シュー・トントン（徐冬冬、Xu Dongdong）は中国の女優。2016年のウェブ・ドラマ「余罪」での「大嫂」役で広く知られるようになりました。とくにアクションやコメディ映画、ドラマでの活躍が知られています。以下に彼女の生い立ちや経歴をまとめます。
シュー・トントン
生い立ち
シュー・トントンは1990年2月16日に中華人民共和国黒竜江省ハルビン市に生まれました。トントンはハルビンで育ち、幼少期から芸術やパフォーマンスに興味をまっていました。7歳で北京へ移住。人民解放軍芸術学院を卒業。
大学を卒業しないうちに女優をしていましたが、女優に向いていないと思ってマネージャーの助手に。その後、徐々にグループ公演やドラマの運び屋として働く中でいくつかの人脈と資源を蓄積し、業界内の資金関係者の指摘を経て、彼女は「偽小僧」路線から「セクシー路線」へ転換。転換後は仕事が増え、事務所と契約することに成功。
経歴
シュー・トントンは2010年代初頭に芸能界入りしました。初期はTV番組や映画の脇役として活動し、徐々に注目を集めました。彼女のキャリアは、とくにインターネット配信ドラマや低予算映画でブレイクしたことで加速。
ブレイク
2016年のウェブ・ドラマ「余罪」での「大嫂」役で広く知られるようになりました。この役は、セクシーで強気な女性キャラクターで、彼女の魅力を最大限に引き出し、ネット上で「国民的大嫂」として話題に。
アクション女優として
シュー・トントンはアクション映画にも出演しており、身体能力を活かしたシーンで知られています。代表作には以下のような作品があります。
映画「追龍」（2017年）
香港映画で、ドニー・イェンやアンディ・ラウと共演。彼女のアクション場面と魅力的な演技が評価されました。
大嫂（Big Sister）（2019年）：彼女の代名詞とも言える「大嫂」イメージを前面に押し出したアクション映画。
その他の活動
アクションやコメディだけでなく、ロマンスや現代劇にも出演。モデルとしての活動や、ソーシャルメディアでの積極的な発信も彼女の人気を支えています。特にWeiboやDouyin（中国版TikTok）で多くのフォロワーを持ち、ファッションやライフスタイルのインフルエンサーとしても活躍。
特徴
シュー・トントンは、セクシーなイメージとユーモアを兼ね備えたキャラクターで知られ、アクション場面ではキレのある動きを見せます。彼女の役柄はしばしば「強い女性」でありながら、親しみやすさや人間味を併せ持つものが多いです。
主な出演作品
ドラマ
- 「余罪（Yu Zui）」（2016年）：彼女の出世作。
- 「天龍八部（Demi-Gods and Semi-Devils）」（2021年）：古典武侠小説の現代版リメイク。
映画
- 追龍（Chasing the Dragon）シリーズ（2017年～）
- 大嫂（Big Sister／2019年）
- Miss.デンジャラス（2020年）
- 狼群（Wolf Pack／2022年）
- Miss.アサシン（2022年）
評価と影響
シュー・トントンは、とくに若い層やネットユーザーの間で高い人気を誇ります。彼女の「大嫂」キャラは、中国のポップカルチャーで一種のアイコンとなり、ミームやパロディも生まれました。
アクション女優としては、ミシェル・ヨーやチャン・ツィイーのような国際的スターと比較されることは少ないものの、中国国内やアジア圏でのエンターテインメント市場で確固たる地位を築いています。
批評家からは、演技の幅を広げることや、よりシリアスな役に挑戦することが今後の課題とされる一方、彼女の親しみやすいキャラクターとファンサービスは高く評価されています。
私生活
シュー・トントンはプライベートをあまり公開しない傾向にありますが、恋愛や結婚に関する噂がたびたびメディアで取り上げられます。2020年代初頭には俳優との交際が報じられたことも。
彼女は健康やフィットネスにも関心が高く、アクション場面に備えたトレーニングをSNSでシェアすることがあります。
まとめ
シュー・トントンは、黒竜江省出身の女優で、2010年代のウェブドラマ「余罪」をきっかけに「大嫂」としてブレイク。アクション映画やコメディでの活躍が目立ち、セクシーで親しみやすいキャラクターで中国国内のファンから愛されています。アクション女優としてのキレのある演技と、SNSを活用したファンとの交流が彼女の強みです。今後はさらに国際的なプロジェクトや多様な役柄への挑戦が期待されます。
レビュー 作品の感想や女優への思い