BDSMクラブがある大学やカレッジは、米国を中心に多くの国に存在します。このようなBDSM（性的フェティシズムや変態行為も含む）に特化した学生クラブのなかには、大学やカレッジの事務局から公式に認められ、資金援助を受けているものもあります。各BDSMクラブで許可されているヌードや合意の上での苦痛の程度は、大学によって異なります。
以下は、性的フェティシズムや変態教育とともに、BDSMのための学生クラブを登録している大学のリストです。
BDSMクラブがある大学のリスト
ブラジル
- サンパウロ大学
カナダ
- マギル大学
- カルガリー大学
- ヨーク大学
チェコ
- プラハ・カレル大学 数物学部
フィンランド
- ヘルシンキ大学
台湾
- 国立成功大学（禁羈社＝禁制クラブ）…男女平等、多性愛に配慮した団体。ジェンダー問題と性的権利に焦点をあて、安全なBDSM実践に関する知識とスキルの普及とBDSMの汚名除去をめざす。
- 国立台湾師範大学（多元性慾友善社）
- 国立台湾大学
- 国立清華大学（愛慾實務社）
イギリス
- ダンディー大学
- ダラム大学
- インペリアル・カレッジ・ロンドン
- キール大学
- ランカスター大学
- リーズ・ベケット大学
- リンカーン大学
- ノッティンガム大学
- ポーツマス大学
- ヨーク大学
- ウォーリック大学
米国
- カリフォルニア州立大学ノースリッジ校
- コロンビア大学（コンバーシオ・ヴィリアム）…米国で最も長い歴史をもつBDSM教育グループ。学生がさまざまな性行為を探求できる環境を提供。
- コーネル大学
- ハーバード大学
- ハービー・マッド大学
- アイオワ州立大学「カフス」（2022年現在廃止）
- ケント州立大学
- マサチューセッツ工科大学
- マウント・ホリオーク大学
- モロイ大学
- ノースウェスタン大学
- オハイオ州立大学
- プリンストン大学
- リード大学
- サンフランシスコ州立大学
- スタンフォード大学
- ストーニーブルック大学
- シラキュース大学
- タフツ大学
- カリフォルニア大学バークレー校
- カリフォルニア大学サンタバーバラ校
- シカゴ大学
- コネチカット大学
- ミシガン大学
- ミネソタ大学
- ペンシルベニア大学
- 南カリフォルニア大学
- ウィスコンシン大学マディソン校
- セントルイス・ワシントン大学
米国各大学の試み
ほかに、BDSM専門のクラブはありませんが、南フロリダ大学セントピーターズバーグ校やホフストラ大学など、学生向けに安全なBDSMに関するワークショップを定期的に開催しているアメリカの大学もあります。
たとえば、イェール大学は2002年ころに全米で初めて「セックス・ウィーク」を導入しました。「セクシュアリティ、親密さ、人間関係についての魅力的で有意義な議論」を促進するために捧げられたこの7日間は、ハーバード大学をはじめとするアイビーリーグに採用。そのアプローチは現在、ストリップ・ワークショップやセックスを中心とした講座、さらには成人映画の上映にまで広がっています。もともとアイビーリーグの大学は伝統的に、キャンパス内でのセックスを称賛し、カリキュラムに導入する際に主導的な役割を担ってきました。
ハーバード大学のSexual Health Education & Advocacy（SHEATH）グループは、一昨年、「非常に魅力的なワークショップ」を開催するために、地元の性教育者を招待しました。ワークショップには、ストリップ入門、性器多様性の祝典、AV上映とそれに続くグループディスカッションなどが含まれました。各項目の最後には、さまざまなスポンサーから提供された性玩具が配布されます。
テキサス工科大学、インディアナ大学、ミシガン州立大学のようないくつかのアメリカの大学では、BDSMに関する研究を行い、カリキュラムの授業を行う教授がいます。プリンストン大学の来春のコースカタログには、性的フェティシズムやBDSMといったトピックが掲載されています。
デューク大学、インディアナ大学、シカゴ大学などの米国の大学出版社も、教授によって書かれたBDSMに関する本を出版しています。
NCOSEによる批判
National Center on Sexual Exploitation（NCOSE）は、セックス・ウィークの常態化と、大学における性的行為の探求の奨励を批判しています。NCOSEによると、大学はキャンパスでの性的暴行の危機を煽る危険性があるとのこと。しかし、全国のキャンパスでは、同意、セクシュアリティ、性的快楽について学生が会話しやすくなるとして、各大学の試みを支持しています。
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