現します。
第四話:ソフィー
女子高生のソフィーは、母親の恋人と想像上の恋をします。しかし、ギタリストの青年に本物の恋心を抱きます。学校の噂や現実のギャップに悩みます。
青年との出会いが、ソフィーの成長を促します。この話は、青春の甘酸っぱさを描きます。
解説
『パリジェンヌ』は、1960年代のフランス映画の典型的なオムニバス形式です。各話が独立しつつ、パリジェンヌの多様な恋愛模様を共通テーマにします。監督たちの個性が反映され、多角的な視点を提供します。
当時の社会背景として、女性の自由な恋愛が描かれます。コメディとドラマの融合が魅力です。音楽も効果的に使われ、ジョニー・アリディの歌が印象的。
本作は、フランス映画の黄金期を象徴します。女優たちの活躍が、時代のパリを鮮やかに再現します。全体として、軽快で楽しめる作品です。製作国フランスの文化が色濃く、国際的に評価されました。105分の上映時間で、テンポよく展開します。
キャスト
- ダニー・サヴァル:エラ(第一話)
- ダニー・ロビン:アントニア(第二話)
- フランソワーズ・アルヌール:フランソワーズ(第三話)
- カトリーヌ・ドヌーヴ:ソフィー(第四話)
- フランソワーズ・ブリオン:ジャクリーヌ(第三話)
- ジリアン・ヒルズ:テオドラ(第四話)
- エリナ・ラブルデット:ジャクリーヌ(第四話)
- ダリー・カウル:ユベール・パーカー(第一話)
- ポール・ゲール:ミシェル(第三話)
- ジョニー・アリディ:ジャン・アラール(第四話)
- クリスチャン・マルカン:クリスチャン・レニエ(第二話)
- ジャン・ポワレ:ジャン=ピエール・ルロワ(第二話)
- ジョゼ・ルイ・ド・ヴィラロンガ:ルイ(第四話)
- ジャック・アリ:ピドゥ(第一話)
- オルガ・ジョルジュ=ピコ:秘書(第一話)
- フランソワーズ・ジレ:ジュリエット(第一話)
- ベルト・グランヴァル:シュザンヌ(第四話)
- セルジュ・マルカン:タクシー運転手(第一話)
スタッフ
- 監督:ジャック・ポワトルノー(第一話)
- 監督:ミシェル・ボワロン(第二話)
- 監督:クロード・バルマ(第三話)
- 監督:マルク・アレグレ(第四話)
- 脚本:ジャン=ルー・ダバディ(第一話)
- 脚本:ミシェル・ボワロン、フランシス・コスヌ、アネット・ワドマン(第二話)
- 脚本:ジャック・アルマン、クロード・バルマ、クロード・ブリュレ(第三話)
- 脚本:マルク・アレグレ、フランシス・コスヌ、ロジェ・ヴァディム(第四話)
- 製作:フランシス・コスヌ
- 撮影:アルマン・ティラール(第一話、第三話)
- 撮影:アンリ・アレカン(第二話、第一話)
- 編集:レオニード・アザール
- 音楽:ジョルジュ・ガルヴァレンツ
- 製作会社:フランコス・フィルム、インチェイ・フィルム
- 配給:シネディス



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