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ニー・ニー

ニー・ニー(倪妮、Ni Ni)は、中国の女優。映画『金陵十三釵』(2011年)の気丈で妖艶な娼婦・玉墨から、『君といた日々』(2014年)の清純な女子大生、『妻消えて』(2022年)の複雑な心理を持つ女性まで、時代やジャンルを超えて幅広い役を自然に演じ分けるカメレオン女優。

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ニー・ニー

  • 生年月日:1988年8月8日(37歳)
  • 出身地:中国江蘇省南京市
  • 学歴:中国伝媒大学南広学院(南京)放送・司会専攻(2011年卒業)

生い立ちと教育

ニー・ニーは1988年8月8日に中国江蘇省南京市に生まれました。幼少期から南京で育ち、小学校は南京市長江路小学、中学は南京市第九中学、後に南京市梅園中学に進学。高校3年時に江蘇省盱眙中学で1年間復読。学生時代は水泳に打ち込み、国家二級選手の資格をもち、江蘇省の大会で優勝経験もあります。また、国際標準舞踊(競技ダンス)でも江蘇省全能優勝を果たすなど、運動と芸術の才能を発揮していました。

経歴

デビューとブレイク(2011年)

ニー・ニーは、2009年にチャン・イーモウ監督の映画『金陵十三釵(英題:The Flowers of War)』のオーディションに合格し、ヒロイン「玉墨」役で女優デビュー。この作品は中国国内で興行収入6億元(約100億円)を記録し、2011年の中国映画でトップの成功を収めました。彼女の演技は高く評価され、「戦争を知らない世代なのに見事に演じきった」と称賛。この作品で第6回アジア・フィルム・アワードの最優秀新人賞を受賞し、一躍注目女優に。「チャン・イーモウの秘蔵っ子」として「謀女郎(イーモウ・ガール)」の称号を得ました。

映画での活躍(2011年~2015年)

デビュー後のニー・ニーは映画を中心にキャリアを積みます。2013年には『殺戒』『我想和你好好的』『等風来(Up in the Wind)』など3本の映画に連続主演。2014年には青春映画『匆匆那年(Fleet of Time)』、2015年にはコメディ『新娘大作戦(Bride Wars)』や中仏合作のファンタジーアクション『勇士之門(Warrior’s Gate)』に出演。2013年にはアンジェラベイビー、ヤン・ミー、リウ・シーシーとともに「新四大花旦(新世代の若手四大女優)」に選出され、若手トップ女優としての地位を確立しました。

TV番組への進出(2017年~)

ニー・ニーは2017年に時代劇ドラマ『鳳凰の飛翔(天盛長歌)』でTVドラマに初出演。2018年にNetflixで配信され、国際的な注目も集めました。2019年にはファンタジー時代劇『運命の桃花~宸汐縁~』で主演を務め、第26回華鼎奨の時代劇ドラマ部門で最優秀女優賞にノミネート。2020年にはリウ・シーシーと共演した現代劇『流金歳月(My Best Friend’s Story)』に出演。

近年の活躍(2020年~2025年)

映画でニー・ニーは2020年の『ショックウェーブ2(拆弾專家2)』でアンディ・ラウと共演、2021年の『柳川(Yanagawa)』で日本の池松壮亮と共演し、低予算の文芸作品にも挑戦。2022年のサスペンス映画『消失的她(Lost in the Stars)』は中国で興行収入35億元(約700億円)を超える大ヒット。2023年には『熱烈』など話題作に出演。モデルとしても活動し、SK-IIのイメージキャラクターや高級ブランドのファッションショーにも登場。雑誌のカバーも多数飾り、2023年には『Men’s Uno』や香港版『Marie Claire』に登場してきます。

代表作

ニー・ニーの代表作をいくつか選び、彼女の演技スタイルや作品の特徴、意義を分析します。以下の作品は、彼女のキャリアの多様性と演技力の進化を示す重要な作品です。

金陵十三釵(The Flowers of War/2011年)

チャン・イーモウ監督の戦争映画。1937年の南京大虐殺を背景に、娼婦たちが女子学生を救うため自己犠牲を払う物語。

ニー・ニーはヒロイン・玉墨役でデビュー。ニー・ニーの役柄は玉墨で、気丈で妖艶な娼婦のリーダーだが、戦争の悲劇の中で人間性と尊厳を見せる複雑なキャラクター。

ニー・ニーは、玉墨の表面的な魅力(色気、ウィット)と内面的な脆さ(戦争のトラウマ、自己犠牲の決意)を巧みに演じ分ける。とくに、娼婦仲間との軽妙な会話から、命を賭ける決断時の重い表情への変化が印象的。目の演技で感情の揺れを伝え、「新人とは思えない」と批評家に称賛されました。ダンスシーンや着物の着こなしで、玉墨の優雅さとプロフェッショナリズムを表現。戦時下の緊迫感の中でも、姿勢や仕草でキャラクターの強さを保ちました。

戦争を知らない若手女優が歴史的悲劇を演じきり、チャン・イーモウの「謀女郎」として一躍スターに。英語でのクリスチャン・ベールとの対話も自然で、国際的な評価を得ています。

中国映画の興行収入6億元を記録し、2011年の国内トップ。中国映画の国際進出を象徴する作品で、ニー・ニーは第6回アジア・フィルム・アワード最優秀新人賞を受賞。この作品で彼女は「チャン・ツィイー2世」と呼ばれ、以降のキャリアの基盤を築きました。

君といた日々(2014年)

青春恋愛映画。90年代の中国を舞台に、学生時代から大人になるまでの恋愛と友情を描写。原作は人気小説。

ニー・ニーの役柄はヒロイン・方茴(ファン・フイ)。内向的で純粋な女子高生が、初恋と成長の痛みを経験します。自然体の演技 ニー・ニーは、方茴の控えめな性格を、静かな話し方や視線の動きで表現。派手さはないものの、細かな仕草(髪を触る、目を伏せる)で少女の内面をリアルに描いています。観客は「まるで自分の青春時代を見ているよう」と共感。初恋の喜びから失恋の悲しみ、成長後の諦念まで、時間の経過とともに変化する感情を丁寧に演じました。とくに、クライマックスの別れのシーンでは、抑制された涙と声の震えで観客を感動させた。

本作でニー・ニーは『金陵十三釵』の重厚な役から一転、現代の等身大の女性を演じ、幅広い役柄をこなせることを証明。制服姿やカジュアルな服装も自然に着こなし、視聴者に親しみやすさを与えました。

この映画は中国の90年代世代に大きな共感を呼び、興行収入5.9億元を記録。青春映画ブームの火付け役となり、ニー・ニーは「新四大花旦」に選出されるなど若手トップ女優に定着。青春映画での成功により、彼女のファン層が若年層に拡大。現代劇での自然な演技が評価され、以降のドラマ出演への道を開きました。

鳳凰の飛翔(天盛長歌、2018年)

Netflixで配信された時代劇ドラマ。架空の王朝を舞台に、政治的陰謀と愛憎を描く。ニー・ニーは初のテレビドラマ主演。

ニー・ニーの役柄は鳳知微(フォン・ジーウェイ)。男装して科挙に挑む才女で、愛と復讐の間で葛藤する複雑なヒロイン。ニー・ニーは、鳳知微の聡明さと気高さを、落ち着いた口調と堂々とした姿勢で体現。男装時の低めの声やキリッとした視線で、ジェンダーを超えた説得力を出しました。

また、愛する人とのロマンス、家族への忠誠、復讐心など、複数の感情が交錯する役を、表情の微妙な変化や声の抑揚で表現。とくに、裏切りに直面するシーンでの静かな怒りと涙が視聴者に強い印象を残しています。長編ドラマ(70話)での初主演で、膨大な台詞量と複雑な衣装をこなし、時代劇特有の重厚な演技を披露。ダンスや剣術のシーンでも、学生時代の競技ダンス経験を活かし優雅に動きました。

Netflixでの配信により、国際的な視聴者を獲得。中国時代劇の洗練された映像美とストーリーが評価され、ニー・ニーの演技は「ドラマの核」と称されています。第26回華鼎奨で最優秀女優賞にノミネート。

映画女優からドラマ女優への転身を成功させ、ニー・ニーは国内外での知名度をさらに高めました。時代劇での成功により、以降の『運命の桃花~宸汐縁~』(2019)などファンタジー時代劇への出演も増えました。

妻消えて(消失的她、2022年)

サスペンス・ミステリー映画。妻の失踪を追う夫が、謎の女性(ニー・ニー)と出会い、複雑な真実に迫ります。原作はロシア映画のリメイク。

ニー・ニーの役柄は陳麦(チェン・マイ)。ミステリアスで計算高い女性弁護士。物語の鍵を握る重要なキャラクター。ニー・ニーは、陳麦の意図を隠すポーカーフェイスと、時折見せる鋭い視線で、観客を「彼女は味方か敵か」と惑わせる。台詞の間や微笑みの微妙な変化で、キャラクターの二面性を表現。サスペンスの緊張感を保ちつつ、クライマックスでの感情爆発シーンでは、叫び声や震える手で観客を引き込みます。このバランスが「彼女の演技が物語を牽引した」と評されました。

弁護士としての洗練されたスーツ姿や、流暢な英語での会話シーンで、国際的なキャリアウーマンを説得力を持って演じた。モデル経験を活かしたファッション性も際立ちます。

この映画は興行収入35億元(約700億円)を超える大ヒットで、2022年の中国映画市場を牽引。サスペンス・ジャンルの新たな成功例となり、ニー・ニーの演技は「映画の核心」と評されました。この作品で、ニー・ニーはアクションや青春劇以外のジャンルでもトップ女優としての実力を証明。観客層をさらに広げ、以降のサスペンスや現代劇でのオファーが増加。

比較と総合分析

演技スタイルの進化

『金陵十三釵』では新人らしい勢いと感情の爆発が際立ち、『君といた日々』で現代劇の自然体を習得。『鳳凰の飛翔』で時代劇の重厚さと長編ドラマの持久力を示し、『消失的她』では計算されたミステリアスな演技で円熟期に突入。作品ごとに新たな挑戦を重ね、役柄の幅を広げています。

ジャンルの多様性

戦争映画、青春映画、時代劇、サスペンスと、異なるジャンルで主演を務め、商業的成功と批評的評価の両方を獲得。彼女の「カメレオン女優」としての適応力が、キャリアの長寿を支えています。

例えば、映画『金陵十三釵』(2011年)の気丈で妖艶な娼婦・玉墨から、『君といた日々』(2014年)の清純な女子大生、『妻消えて』(2022年)の複雑な心理を持つ女性まで、時代やジャンルを超えて幅広い役を自然に演じ分けます。

監督やカメラマンは、彼女の「顔の表情が豊かで、どんな役も自分のものにできる」と評し、とくに目の演技が感情を強く伝えるとされています。

国際性

『金陵十三釵』や『鳳凰の飛翔』での国際配信、『柳川』(2021年)での日本との合作など、グローバルな舞台での演技も増え、英語力や異文化への適応が強み。
文化的影響 ニー・ニーの作品は、中国現代史(金陵十三釵)、90年代ノスタルジー(君といた日々)、伝統文化(鳳凰の飛翔)、現代社会の闇(妻消えて)を反映し、幅広い世代に訴求。彼女の演技は、物語を通じて社会や感情の深層を掘り下げる役割を果たしています。

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レビュー 作品の感想や女優への思い

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