ウィノナ・ライダー

ウィノナ・ライダー（Winona Laura Horowitz）は、米国の女優です。『ビートルジュース』『シザーハンズ』『エイジ・オブ・イノセンス』などで知られ、ゴールデングローブ賞受賞、アカデミー賞に2度ノミネート。Netflixの『ストレンジャー・シングス』でジョイス・バイヤーズ役を演じ、再評価されています。

プロフィール
生い立ち・教育
経歴
私生活
出演作品
まとめ

プロフィール

名前：ウィノナ・ライダー（Winona Ryder）
本名：ウィオナ・ラウラ・ホロヴィッツ（Winona Laura Horowitz）
生年月日：1971年10月29日（53歳）
出生地：米国ミネソタ州ウィノナ
身長：161cm
職業：女優、映画プロデューサー
ジャンル：映画、TV
活動期間：1986年～現在
SNSサイト：X・Facebook

生い立ち・教育

ウィノナ・ライダーは、1971年10月29日、米国ミネソタ州オルムステッド郡ウィノナで生まれました。名前の「ウィノナ」は出生地に由来します。父親のマイケル・ホロウィッツは作家兼出版社経営者、母親のシンシア・パーマーは映像作家で、両親はヒッピー文化に影響を受けた知識人でした。彼女は4人兄弟の3番目で、兄ユーリ、姉スニヤ、弟ジュバルがいます。ユダヤ系ロシア移民の家系で、祖父母はホロコーストを逃れて米国に移住しました。

幼少期はカリフォルニア州ペタルマに移り、電気やテレビのないコミューンで育ちました。本と映画に親しみ、7歳で『スター・ウォーズ』を観て女優を志します。10歳から演技を学び、12歳でアメリカン・コンサーバトリー・シアター（ACT）で演技を本格的に勉強。ペタルマ高校に通い、優秀な成績で1989年に卒業しました。スタンフォード大学への進学を検討しましたが、女優業に専念しました。

経歴

ウィノナ・ライダーが振り返る、歴代ルック＆映画衣装の裏側 | Life In Looks | VOGUE JAPAN

映画『ビートルジュースビートルジュース』でティム・バートン監督と34年ぶりのタッグを組んだウィノナ・ライダーが「Life In Looks」（#ライフインルックス）に登場。石岡瑛子が衣装を担当した『ドラキュラ』をはじめ、『17歳のカルテ』...

ウィノナ・ライダーのキャリアは、1986年の映画『ルーカスの初恋メモリー』でリナ役としてデビューしたことから始まりました。1988年の『ビートルジュース』でゴス少女リディア・ディーツを演じ、ティム・バートン監督作品で注目を集めます。1990年の『シザーハンズ』ではジョニー・デップと共演し、キム役で一躍スターに。同年、『マーメイド』でシャーロット役を演じ、ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞を受賞しました。

1992年の『ドラキュラ』でミナ役、1993年の『エイジ・オブ・イノセンス』でメイ役を演じ、後者でゴールデングローブ賞助演女優賞を受賞、アカデミー賞助演女優賞にノミネートされました。1994年には『若草物語』のジョー役でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされ、批評家から高い評価を受けました。

1990年代後半は、『エイリアン4』（1997年）のアンドロイド役や、『17歳のカルテ』（1999年）で精神疾患を抱える少女役を演じ、製作総指揮も務めました。しかし、2001年の窃盗事件（後述）がキャリアに影響を与え、一時的に活動が減少。2009年の『スター・トレック』でスポックの母アマンダ役、2010年の『ブラック・スワン』でバレリーナ役を演じ、復帰を印象づけました。

2016年からNetflixの『ストレンジャー・シングス』でジョイス・バイヤーズ役を演じ、シングルマザーとしての感情豊かな演技が称賛され、ゴールデングローブ賞やSAG賞にノミネート。2024年には『ビートルジュース』の続編『Beetlejuice Beetlejuice』でリディア役を再演し、往年のファンを喜ばせました。プロデューサーとしても活躍し、『17歳のカルテ』やNetflixの『The Plot Against America』（2020年）で製作に関わっています。

私生活

ウィノナ・ライダーの私生活は、メディアの注目を集めてきました。1990年代初頭、ジョニー・デップと婚約しましたが、1993年に破局。その後、マット・デイモンやミュージシャンのデイヴ・ピルナーとも交際しました。2011年からファッションデザイナーのスコット・マッキンレイ・ハーンと交際中で、プライバシーを重視した関係を続けています。

2001年、ビバリーヒルズのサックス・フィフス・アベニューで約5500ドルの商品を盗んだとして逮捕され、窃盗罪で有罪判決を受けました。この事件は大きく報道され、3年間の保護観察と480時間の社会奉仕活動が課せられました。ライダーは後に、精神的なストレスと薬物の影響があったと説明し、事件を乗り越えてキャリアを再構築しました。

政治的にはリベラル派で、公民権や女性の権利を支持。1993年に誘拐されたポリー・クラースの捜索を支援し、彼女の名を冠した財団を設立。動物愛護や環境保護にも関心を持ち、慈善活動に参加しています。ユダヤ系としてのアイデンティティを大切にし、ホロコースト関連のプロジェクトにも関わりました。

出演作品

以下は、ウィノナ・ライダーの主要な出演作品です（映画とテレビに分けて記載）。

映画

ルーカスの初恋メモリー（1986年）：リナ役。デビュー作。
ビートルジュース（1988年）：リディア・ディーツ役。ティム・バートン監督作でブレイク。
シザーハンズ（1990年）：キム・ボーグス役。ジョニー・デップと共演。
マーメイド（1990年）：シャーロット・フラックス役。ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞受賞。
ドラキュラ（1992年）：ミナ・マリー役。フランシス・フォード・コッポラ監督作。
エイジ・オブ・イノセンス（1993年）：メイ・ウェランド役。ゴールデングローブ賞受賞、アカデミー賞ノミネート。
若草物語（1994年）：ジョー・マーチ役。アカデミー賞主演女優賞ノミネート。
エイリアン4（1997年）：アンアリー・コール役。SFアクション。
17歳のカルテ（1999年）：スザンナ・ケイセン役。主演兼製作総指揮。
スター・トレック（2009年）：アマンダ・グレイソン役。スポックの母。
ブラック・スワン（2010年）：ベス・マッキンタイア役。助演で強烈な印象。
フランケンウィニー（2012年）：エルサ・ヴァン・ヘルシング役（声）。ティム・バートン監督作。
ビートルジュースビートルジュース（2024年）：リディア・ディーツ役。続編で再演。

TV

フレンズ（2001年）：メリッサ・ウォーバートン役。ゲスト出演。
ストレンジャー・シングス（2016年～現在）：ジョイス・バイヤーズ役。Netflixの人気シリーズで主演。
The Plot Against America（2020年）：エヴェリン・フィンケル役。製作総指揮も務める。

その他

MV：Soul Asylumの「Without a Trace」（1993年）、Jon Spencer Blues Explosionの「Talk About the Blues」（1998年）などに出演。
舞台：1989年にサンフランシスコのACTで舞台デビュー。

まとめ

ウィノナ・ライダーは、1980年代から90年代のハリウッドを代表する女優として、『ビートルジュース』や『シザーハンズ』でアイコン的な存在となりました。2001年の窃盗事件を乗り越え、『ストレンジャー・シングス』で新たな世代のファンに愛されています。社会問題への関与やプロデューサーとしての活動も評価され、映画史に名を刻む多才なアーティストです。