究極のゲームに挑んだ男女が命懸けの心理戦を繰り広げるサバイバルスリラー。
『デッド or キル』は、デヴィッド・ガイ・レヴィ監督、ブリタニー・スノウ、ジェフリー・コムズ主演の2012年米国のサイコホラー・スリラー映画。
パーティー・ゲーム「would you rather」をモチーフにしており、アイリスという名の女性がディナーパーティーに出席し、そこで白血病にかかった弟のドナーを確保するため、命がけのゲームに参加することになります。
2012年10月14日、Screamfestでプレミア上映。米国では2013年2月8日にIFCミッドナイトより一部の劇場とビデオ・オン・デマンドで公開されました。
デッド or キル
- 邦題:デッド or キル
- 原題:WOULD YOU RATHER
- 公開年:2012年
- 製作国:米国
- 上映時間:93分
予告編はこちら。
見どころ
賞金を狙うゲームの参加者たちが、次第に疑心暗鬼に陥り、本性を露わにしていくさまがスリリング。主演は『ピッチ・パーフェクト』シリーズのブリタニー・スノウ。
あらすじ
とあるゲームに参加するため、大富豪の館に集められた崖っぷちの男女8人。ゲームのルールは至ってシンプル。制限時間内に二つの選択肢からどちらか一つを選び、それを必ず実行するというもの。たとえそれが、誰かの痛みを伴なうものであっても…。
ファム・ファタル
『デッド or キル』に女優は3人しか出演していません。
- ブリタニー・スノウ(アイリス役)…本作のさっぱりしたブロンドヘアの美人。
- サーシャ・グレイ(エイミー役)…メイクが濃く妖艶な雰囲気の黒髪美人。生脚・生足に膝丈ブーツで参加していますが、ほとんど見る機会がありません。『ザ・スクリブラー』のバニー役の女優。
感想
低予算ホラー映画の『デッド or キル』は「ソウ」シリーズと同じく、生死を伴なうゲームに無理やり参加させられる舞台設定。本作はゲーム主催者が目前にいる点で「ソウ」よりも脱出の可能性がありそうですが…。
考えさせられるホラーが好きな方には本作を楽しめるはずで、冒頭から捻りが効いていて、リープ・フロッグ(カエル跳び)のような展開が続きます。家族や使用人たちのあらゆる力関係が入り混じった、クレイジーな家の中に現実の世界を作り出したやり方が不気味で面白い。
何らかの理由で助けが必要な8人がゲームのために豪邸に集められます。勝った者はすべての問題を解決できますが、人生にタダ飯はありません。この教訓が最後の最後まで活かされていました。
解説
病気の弟ローリー(ローガン・ミラー)を介護する若い女性アイリス(ブリタニー・スノウ)は治療費を支払うことができません。ローリーを治療する医師バーデン(ローレンス・ギリアード・ジュニア)は、アイリスに一見博愛主義の貴族シェパード・ランブリック(ジェフリー・コムズ)での晩餐会を紹介。アイリスはしぶしぶ承諾します。
ランブリック邸に到着したアイリスは、息子のジュリアン(ロビン・ロード・テイラー)や残りの出場者を紹介されます。
- ルーカス(エンヴェル・ジョカジ)
- 退役軍人のトラヴィス(チャーリー・ホフハイマー)
- 下半身不随で車椅子の老女リンダ(ジューン・スクイブ)
- ギャンブル中毒のピーター(ロブ・ウェルズ)
- キャル(エディ・スティープルズ)
- エイミー(サーシャ・グレイ)
- 借金漬けのアル中コンウェイ(ジョン・ハード)
出場者たちが席に着いて夕食が出されると、アイリスは自分がベジタリアンであることを述べ、皿に盛られた肉を食べようとしません。これをゲーム開始の好機と見たシェパードは、アイリスに肉を食べるなら1万ドルを出すと言い、アイリスはそれを受け入れます。コンウェイは、シェパードがワインを飲んでいないことに気づき、アルコール依存症であることを明かします。シェパードは彼に2つの選択肢を提示。グラスワインを飲むなら1万ドル、スコッチのデカンタを飲むなら5万ドル。コンウェイは5万ドルを受け取り、しぶしぶスコッチを飲みます。
夕食が終わるとゲームが始まり、人気のあるパーティーゲーム “Would You Rather? “のバージョンであることが明らかに。シェパードはゲストに帰るチャンスを与えますが、誰も帰りません。シェパードの執事で元特殊捜査官のベヴァンズ(ジョニー・コイン)が、電気ショック装置と2本のワイヤー入りヘッドバンドを持って部屋に入ってきます。コンウェイは逃げようとしますが、ベヴァンズに撃たれてしまいます。ラウンド1では、ヘッドバンドをしたプレイヤーの1人に2つのボタンがついたブザーが渡されます。交代で厳しい判定を下した後、誰も脱落することなくラウンドは終了。
第2ラウンドが開始。アイリスはアイスピックで誰かの太ももを刺すか、トラヴィスをジャンボクで3回鞭打つかの選択を迫られます。トラヴィスはアイリスに、刺すほうが命にかかわるのでムチで打つように言います。ルーカスもこの理由でトラヴィスを鞭打つことを選択。トラヴィスの番になると、彼はルーカスを刺すか、ベヴァンズに鞭打たせるかの選択を迫られ、トラヴィスは再び鞭打たれることを選びます。ジレンマはピーターに移り、彼はリンダの太ももを刺すか、トラヴィスを再び鞭で打つかのどちらかを選択。トラヴィスがもう1ラウンドのムチに耐えられないと知っているピーターは、リンダに協力しなければならないと説得し、リンダの足を刺します。このとき、主要な静脈を貫通して大量の出血を引き起こします。リンダはエイミーを刺すことを選択。リンダはその後、出血多量で死亡。エイミーに順番が回ってくると、彼女はゲームのコツは生き残ることだと指摘し、最終的にアイリスを刺すことを選ぶ。エイミーに同意したカルの番で、トラヴィスを鞭で打つことを選び、トラヴィスはゲームから脱落。
ラウンドが終わると、一行は逃げ出そうとします。アイリスはダイニングルームから脱出できましたが、カルは撃たれて脱落し、他の3人の生存者はディナーテーブルに留まることを余儀なくされます。アイリスは地下室から逃げようとしますが、レイプしようとしたジュリアンに止められ、アイスピックで彼の膝を刺して撃退することに成功。アイリスを救うために、かつて同じゲームの勝者だったバーデン博士が到着。目前にベヴァンズも到着してバーデンの頭を撃ち抜き、アイリスを第3ラウンドのテーブルに連れ戻します。
第3ラウンドが始まり、既知のカードと未知のカードどちらかを決断することになります。既知のカードには、水の入った樽に2分間頭を突っ込むことが要求されます。未知のカードには、致命的なものから比較的無害なものまで、未知の運命が書かれています。ピーターは最初にカードを選び、手に持っていた爆竹に点火するよう命じられます。ピーターはしぶしぶ従いますが、手が吹き飛んで心停止で死亡。また、ルーカスは剃刀で目を切り開かれます。アイリスは樽に挑むことを選択し、2分間生き延びることに成功。エイミーは既知のカードを選びましたが、カードの指示は樽の中で2分ではなく4分過ごさなければならないと指示されていて、エイミーは溺死。彼女は口を開けて息をしようとしたときに無理矢理スタートさせられたされたこたが死因でした。
第4ラウンド(最初ラウンド)が開始。アイリスとルーカスだけが残っています。アイリスはルーカスを助けて二人とも手ぶらで帰るか、ルーカスをピストルで殺して弟の命を救うための金を貰うかの選択を迫られます。ルーカスはアイリスに自分を助けるよう説得し、自分がなぜ大会に参加したのかを話しはじめます。彼が心の内を吐露し、自分の家族とアイリスの弟の苦労を比較しはじめると、アイリスは突然ルーカスの胸を撃ち抜いて彼を射殺。シェパードはアイリスに勝者の栄冠を授け、金を持って立ち去ることを許可します。
アイリスは弟ローリーがベッドで眠っているのを確認してから、シャワーを浴びて血を洗い流します。その後でよく観察すると、ローリーは薬を過剰摂取して自殺したと知ります。映画は、アイリスが弟の亡骸を前に悲嘆に暮れながら「何をしたの!」と叫ぶところで終了。
キャスト
登場人物 | 出演者 |
---|---|
アイリス | ブリタニー・スノー |
シェパード・ランブリック | ジェフリー・コームズ |
ベバンズ | ジョニー・コイン |
バーデン博士 | ローレンス・ギリアードJr. |
ルーカス | エンヴェル・ジョカジ |
エイミー | サーシャ・グレイ |
コンウェイ | ジョン・ハード |
トラヴィス | チャーリー・ホフハイマー |
カル | エディ・スティープルズ |
リンダ | ジューン・スクイブ |
ジュリアン | ロビン・ロード・テイラー |
ピーター | ロブ・ウェルズ |
ローリー | ローガン・ミラー |
ドライバー | ラリー・シダー |
シフトマネージャー | プトレマイス・スローカム |
スチュワード1 | ボビー・C・キング |
スチュワード2 | アダム・メイフィールド |
喫煙警備員 | ブライアン・ネミロフ |
スタッフ
担当 | 担当者 |
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衣装デザイン | クリステン・アナッカー |
衣装助手 | ナタリー・アルゾラ |
衣装主任 | クリスティーン・カウチ |
衣装 | ウェンディ・ポサダ |
衣装 | エリン・スカバレティ |
衣装デザイン助手 | シカ・シュミッツ |
メイクアップ助手 | エリン・ブリン |
メイクアップ助手 | カトリーナ・ジェンメル |
ヘアスタイル/メイクアップ | マーリ・グレン |
メイクアップ主任 | ジェン・ホール |
メイクアップ助手 | エミリー・シャーマン |
ヘアスタイル助手 | アナリン・クルス |
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