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女経

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『女経』は1960年に公開された日本映画。大映製作によるオムニバス形式の作品であり、村松梢風の同名小説にヒントを得つつ、独自の三つの物語を展開。

増村保造、市川崑、吉村公三郎という当代一流の監督が各話を担当し、大映の三大女優である若尾文子、山本富士子、京マチ子がそれぞれ主演を務めました。女性のしたたかさ、妖艶さ、そして秘めた愛情を多角的に描いた本作は、当時の風俗を鮮やかに映し出し、第10回ベルリン国際映画祭コンペティション部門にも選出されるなど国際的にも注目を集めました。

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基本情報

  • 原題:女経
  • 公開年:1960年
  • 製作国・地域:日本
  • 上映時間:101分
  • ジャンル:ドラマ
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女優の活躍

『女経』では、大映を代表する三人の女優が各話で圧倒的な存在感を発揮しています。

第一話「耳を噛みたがる女」では若尾文子が銀座のキャバレー嬢を演じ、小悪魔的な魅力としたたかさを兼ね備えた演技で観客を魅了しました。若尾は本作で特に輝きを見せ、男を手玉に取る軽快さと最後に見せる純粋な愛情の対比を巧みに表現しています。

第二話「物を高く売りつける女」では山本富士子がミステリアスで妖艶な女性を体現し、冷たくも美しい佇まいが印象的です。山本の均整の取れた美貌と抑制された感情表現が、物語の不気味さと意外な結末を際立たせています。

第三話「恋を忘れていた女」では京マチ子が京都の旅館女将を演じ、気丈で現実的な女性像を力強く描き出しました。京マチ子は京都弁の響きと迫力ある演技で、女将の内面的な変化を丁寧に表現しています。

三者三様の女優陣が、それぞれの監督のスタイルに完璧に呼応し、大映黄金期の華やかさを象徴する作品となっています。

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女優の衣装・化粧・髪型

各話の主演女優は、時代背景を反映した魅力的な装いで登場します。

第一話の若尾文子はキャバレーシーンを中心に、華やかなイブニングドレスやタイトな洋装を着用しています。化粧は濃いめのアイラインと赤い口紅が特徴で、髪型はアップスタイルやゆるやかなウェーブを施したショートヘアが多く、現代的で小悪魔的な魅力を強調しています。ドレス姿での動きは軽快で、アクセサリーも控えめながら洗練されています。

第二話の山本富士子は白いワンピースやシックな洋装が中心で、化粧は薄めながらも白い肌と深い眼差しが際立つメイクです。髪型は長めのストレートヘアまたは緩やかな巻き髪で、神秘的で冷たい美しさを表現しています。

第三話の京マチ子は旅館女将として着物を主に着用し、落ち着いた色合いの訪問着や帯揚げが印象的です。化粧は控えめで上品、髪型は伝統的な日本髪またはお団子に近いまとめ髪で、貫禄と気品を漂わせています。

これらの衣装と化粧は、各女優の個性を最大限に引き出し、1960年代初頭の女性像を視覚的に美しく伝えています。

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あらすじ

第一話「耳を噛みたがる女」(監督:増村保造)

隅田川の水上生活者の娘・紀美(若尾文子)は貧しさから銀座のキャバレー「ゴンドラ」で働き、男たちを巧みに騙して金を稼ぎ、株投資で家族を支えています。ある日、社長令息の正巳(川口浩)が友人と賭けをし、紀美を落とそうとデートに誘います。スポーツカーでのドライブやパチンコ、キャバレーでの夜を経て二人はホテルへ。しかし正巳は遊びのつもりで紀美を残して去ります。紀美は本気で正巳を愛していたことを知り、切ない決別を選びます。

第二話「物を高く売りつける女」(監督:市川崑)

流行作家の三原靖(船越英二)は失踪報道のさなか、湘南の海岸で謎の美女(山本富士子)と出会います。彼女は亡夫の手紙を焼き、妖しい魅力で三原を誘います。三原は彼女の家に招かれ、不思議な関係に陥りますが、実は彼女は不動産詐欺師で、三原に高額物件を売りつけようとしていました。最後には意外な真実が明らかになります。

第三話「恋を忘れていた女」(監督:吉村公三郎)

京都で修学旅行生の宿を営む女将・お三津(京マチ子)は、芸者上がりのやり手として金儲けに生きがいを感じ、男を不幸にする存在と断じていました。しかし宿泊客の事故をきっかけに、昔の恋人との再会が訪れます。詐欺で逮捕された彼を待ち続ける決意をし、忘れていた愛情に目覚めます。

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解説

『女経』は三人の監督がそれぞれ異なる視点から女性の本質を描いた意欲作です。第一話は増村保造らしいスピーディーで小悪魔的な女性像、第二話は市川崑の洗練されたミステリー風味、第三話は吉村公三郎のしっとりとした人間ドラマと、各話の作風が明確に分かれています。

原作とは大きく異なり、独自の脚色により女性のずる賢さと純粋な愛情の両面を強調しました。当時の日本社会における女性の経済的自立や恋愛観を反映しつつ、コミカルさと切なさを織り交ぜています。特にラストで女性が愛を選ぶ展開は、単なる悪女譚ではなく、深い人間性を描いたものと言えます。

ベルリン国際映画祭出品も果たした本作は、大映の技術力と女優陣の魅力が結集した1960年代邦画の傑作の一つです。現代から見ても、女性像の多様性と時代風俗の記録として高い評価を得ています。

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キャスト

  • 若尾文子(第一話:紀美)
  • 川口浩(第一話:田畑正巳)
  • 左幸子(第一話:五月)
  • 田宮二郎(第一話:春本)
  • 山本富士子(第二話:謎の美女)
  • 船越英二(第二話:三原靖)
  • 野添ひとみ
  • 京マチ子(第三話:お三津)
  • 中村鴈治郎[2代目]
  • 叶順子

スタッフ

  • 監督:増村保造(第一話) / 市川崑(第二話) / 吉村公三郎(第三話)
  • 脚本:八住利雄
  • 原作:村松梢風(ヒントを得て)
  • 製作:大映
  • 撮影:宮川一夫(第三話) / 小林節雄(第二話) / 村井博(第一話)
  • 音楽:共通
  • 美術:各話別担当

本作は三人の巨匠と三大女優の競演により、女性の本質を鮮やかに描き出した珠玉のオムニバス映画です。

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