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月光の囁き

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『月光の囁き』は、1999年に公開された日本映画。監督は塩田明彦で、喜国雅彦の漫画を原作としています。

同じ剣道部に所属する高校生の日高拓也と北原紗月が、互いの好意から恋人関係になりますが、拓也のマゾヒスティックな嗜好が明らかになり、関係が異常な方向へ進む青春ラブストーリー。上映時間は100分。

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基本情報

  • 原題:月光の囁き
  • 公開年:1999年
  • 製作国・地域:日本
  • 上映時間:100分
  • ジャンル:ドラマ
“究極”の愛…水橋研二×つぐみ『月光の囁き』予告編

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女優の活躍

『月光の囁きのヒロイン、北原紗月を演じたつぐみは、1976年生まれの女優で、1997年にデビューしました。Vシネマから始まり、映画やドラマ、舞台まで幅広く活躍しています。独特の演技スタイルで根強い人気を博しており、風変わりな美少女役を多くこなしています。作品のためならヌードも辞さない姿勢で知られ、『贅沢な骨』をはじめいくつかの映画で体を張った演技を披露しています。

『月光の囁き』では主演として高校生の複雑な心理を体現し、第9回日本映画プロフェッショナル大賞新人奨励賞、第21回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞、第14回高崎映画祭最優秀新人賞など、数多くの新人賞を受賞しました。この作品をきっかけに注目を集め、以降のキャリアを築きました。ドラマでは『緋の十字架』で盲目の女性役を好演し、2007年の『エクステ』では性根の曲がった女性を印象的に演じています。

舞台ではKERA・MAPの『砂の上の植物群』や劇団本谷有希子の『遭難、』に出演し、演劇界でも存在感を示しています。2007年には愛の劇場『家に五女あり』で主演を務め、連続昼ドラへの出演を重ねています。つぐみの活躍は、インディペンデント映画から商業作品まで多岐にわたり、個性的な役柄で観客を魅了し続けています。

また、北原静香役の吉田日出子は、ベテラン女優として知られ、本作ではヒロインの母親を演じ、家族の微妙な関係性を支えています。彼女のキャリアは長く、数多くの映画やドラマで脇を固めています。他の女優陣も、井上晴美や藤村ちかなどが参加し、それぞれの役で物語を豊かにしています。

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女優の衣装・化粧・髪型

つぐみ演じる北原紗月は、高校生らしいシンプルな衣装が中心です。剣道部員として登場するシーンでは、道着と袴を着用し、凛とした姿を披露しています。日常シーンでは学校の制服、ブレザーとスカートを着ており、青春の瑞々しさを表現しています。物語が進むにつれ、私服のブラウスやスカートが登場し、恋愛の甘さや歪みを象徴するような柔らかな素材のものが用いられています。

化粧は自然体を重視しており、薄化粧で少女らしい無垢さを強調しています。目元は軽くアイラインを入れ、大きな瞳を活かしたメイクが施され、感情の揺らぎを際立たせています。唇は淡いピンクで、全体的に清純なイメージを保ちつつ、物語後半のサディスティックな変化を予感させる微妙なニュアンスが加えられています。

髪型は黒髪のロングヘアで、ストレートに下ろしたスタイルが基本です。剣道シーンではポニーテールにまとめ、活動的な一面を示しています。デートシーンでは軽くウェーブを加え、柔らかさを演出しています。この髪型は、つぐみの印象的な黒髪と大きな瞳を活かし、風変わりな美少女像を強調しています。他の女優、例えば吉田日出子は母親役として落ち着いたミディアムヘアにまとめ、自然な化粧と家庭的な衣装で登場します。

全体として、女優たちのスタイリングは1990年代後半の日本高校生のリアルさを反映しつつ、物語のテーマである純粋さと歪みのコントラストを視覚的に表現しています。衣装の選択は、監督の意図により抑制された色調で統一され、心理描写を助けています。

可愛い女子高生ポピーの恋が醜く変貌!|月光のささやき (1999)|クリップ HD
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あらすじ

高校三年生の日高拓也と北原紗月は、同じ剣道部に所属する友人です。互いに好意を抱きつつ、友人として振る舞っていましたが、ふとしたきっかけで恋人関係になります。紗月は自転車二人乗りでの登校や図書室でのデートに喜びを感じ、普通の恋愛を楽しんでいます。一方、拓也はそんな関係に満足できず、秘かに紗月の持ち物や写真を集めて自慰行為に耽っています。

ある日、紗月は拓也の部屋で自分のトイレの音を録音したテープを発見します。これにより拓也のマゾヒスティックな嗜好を知り、紗月は嫌悪を抱きますが、離れられません。関係は異常な方向へ進み、紗月は拓也の先輩である植松と交際を始め、拓也を押入れに閉じ込めて性行為を見せつけます。紗月のサディスティックな行為はエスカレートしていきます。

やがて紗月は植松に拓也との関係を明かし、拓也に「滝に飛び込んで死んで」と命じます。拓也は本当に滝に飛び込み、大怪我を負いますが一命を取り留めます。ギプスが取れた後、川の堤防で紗月と再会し、紗月は「海でもいこか」と囁きます。物語は、不器用な二人の純粋で歪んだ愛を描き、青春の複雑さを浮き彫りにします。

ロケ地は千葉県佐原市で、原作の舞台に似た街並みが使用され、リアルな雰囲気を生み出しています。主題歌はスピッツの「運命の人」で、切ない余韻を残します。

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解説

『月光の囁き』は、喜国雅彦の漫画を原作とした塩田明彦監督の長編デビュー作です。青春映画の定番を崩し、フェティシズムやサディズム・マゾヒズムの要素を織り交ぜ、純粋な愛の形を探求。1999年の公開当時、異色のラブストーリーとして話題を呼び、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭で審査員特別賞と批評家賞を受賞しました。

物語のテーマは、普通の恋愛では満たされない心の襞を描く点にあります。拓也の異常な嗜好と紗月の反応が、互いの愛を試す試練となり、歪みながらも純粋さを増していきます。監督の塩田明彦は、抑制された演出で心理描写を深め、観客に不快さと共感を同時に与えます。原作の漫画的な要素を活かしつつ、実写ならではのリアリティを加えています。

支持者には綿矢りさや町山広美、レスリー・キャロンがおり、新井浩文はつぐみの演技を絶賛しています。映画はスーパー16ミリからのブローアップで、柔らかな映像が物語の繊細さを支えています。1990年代の日本映画界で、インディペンデント映画として注目され、監督の以降のキャリアを決定づけました。

社会的な文脈では、青春の暗部を扱い、性癖の多様性を描く先駆的な作品です。公開から20年以上経った今も、愛の究極形を問う問題作として評価されています。ロケ地の佐原市の風景が、物語のノスタルジックな雰囲気を高めています。

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キャスト

  • 日高拓也:水橋研二
  • 北原紗月:つぐみ
  • 丸山健吾:関野吉記
  • 北原静香:吉田日出子
  • 植松正一:草野康太
  • 利香:藤村ちか
  • 和美:相沢しの
  • 北原の父親:井上晴美
  • 剣道部員:その他のキャスト

スタッフ

  • 監督・脚色:塩田明彦
  • 共同脚色:西山洋一
  • 音楽:本多信介
  • 撮影:小松原茂
  • 美術:安宅紀史
  • 録音:坂上賢治
  • 編集:菅野善雄
  • 音響効果:柴崎憲治
  • 助監督:久保朝洋
  • 剣道指導:小澤博、金井辰彦
  • 製作総指揮:中村雅哉
  • プロデューサー:根岸洋之、中村聡
  • 企画:吉田達、莟宣次
  • 制作協力:バズ・カンパニー
  • 製作:日活
  • 配給:ビターズ・エンド

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