『REDリターンズ』(2013年)は、引退したCIAエージェントたちが再び世界の危機に立ち向かうアクションコメディ映画。ブルース・ウィリス、ヘレン・ミレンら豪華キャストが出演し、冷戦時代の極秘プロジェクトを巡る戦いを描く。前作『RED/レッド』の続編で、派手なアクションとユーモアが魅力。監督はディーン・パリソット。以下では女優の活躍、衣装・化粧・髪型、あらすじ、解説、キャスト、スタッフについてまとめています。
基本情報
- 邦題:REDリターンズ
- 原題:RED 2
- 公開年:2013年
- 製作国:米国
- 上映時間:116分
- ジャンル:アクション
- 配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
見どころ
ブルース・ウィリス、ジョン・マルコヴィッチら演じる凄腕スパイの戦いを描いたアクションの続編。アンソニー・ホプキンス、イ・ビョンホンが新たに参戦。
あらすじ
元CIAエージェントのフランク・モーゼズ(ブルース・ウィリス)は、恋人のサラ・ロス(メアリー=ルイーズ・パーカー)と穏やかな生活を送ろうとしていた。しかし、かつての相棒マーヴィン・ボッグス(ジョン・マルコヴィッチ)が突然現れ、過去の極秘プロジェクト「ナイトシェイド計画」に関連する危険が迫っていると警告する。直後、マーヴィンの車が爆発し、彼は死んだと思われたが、実は生きていた。フランクはCIAに連行されるが、謎の武装集団に襲撃され、マーヴィンに救出される。
「ナイトシェイド計画」とは、冷戦時代に小型核兵器をロシアに密輸する作戦だったが、失敗に終わり封印されていた。フランクとマーヴィンがこの計画に関与していたという偽情報が流され、彼らは国際指名手配されてしまう。さらに、フランクの旧友で元MI6エージェントのヴィクトリア(ヘレン・ミレン)がMI6からフランクの暗殺を依頼され、かつてフランクをCIAから追放した韓国人殺し屋ハン・チョバイ(イ・ビョンホン)も彼を追う。一方、フランクの元恋人でロシアのエージェント、カーチャ・ペトロコヴィチ(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)も登場し、複雑な人間関係が絡み合う。
フランク、マーヴィン、サラは、真相を解明するためヨーロッパへ飛び、ヴィクトリアやロシアの元スパイ、イヴァン・シモノフ(ブライアン・コックス)と合流。ナイトシェイド計画の鍵を握る科学者エドワード・ベイリー(アンソニー・ホプキンス)が30年以上監禁されていることを知り、彼を救出する。しかし、ベイリーの行動は予測不能で、彼の真の目的が明らかになるにつれ、物語はさらに複雑化。世界各国の諜報機関や殺し屋に追われながら、チームは核爆弾の危機を阻止すべく奮闘する。
解説
『REDリターンズ』は、2010年の映画『RED/レッド』の続編で、DCコミックス傘下のオマージュ・コミックスによるウォーレン・エリスとカリー・ハムナーのリミテッドシリーズ『Red』を原作とするアクション・コメディ映画。前作の成功を受け、豪華キャストをさらに強化し、ブルース・ウィリス、ジョン・マルコヴィッチ、ヘレン・ミレンに加え、アンソニー・ホプキンス、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、イ・ビョンホンらが新たに参加。監督は『ギャラクシー・クエスト』のディーン・パリソットが務め、脚本は前作同様ジョン・ホーバーとエリック・ホーバーが担当しました。
本作の魅力は、引退した「超危険人物(Retired Extremely Dangerous=RED)」たちが、年齢を感じさせない驚異的な戦闘力と知性で危機に立ち向かう姿にあります。アクションシーンはカーチェイスや銃撃戦がド派手に展開し、特にパリやロンドン、モスクワを舞台にした国際的なスケール感が特徴です。コメディ要素も強く、キャラクターたちの軽妙な掛け合いや、フランクとサラの恋愛模様、マーヴィンの奇抜な行動が笑いを誘います。一方で、批評家からはストーリーの複雑さや前作に比べ新鮮味が少ないとの指摘もあり、Rotten Tomatoesでは支持率40%、Metacriticで47/100と評価は賛否両論でした。
テーマとしては、年齢を重ねてもなお挑戦し続ける姿や、仲間との絆が強調されています。特に、引退したエージェントたちが若い世代に引けを取らない活躍を見せる点は、「年齢は能力に制限をかけない」というメッセージを伝え、観客に勇気を与えます。また、フランクとサラの関係や、カーチャとの過去の恋愛が物語にロマンスの要素を加え、アクションとコメディのバランスを補完しています。
女優の活躍
『REDリターンズ』では、ヘレン・ミレン、メアリー=ルイーズ・パーカー、キャサリン・ゼタ=ジョーンズの3人の女優が重要な役割を果たし、それぞれ異なる魅力で物語を彩ります。
ヘレン・ミレン(ヴィクトリア役)
ヘレン・ミレンは、元MI6エージェントのヴィクトリアを演じ、冷静沈着かつ優雅なスパイとして圧倒的な存在感を示します。彼女のアクションシーンは特に印象的で、機関銃を手に敵を一掃する姿や、スナイパーとしての正確無比な射撃は、年齢を感じさせない迫力に満ちています。ヴィクトリアはチームの頭脳として戦略を立て、フランクたちをサポートする一方、MI6からフランクの暗殺を依頼されるという複雑な立場に立たされます。ミレンはこの葛藤を繊細に演じ、クールで知的な女性像を確立。観客やレビューでも「ヘレン・ミレンがカッコいい」との声が多く、彼女の堂々とした演技が本作の大きな見どころです。
メアリー=ルイーズ・パーカー(サラ・ロス役)
メアリー=ルイーズ・パーカーは、フランクの恋人サラを演じ、前作から引き続き登場。サラは一般人ながら、スパイの世界に巻き込まれ、今回は積極的に任務に参加する姿が描かれます。彼女のコミカルな演技は、緊張感あるアクションの中でユーモアを提供。特に、フランクやマーヴィンとのかけ合いは軽快で、チームのムードメーカーとしての役割を果たします。サラの成長も見どころで、前作では巻き込まれる立場だったのが、本作では自ら危険に飛び込む勇敢さを見せ、物語に新たな魅力を加えています。ただし、一部レビューでは「サラがノリノリで行動を共にするのはやや不自然」との意見も見られました。
キャサリン・ゼタ=ジョーンズ(カーチャ・ペトロコヴィチ役)
キャサリン・ゼタ=ジョーンズは、フランクの元恋人でロシアのエージェント、カーチャを演じます。彼女の登場は物語にロマンスと緊張感をもたらし、フランクとサラの関係に波乱を巻き起こします。カーチャはセクシーでミステリアスなスパイとして、情報収集やアクションシーンで活躍。ゼタ=ジョーンズの妖艶な演技は、カーチャの魅力を最大限に引き出し、観客を惹きつけます。特に、フランクとの過去の関係を匂わせるシーンでは、情感豊かな演技が光ります。
女優の衣装・化粧・髪型
ヘレン・ミレン(ヴィクトリア)
ヴィクトリアの衣装は、彼女のエレガントでプロフェッショナルなキャラクターを反映しています。黒やダークグリーンのテーラードスーツやコートが中心で、戦闘シーンでは動きやすさを重視した機能的なデザインが採用されています。アクションシーンでは、黒のタクティカル装備に身を包み、スナイパーライフルを持つ姿が印象的。化粧は控えめで、ナチュラルなベースにシャープなアイラインとリップを効かせ、知的な雰囲気を強調。髪型はショートカットのシルバーヘアをタイトにまとめ、洗練されたスパイ像を演出。彼女のスタイルは「年齢を超越した美しさ」と評され、観客に強い印象を与えました。
メアリー=ルイーズ・パーカー(サラ)
サラの衣装は、日常的なカジュアルさとスパイ活動への適応を反映。序盤はジーンズやカジュアルなトップスで一般女性らしい装いだが、任務に同行するにつれ、ダークカラーのジャケットやブーツを着用し、アクションに参加する姿が描かれます。化粧はナチュラルで、ピンクやベージュの口紅を使い、親しみやすい印象を保ちつつ、アクションシーンでは汗や汚れでリアルさを加えています。髪型はミディアムレングスのブラウンヘアで、ルーズなウェーブやポニーテールで動きやすさと女性らしさを両立。彼女のスタイルは、サラの「普通の女性からヒーローへ」の成長を視覚的に表現しています。
キャサリン・ゼタ=ジョーンズ(カーチャ)
カーチャの衣装は、セクシーでグラマラスなスパイを強調。タイトなドレスやレザージャケット、ハイヒールが特徴で、特に赤や黒のドレスは彼女の妖艶さを際立たせます。化粧は大胆で、濃いアイメイクと深紅のリップがカーチャのミステリアスな魅力を引き出し、フランクとのシーンで強い印象を残します。髪型はロングのダークブラウンヘアで、ゆるやかなウェーブやアップスタイルを採用し、優雅さと実用性を兼ね備えています。ゼタ=ジョーンズのスタイルは、カーチャのロシア人スパイとしての魅惑的な個性を強調し、物語に華を添えました。
キャスト
- フランク・モーゼズ:ブルース・ウィリス(日本語吹替:磯部勉)
- マーヴィン・ボッグス:ジョン・マルコヴィッチ(日本語吹替:樋浦勉)
- サラ・ロス:メアリー=ルイーズ・パーカー(日本語吹替:山像かおり)
- ヴィクトリア:ヘレン・ミレン(日本語吹替:沢田敏子)
- エドワード・ベイリー:アンソニー・ホプキンス(日本語吹替:勝部演之)
- カーチャ・ペトロコヴィチ:キャサリン・ゼタ=ジョーンズ(日本語吹替:深見梨加)
- ハン・チョバイ:イ・ビョンホン(日本語吹替:阪口周平)
- イヴァン・シモノフ:ブライアン・コックス(日本語吹替:石田太郎)
- カエル:デイヴィッド・シューリス(日本語吹替:安原義人)
- ジャック・ゴードン:ニール・マクドノー(日本語吹替:大塚芳忠)
スタッフ
- 監督:ディーン・パリソット
- 脚本:ジョン・ホーバー、エリック・ホーバー
- 原案:ウォーレン・エリス、カリー・ハムナー(DCコミックス『Red』)
- 製作:ロレンツォ・ディボナヴェンチュラ、マーク・ヴァーラディアン
- 製作総指揮:ジェイク・マイヤーズ、デイヴィッド・レディ
- 撮影監督:エンリケ・シャディアック
- プロダクションデザイン:ジム・クレイ
- 音楽:アラン・シルヴェストリ
まとめ
『REDリターンズ』は、豪華キャストによるアクションとコメディの融合が魅力の作品です。ヘレン・ミレン、メアリー=ルイーズ・パーカー、キャサリン・ゼタ=ジョーンズの女優陣は、それぞれの個性を活かし、物語に深みと魅力を加えています。衣装や化粧、髪型もキャラクターの性格や役割を反映し、視覚的な楽しさを提供。アクションの派手さとユーモア、仲間との絆を描いた本作は、娯楽作品として十分な満足感を与える一方、ストーリーの複雑さに対する批判も存在します。それでも、ベテラン俳優たちのエネルギッシュな活躍は、年齢を問わず挑戦し続ける姿を象徴し、観客に勇気と笑顔を届けます。
レビュー 作品の感想や女優への思い