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秘密のオブジェクト

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『秘密のオブジェクト』(原題:사물의 비밀)は、2011年製作の韓国映画で、イ・ヨンミ監督のデビュー作。40歳の女性大学教授ヘジョンと21歳の男子学生ウサンの年の差恋愛を描くR18+の純愛ラブストーリー。コピー機やカメラが心情を代弁するユニークな手法で、女性の性と愛の心理をリアルに表現。主演はチャン・ソヒとチョン・ソグォン。

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基本情報

  • 邦題:秘密のオブジェクト
  • 原題:사물의 비밀
  • 英題:SECRETS, OBJECTS
  • 公開年:2011年
  • 製作国:韓国
  • 上映時間:114分
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女優の活躍

本作の主演女優チャン・ソヒは、韓国ドラマ『妻の誘惑』(2008年)や『人魚姫』(2002年)で知られる実力派で、本作では40歳の大学教授イ・ヘジョン役を演じ、複雑な内面を持つ女性を繊細に表現しました。ヘジョンは、冷え切った結婚生活の中で社会的な仮面を被りつつ、若いウサンへの恋心に揺れる女性として描かれます。チャン・ソヒは、ヘジョンの知的で落ち着いた外見と、内に秘めた情熱や脆さを見事に演じ分け、特に感情が揺れ動くシーンでは視聴者に深い共感を呼び起こします。彼女の演技は、抑えた表情や仕草でヘジョンの葛藤を伝え、恋愛の喜びや不安をリアルに体現。LA国際女性映画祭2012で長編部門のBEST OF FESTIVALを受賞した本作の評価に大きく貢献しました。

脇役のシム・イヨンも、ウサンのデジカメの声を担当し、物語にユーモアと独特の視点を加えています。彼女の声の演技は、物を通じてキャラクターの心情を伝えるという実験的な手法を効果的に支え、映画の印象的な要素の一つとなっています。

女優の衣装・化粧・髪型

チャン・ソヒ演じるヘジョンの衣装は、大学教授としての品格と、40代女性の控えめなエレガンスを反映しています。主にダークトーンのテーラードジャケットや膝丈のスカート、シンプルなブラウスを着用し、知的な雰囲気を強調。色使いはネイビーやグレー、ベージュが中心で、派手さを抑えつつも上質な素材感が彼女の社会的地位を表現しています。物語が進むにつれ、ウサンとの関係が深まるシーンでは、柔らかい素材のワンピースやカーディガンが登場し、ヘジョンの女性らしい一面を垣間見せます。

化粧はナチュラルメイクが基調で、薄いファンデーションと控えめなアイメイク、リップはヌーディーなピンクやコーラル系を採用。教授としての落ち着きを保ちつつ、年齢を自然に受け入れる大人の女性像を演出しています。ウサンとの親密なシーンでは、ほのかに艶のあるメイクで彼女のときめきを表現。

髪型は、肩までのミディアムレングスのストレートヘアで、シーンによってはゆるくウェーブがかかったスタイルも登場。ヘアカラーはダークブラウンで、知的で清潔感のある印象を与えます。ヘジョンの内面の変化を反映するように、恋愛が進むにつれて髪を下ろすシーンが増え、柔らかさが強調されます。

あらすじ

40歳の大学教授イ・ヘジョン(チャン・ソヒ)は、「婚外情事」に関する論文を準備中だが、夫パク・ジョンホ(イ・ピルモ)との関係は冷え切っており、世間体のために理想の夫婦を演じています。ある日、研究助手として21歳の男子学生イ・ウサン(チョン・ソグォン)が研究室にやってきます。若く魅力的なウサンに惹かれ始めたヘジョンは、婚外情事を経験した女性たちの赤裸々な話を取材する中で、自身の抑圧された欲望と向き合います。一方、ウサンはヘジョンに知られたくない秘密を抱えており、二人の関係は複雑に絡み合います。物語は、ヘジョンの研究室のコピー機とウサンのデジカメがそれぞれの心情を代弁するユニークな視点で進行し、年の差恋愛の切なさと純粋さを描き出します。最終的に、ヘジョンは自分自身の本当の気持ちを受け入れ、愛と向き合う決断を迫られます。

解説

『秘密のオブジェクト』は、韓国の新鋭女性監督イ・ヨンミの長編デビュー作で、40代女性の恋愛と性をリアルかつ繊細に描いた作品です。韓国映画としては珍しく、女性の視点から性意識や欲望を正面から取り上げ、ドロドロしたメロドラマではなく、純愛としてのラブストーリーに仕上げています。

本作の特徴は、コピー機やデジカメがキャラクターの内面を語るという独創的な手法です。この「オブジェクト」が物語のナレーターとして機能し、ヘジョンとウサンの心情を客観的かつユーモラスに描写。たとえば、コピー機はヘジョンの研究室での日常を観察し、彼女の心の揺れを皮肉交じりに語り、デジカメはウサンの若々しい視点や秘密を代弁します。この手法は、単なる恋愛映画を超え、心理劇としての深みを加えています。

テーマとしては、年齢差による恋愛のハードル、社会的規範と個人の欲望の葛藤、自己受容が中心。ヘジョンは、教授としての地位や結婚生活の仮面を維持しながら、ウサンへの純粋な気持ちに戸惑います。一方、ウサンの秘密は、彼の行動の動機を複雑化し、単純なロマンスに留まらない緊張感を生み出します。映画は、R18+指定ながら過度なエロティシズムに頼らず、心理描写とキャラクターの成長に焦点を当て、観客に深い余韻を残します。

キャスト

  • イ・ヘジョン(チャン・ソヒ):40歳の大学教授。知的で落ち着いた女性だが、冷えた結婚生活とウサンへの恋心に揺れる。
  • イ・ウサン(チョン・ソグォン):21歳の男子学生。魅力的な外見と複雑な内面を持ち、ヘジョンに秘密を隠す。ドラマ『屋根部屋のプリンス』で知られる若手俳優。
  • パク・ジョンホ(イ・ピルモ):ヘジョンの夫。コピー機の声を担当し、物語にユニークな視点を加える。
  • シム・イヨン:ウサンのデジカメの声。ユーモラスな語りでウサンの心情を表現。

その他、脇役として研究室の同僚や取材対象者たちが登場し、ヘジョンの研究テーマを補強します。

スタッフ

  • 監督・脚本:イ・ヨンミ(英国国立映画テレビ学校卒)。本作が長編デビュー作で、女性の視点から恋愛と性を描く感性が光る。
  • 脚本協力:イ・ドンフン
  • 撮影:チョ・チョルホ(『人形霊』『密愛』)
  • 編集:キム・ヒョンジュ(『道~白磁の人~』)
  • 音楽:ジ・バーク(『悲夢』『サマリア』)
  • 美術:ソン・ヘジン(『白夜行-白い闇の中を歩く-』)
  • 衣装:チョン・ジョンウン(『ファン・ジニ 映画版』)
  • 特殊効果:ホン・ジャンピョ(『火車』)
  • プロデューサー:キム・ウォンボム、ソン・ウォンギョン

スタッフ陣は、韓国映画界の経験豊富なクリエイターが集結し、特に撮影と美術はソウルの都会的な雰囲気と研究室の閉鎖感を巧みに表現。音楽は、情感を高める繊細なメロディで物語を支えます。

総括

『秘密のオブジェクト』は、年の差恋愛を軸に、女性の性と愛の心理を深く掘り下げた韓国映画の隠れた名作です。チャン・ソヒの渾身の演技、ユニークなオブジェクトの視点、洗練されたビジュアルと音楽が融合し、観客に深い感動と考察の余地を与えます。社会規範と個人の欲望の間で揺れるヘジョンの物語は、現代女性の共感を呼び、恋愛映画の新たな可能性を示しました。

レビュー 作品の感想や女優への思い

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