ボンド・ガールは、小説、映画、ビデオゲームにおいて、ジェームズ・ボンドの恋敵、女性仲間、または(時には)敵対するキャラクター。
ボンド・ガールには、プレンティ・オトゥール、ホリー・グッドヘッド、ゼニア・オナトップなど、二枚舌や性的なダジャレを使った名前が付けられることがあります。ウルスラ・アンドレス、オナー・ブラックマン、エヴァ・グリーンなど、映画の主役の女性も「ボンド・ガール」と呼ばれることも。
以下では、英国の映画「007」シリーズに登場するボンド・ガールを時系列順(映画公開年順)にまとめています。
ボンド・ガール
ボンド・ガールは各作品でジェームズ・ボンドと関わりをもつ主要な女性キャラクターを指し、以下は公式EONプロダクションズ製作のシリーズ(1962年~2021年)に基づいています。役名と女優名を記載し、簡潔に整理します。複数名のボンド・ガールが登場する場合、おもにボンドとロマンスや重要な関係をもつキャラクターを中心に選出しました。
- ドクター・ノオ(1962)…ハニー・ライダー(Ursula Andress)
- ロシアより愛をこめて(1963)…タチアナ・ロマノヴァ(Daniela Bianchi)
- ゴールドフィンガー(1964)…プッシー・ガロア(Honor Blackman)
- サンダーボール作戦(1965)…ドミノ・ダーヴァル(Claudine Auger)
- 007は二度死ぬ(1967)…リン・あき(若林映子)
- 女王陛下の007(1969)…トレイシー・ディ・ヴィセンゾ(Diana Rigg)
- ダイヤモンドは永遠に(1971)…ティファニー・ケース(Jill St. John)
- 死ぬのは奴らだ(1973)…ソリテール(Jane Seymour)
- 黄金銃を持つ男(1974)…メアリー・グッドナイト(Britt Ekland)
- 私を愛したスパイ(1977)…アーニャ・アマソワ(Barbara Bach)
- ムーンレイカー(1979)…ホリー・グッドヘッド(Lois Chiles)
- ユア・アイズ・オンリー(1981)…メリナ・ハブロック(Carole Bouquet)
- オクトパシー(1983)…オクトパシー(Maud Adams)
- 美しき獲物たち(1985)…ステイシー・サットン(Tanya Roberts)
- リビング・デイライツ(1987)…カラ・ミロヴィ(Maryam d’Abo)
- 消滅のライセンス(1989)…パム・ブーヴィエ(Carey Lowell)
- ゴールデンアイ(1995)…ナターリヤ・シモノヴァ(Izabella Scorupco)
- トゥモロー・ネバー・ダイ(1997)…ウェイ・リン(Michelle Yeoh)
- ワールド・イズ・ノット・イナフ(1999)…クリスマス・ジョーンズ(Denise Richards)
- ダイ・アナザー・デイ(2002)…ジンクス・ジョンソン(Halle Berry)
- カジノ・ロワイヤル(2006)…ヴェスパー・リンド(Eva Green)
- 慰めの報酬(2008)…カミーユ・モンテス(Olga Kurylenko)
- スカイフォール(2012)…セヴェリーン(Bérénice Marlohe)※M(Judi Dench)も重要な女性役だが、ボンド・ガールとしてはセヴェリーンを選出
- スペクター(2015)…マドレーヌ・スワン(Léa Seydoux)
- 007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2021)…マドレーヌ・スワン(Léa Seydoux)、パロマ(Ana de Armas)※両者とも重要
補足
ボンド・ガールの定義は作品により曖昧で、複数の女性が候補になる場合があります(例:『サンダーボール作戦』のフィオナ・ヴォルペや『ゴールデンアイ』のゼニア・オナトップは敵役だがボンド・ガールとみなされる場合も)。
- 『スカイフォール』は典型的なボンド・ガールが少なく、セヴェリーンが最も該当すると判断。
- 『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』ではマドレーヌとパロマが共にボンド・ガール的役割を担う。
- 非公式作品(例:1967年の『カジノ・ロワイヤル』や1983年の『ネバーセイ・ネバーアゲイン』)は除外。
必要なら特定作品のボンド・ガールについて詳細に解説します。
人気の歴代ボンド・ガール
以下では「007」シリーズのボンド・ガールでとくに人気のあるキャラクターを、ファンや批評家の評価、文化的影響力を基に数名挙げます。人気は主観的ですが、以下は広く愛され、記憶に残るボンド・ガールです。
ハニー・ライダー(Ursula Andress / ドクター・ノオ / 1962年)
シリーズ初のボンド・ガールで、ビーチから白いビキニで現れるシーンは映画史に残るアイコニックな瞬間。彼女の登場はボンド・ガールのイメージを定義し、文化的インパクトが大きい。
プッシー・ガロア(Honor Blackman / ゴールドフィンガー / 1964年)
強烈な個性と大胆な名前で知られ、ボンドと対等に渡り合う自立した女性像が人気。彼女のリーダーシップとウィットは当時の観客に新鮮な印象を与えた。
トレイシー・ディ・ヴィセンゾ(Diana Rigg / 女王陛下の007 / 1969年)
ボンドと結婚する唯一のボンド・ガールで、感情的な深みと悲劇的な運命がファンに強い印象を残す。Diana Riggの演技力も高く評価。
ヴェスパー・リンド(Eva Green / カジノ・ロワイヤル / 2006年)
ダニエル・クレイグ版ボンドの初恋相手として、知的で複雑なキャラクターが現代の観客に響く。彼女の裏切りと悲劇は物語の核心で、Eva Greenの魅力的な演技も人気の要因。
ジンクス・ジョンソン(Halle Berry / ダイ・アナザー・デイ / 2002年)
ハニー・ライダーを彷彿とさせるオマージュ(オレンジのビキニで海から登場)は話題に。Halle Berryのスター性とアクション場面での活躍がファンの心をつかんだ。
補足
- 人気は時代や地域で異なり、例えば日本では若林映子演じるリン・あき(『007は二度死ぬ』)も注目されることがあります。
- 最近では『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のパロマ(Ana de Armas)も短い出演ながら鮮烈な印象で人気急上昇中。
- 人気の基準はXの投稿やウェブ上のファン投票(例:IMDbやRedditの議論)でも確認可能ですが、今回は一般的な評価を基に選出。
特定のボンド・ガールについて深掘りしたい場合や、ランキング形式でさらに詳しく知りたい場合は教えてください。
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