2025年3月27日よりABEMAで放送の『死ぬほど愛して』は、天樹征丸の漫画を原作とした純愛サスペンス。成宮寛貴が8年ぶりに復帰し、魅惑的な殺人鬼を演じる。妻の澪との愛と狂気が交錯する物語。
基本情報
- 原題：死ぬほど愛して
- 公開日：2025年03月27日
- 製作国：日本国
- 再生時間：37分
- ジャンル：サスペンス、恋愛
女優の活躍
『死ぬほど愛して』では、瀧本美織が主人公・神城澪役を演じ、圧倒的な存在感を見せています。瀧本は、夫・真人を心底愛する穏やかで控えめな主婦でありながら、物語が進むにつれて夫の裏の顔や周囲の不穏な出来事に直面し、複雑な心理を表現。彼女の演技は、愛と疑念の間で揺れ動く澪の感情を繊細かつ力強く描き出し、視聴者から「演技力がすごい」「感情の揺れに引き込まれる」と高評価を受けています。 特に、物語後半の心理戦や絶望的な状況での演技は、視聴者の心を強く揺さぶり、「ドキドキした」との声が多数寄せられました。
また、久間田琳加が、殺害された女性記者・南沢夕陽役で出演。短い出番ながら、物語の鍵を握る重要な役どころを演じ、ミステリアスな雰囲気を醸し出しました。松井玲奈は心療内科医・瀬川水樹役で、澪の心の支えとなる冷静なキャラクターを好演。田中美久はパティスリーの同僚・小泉彩葉役で、どこか秘密を抱えたキャラクターを演じ、物語に深みを加えました。筒井真理子は投資家・長野真澄役で、妖艶かつ謎めいた存在感を放ち、作品の緊張感を高めています。これらの女優陣は、それぞれの役柄で独特の個性を発揮し、物語の重層的な魅力を支えました。
他にも気になった女優がたくさん。
女優の衣装・メイクアップ・ヘアスタイル
瀧本美織演じる澪の衣装は、ケーキ屋勤務の主婦らしいシンプルで温かみのあるスタイルが特徴です。淡い色調のブラウスやエプロン、ナチュラルなメイクが彼女の控えめな性格を反映。髪型は、普段はゆるくまとめたポニーテールやナチュラルなダウンスタイルで、親しみやすさと日常性を強調しています。しかし、物語が進むにつれ、緊迫したシーンではメイクがやや乱れ、髪もほつれる演出が施され、心理的な動揺を視覚的に表現しています。
久間田琳加の南沢夕陽は、記者らしいシャープでプロフェッショナルな印象の衣装が中心。タイトなスカートやジャケット、クールな色合いのメイクが特徴で、知的で鋭い雰囲気を演出。髪型はショートカットで、活動的なキャラクター性を強調しています。松井玲奈の瀬川水樹は、心療内科医らしい落ち着いたスーツやニットを用いた衣装で、知性と温かさを両立。メイクは控えめで、ナチュラルな美しさを引き立てるスタイルです。田中美久の小泉彩葉は、カジュアルながらどこかミステリアスな雰囲気の衣装で、若々しさと秘密めいた魅力を表現。筒井真理子の長野真澄は、ダークトーンのエレガントなドレスやスーツに、深みのあるリップメイクとアップスタイルの髪型で、妖艶な雰囲気を漂わせています。これらの衣装やメイクは、各キャラクターの個性や物語のトーンを効果的に引き立てています。
あらすじ
一流企業に勤めるエリートサラリーマン神城真人（成宮寛貴）と、パティスリーで働く妻の澪（瀧本美織）は、幸せな結婚生活を送っていました。しかし、近所で起きた「女性記者・南沢夕陽（久間田琳加）殺人事件」をきっかけに、彼らの平穏な日常に暗雲が立ち込めます。澪は真人の出張写真がネットから拾った偽物だと気づき、夫への疑念を抱き始めます。事件を追う警部補・富沢（山口馬木也）や、澪の同僚である小山田丈治（片桐仁）と小泉彩葉（田中美久）、謎の男・石黒颯馬（細田善彦）など、周囲の人物たちが不穏な動きを見せ、真人の裏の顔が徐々に明らかになります。投資家・長野真澄（筒井真理子）との関係や、複数の女性との関わりが浮上し、澪は心療内科医の瀬川水樹（松井玲奈）に相談しながらも、夫への愛と依存を捨てきれません。最終回では、樹海での心理戦を経て、真人が自らの存在を「殺す」（死を偽装して逃亡）し、澪は彼を愛し続ける選択をするという衝撃の結末が描かれます。ドラマ版は原作と異なり、澪が真人と共に「闇堕ち」する余韻を残す終わり方で、視聴者に深い印象を与えました。
解説
『死ぬほど愛して』は、天樹征丸の漫画を原作とした純愛サスペンスで、愛と狂気の境界を探る心理劇です。原作は全5巻で完結し、阪神・淡路大震災を背景に、リアルな日常に潜む恐怖と複雑な心理描写が特徴。 ドラマ版では、現代日本を舞台に、夫婦の愛が試される極端な状況を描き、視聴者に「愛とは何か」を問いかけます。成宮寛貴の復帰作として注目を集め、彼のミステリアスな魅力と妖しげな色気が、殺人鬼でありながら妻に献身的な神城真人役にぴったりとはまりました。 瀧本美織の演じる澪の愛の重さは、時にホラーに近い雰囲気すら漂わせ、視聴者に強烈な印象を与えます。
物語は、伏線と謎が複雑に絡み合い、視聴者を引き込む展開が特徴。真人の正体や殺人事件の真相が徐々に明らかになる過程は、視聴者に「誰もが怪しい」と感じさせる巧妙な脚本が光ります。特に、ピンクのチューリップや鳥の絵といった象徴的なモチーフが、物語のテーマである「愛とアイデンティティ」を深めています。 ドラマの結末は原作と異なり、澪が真人の逃亡を受け入れ、共に新たな道を歩むかのような含みを持たせ、賛否両論を呼びました。「救いが欲しかった」「真人の最後がくどい」と感じる視聴者もいれば、「余韻が素晴らしい」と評価する声もあり、議論を呼ぶ作品となっています。
キャスト
- 神城真人：成宮寛貴（魅惑的な殺人鬼であり、表面上は理想的な夫）
- 神城澪：瀧本美織（真人を愛する妻、パティスリー勤務）
- 石黒颯馬：細田善彦（真人と澪を監視する謎の男）
- 南沢夕陽：久間田琳加（殺害された女性記者）
- 小山田丈治：片桐仁（澪の同僚、秘密を抱える）
- 瀬川水樹：松井玲奈（澪の同級生で心療内科医）
- 小泉彩葉：田中美久（澪の同僚、ミステリアスな雰囲気）
- 百瀬絵里：しゅはまはるみ
- 吉岡：粟大和（巡査部長）
- 池田：袴田吉彦（南沢の編集長）
- 富沢：山口馬木也（警部補）
- 長野真澄：筒井真理子（投資家、真人と関係）
スタッフ
- 原作：天樹征丸、漫画：草壁エリザ（「死ぬほど愛して」光文社刊）
- 監督・脚本：城定秀夫（『性の劇薬』などで知られる鬼才）
- 脚本：ねじめ彩木、髙橋幹子、吉﨑崇二
- 音楽：海田庄吾
- 企画・監修：樹林伸、樹林ゆう子
- プロデューサー：小林宙、金山宇宙、柴原祐一
- 制作プロダクション：ダブ
- 製作著作：ABEMA
まとめ
『死ぬほど愛して』は、愛と狂気が交錯する濃密なサスペンスで、キャストの熱演とスタッフの緻密な演出が織りなす珠玉の作品です。視聴者は、物語の深みとキャラクターの複雑な心理に引き込まれることでしょう。
レビュー 作品の感想や女優への思い