スー・リーチェン(蘇麗珍)はウォン・カーウァイ監督の映画作品に登場する架空の登場人物です。
1988年に公開された「今すぐ抱きしめたい」でマギー・チャンが演じて以来、一貫して彼女がスー・リーチェンを演じてきました。
スー・リーチェン
- 本名:蘇麗珍
- ローマ字表記:Su Li-zhen
- カタカナ表記:スー・リーチェン
- 出生年:1932年(91歳)
- 出身地:上海(のち香港へ移住)
- 職業:サッカー場の販売員、商社秘書
- 活動期間:1988年~現在
- 登場映画:「いますぐ抱きしめたい」「欲望の翼」「花様年華」「2046」
※出生年は1962年(「花様年華」舞台年)に30歳と設定した推計。年齢は今年大晦日の時点での仮満年齢。
学歴
不詳
表情
いずれの出演作品でもポーカーフェイスや強ばった表情が多く、各作品ごとに少し笑顔を見せます。
また、「欲望の翼」ではやく怒っています。
出演作品
日本語以外の題名表記は原題または英題です。
映画
公開年 | 邦題 | 原題 | 英題 |
1988 | いますぐ抱きしめたい | 旺角卡門 | As Tears Go By |
1990 | 欲望の翼 | 阿飛正傳 | Days of Being Wild |
2000 | 花様年華 | 花樣年華 | In the Mood for Love |
2004 | 2046 | 2046 | 2046 |
ファム・ファタル
ファム・ファタルとしてのスー・リーチェンを作品別にまとめてみます。
いますぐ抱きしめたい(1988年)
バリバリの少女。
欲望の翼(1990年)
サッカー場売店の販売員をしています。
仕事場でナンパしてきた男性の阿飛と恋仲になりますが、二股とわかり離縁。
そのあと、近所の警官と相思相愛風になりますが、互いに踏み込めず離縁。
花様年華(2000年)
すでに既婚女性として登場。
悪女ではありませんが、チャウ・モーワンを悶絶させた点でファム・ファタルな女性といえます。
ダブル不倫を避けつつも、相手に引き寄せられ、相手を引き寄せる女性。
一線を越えたくないと彼女は言いました。しかし、字幕によると、女性は機会を与えたものの、男が踏み込めなかったことになります。
やはり私は「花様年華」のスー・リーチェンが嗅覚に迫るエロスを醸し出していて、とっても好きです。
2046(2004年)
特別出演で、短い登場。
旗袍を着てベッドに寝そべっています。過去を思い出して妖しく悶絶しているような仕草。
まとめ
少女から人妻へと成長していったスー・リーチェン。
作品の公開年ごとに最近まで時系列に視聴していくと、彼女を演じたマギー・チャンの演技力が向上していくさまを確認できます。
そして、ポーカーフェイスや強ばった表情が多かったのですが、「いますぐ」「欲望」の苦い青春が「花様年華」に開花したのだと私は感じています。
やはり私は「花様年華」のスー・リーチェンが嗅覚に迫るエロスを醸し出していて、とっても好きです。
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