ウィメン・イン・フィルム（WIF）は、世界的なエンターテイメント、コミュニケーション、メディア産業において女性が最高の可能性を発揮できるよう支援し、これらの産業における女性の遺産を守ることを目的とした非営利団体。正式名称は、ウィメン・イン・フィルム・ロサンゼルス。
1973年に設立されたウィメン・イン・フィルムとウィメン・イン・フィルム・ファウンデーションは、この使命を支援するために、会員に広範な人脈ネットワーク、インターンシップや教育プログラム、奨学金、映画製作資金や助成金、雇用機会へのアクセス、メンターシップ、コンテストなど、数多くの実用的なサービスを提供しています。
1977年以来、WIFは毎年、エンターテインメント業界で活躍し、その分野を開拓し、優れた業績を残した優れた女性たちを表彰してきました。過去のWIF賞プログラムで表彰された傑出した人物には、ルシル・ボール、ハル・ベリー、ケイト・ブランシェット、グレン・クローズ、ヴィオラ・デイヴィス、エヴァ・デュヴァーネイ、ノーラ・エフロン、ジェーン・フォンダ、オードリー・ヘプバーン、ニコール・キッドマン、ドナ・ラングレー、ジェニファー・ロペス、マーリー・マトリン、ミラ・ネア、ションダ・ライムス、メリル・ストリープ、ゼンデイヤなど。
ウィメン・イン・フィルム
- 正式名称：ウィメン・イン・フィルム・ロサンゼルス
- 設立年：1973年
- 本部：米国カリフォルニア州ロサンゼルス
- 公式サイト：womeninfilm.org
シンクタンク
インクルージョン＆エクイティのためのシンクタンク。すべてのライターのインクルージョンを高め、労働条件を改善することを目指すTVライターのコンソーシアム。
TV業界のさまざまな分野（ネットワーク／ケーブル／ストリーミング、ドラマ、コメディ、アニメなど）で活躍する、新進作家からショーランナーまで、社会的地位の低いコミュニティ出身の現役TV作家のコンソーシアム。TVライタールームのインクルージョンを高め、すべてのTVライターの労働条件を改善することで、代表的なライターに力を与え、すべてのライターとすべてのストーリーが活躍できる業界へと変革することを目指しています。2018年、ポップカルチャー・コラボレーティブの助成対象団体となり、WIFの共同プロジェクトとなりました。
キャリア・プログラム
女性、ノンバイナリー、トランスの人々が、カメラの後ろや舞台裏で活躍できるよう力を与えます。
フェローシップ
WIFは、エンターテインメント業界における女性、ノンバイナリー、トランスの人々のキャリアアップに尽力します。
創立50周年を記念して創設されたこのフラッグシップ・プログラムは、エンターテインメント業界のあらゆる分野からフェローを迎え、メンタリング、マスタークラス、ネットワーク構築、1対1のキャリア戦略セッションなどを1年間にわたり実施します。
ザ・ブラックリスト・ライティング・ラボ
エピソード・ラボは、将来有望なプロ以外のテレビ作家を対象に、ワークショップやマスタークラスを通じてパイロットやキャリア戦略を磨くために提供されます。選ばれた参加者全員と、エピソード・ラボに合格しなかった少数の応募者は、WIFライター・フェローとなります。
エマージング・キャリア＆インサイト
エマージング・キャリア・プログラムは、映画製作者に早期キャリアアップの機会を提供。このプログラムは、公開されたアクセス可能なプログラムを通じて、有意義なつながりやスキルアップを促進することを目的としています。インサイトは、WIFが私たちの住む世界を反映するよう、歴史的に代表的でない声を高める場を提供し、アウトリーチを拡大します。
ブラックリスト機能
（過去のプログラム）将来有望な非プロの長編作家を対象に、ワークショップ、ネットワーキング、執筆セッションなどの週末レジデンスを通じ、企画に磨きをかけます。
サンダンス・インスティテュート資金調達インテンシブ
（過去のプログラム）WIFとサンダンス・インスティテュートが共同で開催する毎年恒例の2日間のワークショップで、新進のプロデューサーとその映画制作チームが、業界幹部や一流の金融業者からアドバイスを受けながら資金調達戦略を学ぶことができます。
ショート・ナイト
WIFが毎年開催しているショート・ナイトでは、過去2年間のベスト・ショート・コンテンツを紹介しています。選ばれたショートフィルムは、バーチャルまたは直接会場で上映され、その後、クリエイターとの質疑応答が行なわれます。
エマージング・プロデューサー・プログラム
プロデューサーとしてのキャリアが浅い参加者を対象に、マスタークラスやグループ・アドバイスを通じて、プロデュース業に必要な情報やエントリーポイントを得ます。
映画完成基金
この基金を通じて、厳選された映画作品に現金と物品による助成金が授与され、製作を完了することができました。ステラ・アルトワ社がこのプログラムを歴史的に支援してきました。
メンターシップ
メンターリングサークルとピアメンタリングは、共に、キャリアとネットワークを築きながら専門的な指導を求める次世代の女性たちを育成するために、実績のある女性たちに安全でオープンな環境を提供しました。メンターシップは2024年現在、すべてのWIFフェローシップに組み込まれています。
プロダクション・プログラム
多面的なプログラムで、脚本家、監督、クリエイティブ・プロデューサー、ライン・プロデューサーのメンタリングや、女性に焦点を当てたクルーを雇用するためのリソースなど、短編コンテンツのための支援と資金を提供しました。
ショートラボ（Google 支援）
WIFが長年培ってきた女性やノンバイナリー・クリエーターの育成に関する専門知識と包括的な支援を組み合わせたプログラム。3つの映画製作チームに短編映画の製作に必要な資金と支援を提供しました。
各賞
1977年、ウィメン・イン・フィルム・オーガニゼーションによってクリスタル賞とルーシー賞が初めて授与されました。ウィメン・イン・フィルムが授与する賞には、これら2つの賞をはじめ、ドロシー・アーズナー監督賞、マックスマーラ・フェイス・オブ・ザ・フューチャー賞、コダック・ビジョン賞があります。
クリスタル賞（アドボカシー部門）
映画界全体で活躍する女性の地位向上のために機会を創出している傑出した個人やグループを称える賞。1977年に設立され、忍耐力と卓越した仕事を通して、エンターテインメント業界における女性の役割拡大に貢献した傑出した個人に贈られます。
ルーシー賞
1996年にティチ・ウィルカーソン・カッセルに初めて贈られました。映画界における女性への顕著な貢献を称えます。
ジェーン・フォンダ・ヒューマニタリアン賞
著名なエンターテイメント業界のプロフィールを利用して急進的な変化をもたらし、その力強い声によって問題に光を当てた女性を称えるもの。以前はノーマ・ザーキー・ヒューマニタリアン賞と呼ばれていましたが、ジェーンの大胆不敵な発言と世代を超えた活動家の鼓舞を称え、受賞者ジェーン・フォンダにちなんで2021年に改名。ジェーン・フォンダは毎年WIFオナーズでこの賞を授与しています。
ドロシー・アーズナー賞
ドロシー・アーズナーはアメリカ監督組合初の女性会員。映画とTVの両分野で女性監督が果たす重要な役割を称えるために、彼女に敬意を表して設立されたもの。
マックスマーラ・フェイス・オブ・ザ・フューチャー賞
2006年のクリスタル＋ルーシー賞で創設。映画やテレビ業界での活躍、地域社会への貢献を通じて、キャリアの転機を迎えている女優に贈られます。過去の受賞者には、ゾーイ・ドゥイッチ、ナタリー・ドーマー、クロエ・グレース・モレッツ、ケイティ・ホームズ、ゾーイ・サルダナ、エリザベス・バンクス、ジニファー・グッドウィン、エミリー・ブラントなど。
コダック・ビジョン賞
撮影、監督、プロデュースにおいて顕著な功績を残し、エンタテインメント業界で活躍する女性たちと協力し、援助している女性映画監督に贈られます。
ナンシー・マローン監督賞
映画製作への情熱的なコミットメントを示した新進女性監督を表彰。
勇気ある女性賞
エンタテイメント業界と社会全体における全女性の権利を求めて、不利な条件や状況を耐え抜いた女性を表彰するために1992年に設立。
アントレプレナー・イン・エンターテイメント賞
映画、テレビ、デジタル・メディアの分野で有望な才能をもち、そのプロフェッショナルな追求が次世代の才能ある女性たちの進歩につながっている人物に贈られる賞。受賞者は、クリエイティブな業績とビジネス感覚を融合させた業績からなるキャリアの基盤を実証しています。
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