ブラッディ・リベンジ

内気な女子大生が狂気の復讐者に変貌を遂げるバイオレンススリラー。

『ブラッディ・リベンジ』は、ナタリア・レイテ監督、リア・マッケンドリック脚本による2017年米国のスリラー映画。主演はフランチェスカ・イーストウッド、クリフトン・コリンズ・ジュニア、リア・マッケンドリック、ピーター・ヴァック、デヴィッド・フイン、マーロン・ヤング、デヴィッド・サリヴァン、マイケル・ウェルチ、マイク・マニング。本作は2017年10月13日にDark Sky Filmsより公開されました。

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ブラッディ・リベンジ

• 邦題：ブラッディ・リベンジ
• 原題：M.F.A.
• 公開年：2017年
• 製作国：米国
• 上映時間：92分
• ジャンル：ホラー
• 配給：ギャガ

予告編はこちら。

M.F.A. - Official Movie Trailer (2017)

After being sexually assaulted, an art student confronts her attacker and digs deeper into campus violence in this timel...

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見どころ

クリント・イーストウッドの娘、フランチェスカ・イーストウッドがハードな役どころを熱演。静から動、やがて“狂”へとヒートアップする彼女の豹変ぶりは鳥肌もの。

あらすじ

クラスメイトのルークにひそかな想いを寄せる美大生ノエル。ある日ルークに呼び出された彼女は喜んで誘いに応じますが、ルークの目的はノエルを強姦することでした。学校に被害を訴えるも聞き入れてもらえず、ノエルは謝罪を求めてルークの家を訪問します。

感想

本作は基本的にMTVのTV番組「Sweet vicious」の映画版。ダメ男性への復讐として、爽快感をもたせつつも現実味のある方法で行なっていた点が面白かったです。

レイプ被害者が暴行のトラウマと向き合い、その力を善のために行使していくのを見られます。男性が自警団の役割を引き受けたり、レイプ被害者の女性の仇を討ったりして賞賛される映画が、世の中にどれだけあるでしょうか？とても多いです。しかし、優れた人格形成とキラー演技をもつパワフルで複雑な女性が、レイプの復讐をする自警団の役割を一人で担うことを描写した作品は少ないです。

この映画の最も優れた点は、被害者が実際に感じている苦悩や感情を忠実に語り、そして被害者と加害者の両方がどのように扱われているかをいかに正確に描いていることです。

フランチェスカ・イーストウッドがThe Hollywood Reporterのスタジオで新作「M.F.A.」について語った映像。

In Studio With Francesca Eastwood: New Movie 'M.F.A' & Playing a Serial Killer | THR

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解説

映画のタイトル（M.F.A.）は「Master of Fine Arts」から取ったもので、主人公がめざしている学位。

米国カリフォルニア州にはバルボア大学はありませんが、カリフォルニア州エスコンディードにバルボア私立学校があります。

さて、バルボア大学のビジュアル・アート・プログラムで修士号を取得したルーク・オーウェンは、内向的なクラスメートのノエルを自分の家でのパーティーに勧誘。ルークのベッドルームで2人きりになったとき、2人はキスをしますが、ルークは突然攻撃的になり、ノエルをレイプします。

ノエルのルームメイトであるスカイは、レイプされたことを訴えた人を知っていると話し、ノエルが誰にも言わないようにしようとしますが、大学は彼女を黙らせて辱めます。それでもノエルは学内の心理療法士メリンダ・サンダースに話したところ、メリンダはノエルの飲酒量や「ノー」と言ったかどうかについて非難めいた質問をしたため、ノエルは落胆。

ルークはノエルに家に来ないかとメール。ノエルは家に行きますが、レイプについてルークと対立し、謝罪を要求。ルークは拒否し、肉体的な対立に発展。ノエルはうっかりルークを手すりから突き落として殺してしまいます。

ケネディ刑事はルークの死を調査。ルークが最後にメールを送ったのがノエルだったことを知ったケネディは、ノエルを手短に問い詰めますが、結局釈放します。

ルークの死に関するオンライン記事を読んでいたノエルは、カッパ・フィ友愛会の兄弟でフットボール選手のメイソン・フィッシャー、ジェレマイア・マークス、コナー・マッギングレーが性的暴行容疑で無罪になったという別の記事を発見。ノエルは問題の暴行のオンラインビデオを見つけ、3人の男がパーティーで酔った女子を集団レイプしている動画を目撃します。

ノエルは3人組の被害者リンジー・ショーを探し出します。リンジーは当初ノエルを拒絶しますが、ノエルは自分たちをレイプした男たちに焦点を当てるという新しい卒論プロジェクトの意図を説明。ノエルはキャンパス内のレイプ防止ピアグループにも会いますが、彼らが問題の根源に直接取り組むのではなく、防衛策やオンライン活動に重点を置いていることに落胆します。

ノエルはカッパ・フィーのパーティーに忍び込み、メイソンを誘惑して酒を飲ませて窒息死させます。ケネディ刑事はこの死も捜査し、大々的に報道されたレイプ事件の無罪判決とメイソンを結びつけます。

以前は抑制的だったノエルの絵は、より大胆で挑発的になります。ラッド教授や友人のシェーンを含むクラスメートたちは、ノエルのアートワークに対する抑制のなさを賞賛。

学生寮に戻ったノエルは、バスルームでジェレマイアをベルトで絞め殺します。ケネディは、メイソンの死について他の2人のフットボール選手を尋問しに来たところ、ジェレマイアの遺体を発見。一方、ノエルはスタジアムのロッカールームでシャワーを浴びているコナーを見つけ、もみ合った末にハンマーで殴り殺します。

一緒にピザを食べながら、ノエルとシェーンはキスを開始。ノエルはシェーンにそれ以上する許可を与えますが、彼がルークと同じような動きをすると、ノエルは反発して彼に去るよう要求。ノエルが帰宅すると、スカイがバスルームで自腹を切って泣いていました。ノエルが尋ねたところ、スカイが以前話していた話が実は自分のことだったことを突き止めます。スカイは以前デイジー・アストンという名前で、バスケットボール選手のカルヴィン・リーブスにレイプされていました。しかしスカイは、この事件によるプレッシャーと不安から告訴を取り下げたのです。

ノエルはキャンパス警察から、強制レイプの報告はゼロだとする統計を入手。そしてスカイの事件ファイルを盗み出し、心理療法士のメリンダ・サンダースもスカイの被害届を扱っていたことを突き止めます。ノエルは、学校とその運動プログラムを守るために統計を捏造していることについてメリンダと対立し、自発的に辞めなければ彼女に危害を加えると脅します。

ノエルはカルヴィン・リーヴスを追跡し、スタンガンを使って誘拐し、バスケットボールコートの中央に監禁します。警察がアリーナに入るとカルヴィンは叫びはじめ、ノエルはカルヴィンの喉をハサミで刺して逃走せざるを得なくなります。

ケネディ刑事は、ノエルがスカイのレイプ犯と友愛トリオをつないでいるとまとめます。ケネディはカルヴィンが一命を取り留めICUにいることに触れながら、スカイを尋問しようとしますが、スカイは刑事と話すことを拒否。

前夜のルームメイトの行動を不審に思ったスカイは、ノエルがカルヴィンを襲ったことを証明する証拠を見つけます。スカイは怒ってノエルと対峙し、自分が埋めようとしていたトラウマを思い出させたのはノエルのせいだと責めます。ノエルは明朝、警察に自首すると約束。ノエルが目を覚ますと、スカイの遺書があり、そこにはノエルの罪を晴らすために自分がキャンパスキラーであることを告白していました。ノエルはバスルームでスカイが死んでいるのを見つけ、打ちのめされます。

ケネディ刑事はノエルに事情聴取を行ないますが、ノエルは被害者たちは死に値すると屁理屈をこねます。ノエルはシェーンと和解し、スカイの告白メモも燃やします。

卒業式でノエルは感動的なスピーチをする。式の後、ケネディ刑事と警察はノエルの身柄を拘束…。

キャスト

スタッフ