ストリート・オブ・ファイヤー

この記事のうち「見どころ」には若干の誇張表現があります。

うなるサウンド、燃え上がる愛!ウォルター・ヒル監督による痛快アクション。

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ストリート・オブ・ファイヤー

予告編はこちら。

  • 邦題:ストリート・オブ・ファイヤー
  • 原題:Streets of Fire
  • 公開年:1984年
  • 上映時間:94分
  • 製作国:米国
  • ジャンル:青春

あらすじ

ロック歌手のエレン・エイムがストリートギャング「ボンバーズ」に誘拐されました。久々に街に戻った流れ者のトム・コーディは、陸軍上がりの女兵士マッコイとともに元恋人のエレンを救出に。しかし、面目を潰されたボンバーズのボス、レイヴンはトムに決闘を申し込み…。

キーワード

見どころ

  • ファイヤー・インクの「今夜は青春」ともにヒットした’80年代を代表する青春ロックアクション映画。
  • 若き日の名優、ウィレム・デフォーが悪役として強烈な存在感。

感想

この映画はテレビ放送で高校生の時に見てハマりました。

ストーリーは単純な勧善懲悪もので、テーマは1980年代ロックです。悪役ボスは後に映画「スパイダーマン」1作目で敵役グリーン・ゴブリンを演じたウィレム・デフォー。年齢とともに渋みを増しました。

音楽

この映画の曲で良かったのは、ベタですが「ノーウェア・ファスト」と「今夜は青春」です。

2曲とも7分くらいの長いもので、バリバリの1980年代ロックです。

いずれも映画ではダイアン・レインが歌っているように演じていますが、実はファイヤー・インクという仮想バンドが演奏しています。

仮想なのでバンドのCDを探せなかったのが懐かしいです。

Nowhere Fast

「ノーウェア・ファスト」(Nowhere Fast)は軽快なリズムで、映画ではダイアン・レインがゴリ押しに歌っていきます。

Tonight Is What It Means To Be Young

「今夜は青春」(Tonight Is What It Means To Be Young)は、ドラマ「ヤヌスの鏡」の主題歌として、椎名恵が「今夜はANGEL」でカバーしたのでかなり有名になりました。

映画全体が忙しいスピードで進み、なかなか落ち着きません。そういう時、たまに流れてくるマリリン・マーティンのソーサラー(Sorcerer)がジワります。

映画の位置づけ

この映画をみた時のダイアン・レインの衝撃は「ファム・ファタル」に強く書きました。

映画全体がカッコいいんですが、今でも悩むのがこの映画の位置づけです。

どこにでもいる乱暴な奴らと、どこにでもいる正義の奴らの対立があまりに単純で、一つの作品として考えられなかったのが辛いところです。

どこにでもある恋と暴力の二面だけに特化した映画がどうして固有名詞の映画として成立するのか、成立したのか…。

とりあえず、それがポスト・モダン(近代後)なんだと自分に言い聞かせています。トラブル対処の爽快感を味わう点では、そこそこ上出来と思いますが。

ファム・ファタル

ダイアン・レインに惚れる

主人公の男性がカッコいいとは思いませんでしたが、主役女優のダイアン・レインに惚れました。

当時の私は高校生だったのでアメリカ映画をあまり知らず、彼女を見た時はかなり衝撃でした。

膝丈の紅色タイト・ドレスにストッキングとハイヒール・シューズという衣装パターンが、あまりにも1980年代らしく、ダイアン・レインに似合っていました。ダイアン自身、自分の役柄を「初めて演じたグラマラスな役」と表現しました。

ダイアン・レインの起用

監督・脚本を務めたウォルター・ヒルは、当初、ダイアン・レインがこの役を演じるには若すぎると感じていたため、起用に消極的でした。エレン・エイムという役は28歳の女性、演じるダイアン・レインは18歳…。

ヒルがニューヨークでダイアンと会ったとき、彼女は黒のレザー・パンツに黒のメッシュ・トップ、ハイヒール・ブーツという出で立ちでオーディションを受検。彼は彼女の「ロックンロール・スターとして自分を売り込もうとする姿勢」に驚きました。

いざ一緒に仕事をしていると、ダイアン・レインの仕事ぶりに感銘を受け、ウォルター・ヒルは撮影中に彼女のために追加シーンを書き下ろしたそうです。

キャスト

登場人物 出演者
トム・コーディ マイケル・パレ
エレン・エイム ダイアン・レイン
ビリー・フィッシュ リック・モラニス
マッコイ エイミー・マディガン
レイブン ウィレム・デフォー
レヴァ デボラ・ヴァン・ヴァルケンバーグ
エド・プライス リチャード・ローソン
クーリー巡査 リック・ロッソヴィッチ
クライド ビル・パクストン
グリアー リー・ヴィング
ザ・ソレルズ – バード ストーニー・ジャクソン
ザ・ソールズ – レジー グランド・L・ブッシュ
ソレルズ – レスター ロバート・タウンゼント
ソレルズ – B.J. マイケルティ・ウィリアムソン
ベビードール エリザベス・デイリー
モーターウーマン リン・ティッペン
トーチーのダンサー マリン・ジャハーン
ベン・ガン エド・ベグリー・ジュニア
ピート ジョン・デニス・ジョンストン
潮吹き ハリー・ビール
アディ オリビア・ブラウン
ウォルド キップ・ウォルド
ハリー ピーター・ジェイソン
アードモア警官 マシュー・ラウランス
ダイナーの女 サラ・マーテン
リッチモンド市民 タム・ブラックウェル
リッチモンド市民 リック・モレノ
リッチモンド市民 アントニー・ベッカー
リッチモンド市民 エリザベス・ジョーダン
バーのパトロン スーザン・チェン
バーのパトロン ヴィッキー・イオヴィン
ポーカープレイヤー ジョン・ヘイトリー
ポーカー・プレイヤー ロック・A・ウォーカー
ロードマスターズ ポール・モーンズ
ロードマスターズ ヴィンス・デッドリック・ジュニア
ロードマスターズ ポール・M・レーン
ザ・ロードマスターズ バーニー・ポック
ザ・ロードマスターズ スピロ・ラザトス
ロードマスターズ ジェフ・スモレック
アタッカーズ ウィリアム・ビアードII
アタッカーズ スチュアート・キンボール
アタッカーズ アンジェロ
アタッカーズ ジョン・ライダー
ザ・ブラスターズ デイブ・アルビン
ザ・ブラスターズ フィリップ・アルヴィン
ザ・ブラスターズ リー・アレン
ザ・ブラスターズ ウィリアム・ベイトマン
ザ・ブラスターズ ジョン・バズ
ザ・ブラスターズ ユージン・テイラー
ザ・ブラスターズ スティーブ・ベルリン

スタッフ

監督 ウォルター・ヒル
脚本 ウォルター・ヒル、ラリー・グロス
衣装デザイン マリリン・ヴァンス
衣装提供 ジョルジオ・アルマーニ
衣装監督 ロバート・ハリス・ジュニア
衣装監督 ダン・ムーア
衣装監督 デボラ・L・スコット
衣装監督 バーバラ・シーバート
セット衣装 フィリス・コーコラン=ウッズ
この記事を書いた人
なむ

洋画が好きです(字幕派)。だいたいU-NEXTで観ています(^^) 詳細は名前をクリックしてください。

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