『未来は女のものである』(原題:Il futuro è donna)は、マルコ・フェレーリが監督・脚本を手がけた1984年のイタリアのドラマ映画。オルネラ・ムーティ、ハンナ・シギュラ、ニールス・アレストラップが主演。自分たちの子供をもちたくない夫婦と、しばらく家が必要な妊娠中の独身女性の物語で、3人の主人公の関係が奇妙に展開します。第41回ヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門に出品。
未来は女のものである
- 原題:Il futuro è donna
- 英題:The Future Is Woman
- 公開年:1984年
- 製作国:イタリア、仏国、西独国
- 上映時間:100分
- ジャンル:ドラマ
- 公式サイト:studiocanal.com
あらすじ
迫り来る黙示録を恐れて子供を産むことを望まない夫婦が、妊婦のマルヴィナと知り合います。3人は奇妙な絆で結ばれます。夫が事故死した後、マルヴィナは息子をもうけ、未亡人に託すのですが…。
ファム・ファタル
撮影中、オルネラ・ムーティは1984年5月に生まれた娘カロリーナを実生活で妊娠していました。劇中でオルネラはノースリーブのチャイナドレスを着ていました。
感想
『未来は女のものである』は、ロースト・ラム、アイシング・シュガー、ドーナツ、ピーナッツの缶詰がワンプレートに盛られているような、甘味抜群のてんこ盛り映画。華やかなオルネラ・ムーティと上品なハンナ・シギュラ、そして優れた俳優たち、そして優れた演出家の導きによって、同じようなことがここで起こっていました。最初の場面を支配する音楽は、てんこ盛りのマイナス面。現代的なサウンドが背景を支配し、さらには台詞の邪魔をするという誘惑に負けることがなぜ致命的なのかを示す好例。30年経った今、この音楽にはうんざりします。この映画を見る機会があれば、本を読むか、友人とカフェに行くべき。どうしても観たいなら、オルネル・ムーティのスクショやキャプチャ画像を撮りましょう(^^)

解説
混雑したナイトクラブで、妊娠中の少女マルヴィナが暴漢たちに嫌がらせを受け、翻弄されます。その場に居合わせたアンナは彼女を助け、パートナーのゴードンと暮らす自宅へ連れて行きます。セックス場面には事欠きませんが、アンナは、子供をもったことのない彼女自身がこれまで抱くことのできなかった熱意を、母親になろうとしている新しい友人に注いでいるようです。
ある日、3人がイタリア人歌手ピエランジェロ・ベルトリのライブ・コンサートに参加していると、流れ者のグループがスポーツ・ホールへ乱入してきました。パラシュポートが避難した後、ショックを受けたベルトーリは、ほぼ無人となったスタンドの前でコンサートを再開。胎児は無事。二人は街を離れ、マルヴィナの子供が生まれる浜辺に立ち寄ります。そして出産した後、マルヴィナは何も言わずに、赤ん坊をアンナに託して去っていきます。
サウンドトラック
映画『未来は女のものである』のサウンドトラックには、レナート・パレティ、セルジオ・メネガーレ、ピエランジェロ・ベルトリ、ミキ・キエレガート、フェデリコ・ディ・ボナヴェントゥーラの楽曲が収録されています。
キャスト
| 登場人物 | 出演者 |
|---|---|
| マルヴィナ | オルネラ・ムーティ |
| アンナ | ハンナ・シギュラ |
| ゴードン | ニールス・アレストラップ |
| セルジオ | マウリツィオ・ドナドーニ |
| ティツィアナ | ウテ・クレマー |
| カポ | ミケーレ・ボベンジ |
| ダリオ | クリスチャン・フリーモント |
| ジョルジア・トラッセッリ | |
| ヴィヴィアナ | パッティ・ヴァイラーティ |
| バレリーナ | アレッサンドラ・マロッツィ |
| アントニオ | クラウディオ・ブルトリーニ |
| 本人 | ピエランジェロ・ベルトーリ |
| アンナの友人 | イザベッラ・ビアジーニ |
スタッフ
| 担当 | 担当者 |
|---|---|
| 衣装デザイン | ニコレッタ・エルコーレ |
| 衣装デザイン助手 | マリア・リタ・バルベラ |
| 衣装デザイン助手 | コンスタンス・ゲッラ |
| 縫製担当 | オルソラ・リベラーティ |
| 縫製担当 | マウラ・ズッケロフィーノ |
| ヘアデザイン | ジャンカルロ・デ・レオナルディス |
| メイクアップ | マリオ・ディ・サルヴィオ |
| ヘアスタイル | パオロ・フランチェスキ |
| メイクアップ | アンニ・ノバウアー |
| メイクアップ主任 | ジーノ・ザンプリオーリ |

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