オム・ジョンファ(엄정화)は韓国の歌手、女優、ダンサー。K-POPと映画で成功し、「韓国のマドンナ」と称されます。1993年に歌手・女優としてデビューし、セクシーでカリスマ的な魅力で好評を博しました。多くのアーティストに影響を与え、韓国エンタメ界のアイコンとして活躍中。
プロフィール
- 名前:オム・ジョンファ(엄정화)
- 漢字:厳正化
- 生年月日:1971年8月17日(53歳)
- 出生地:大韓民国忠清北道堤川郡(現・堤川市)
- 身長:164cm
- 体重:48kg
- 血液型:A
- 本貫:寧越厳氏
生い立ち・教育
オム・ジョンファは1969年8月17日、韓国忠清北道堤川市にて、ユ・ギョンスク様と音楽教師のオム・ジンオク様の次女として生まれました。6歳の時に父上がオートバイ事故で亡くなり、家族は経済的困難に直面。母親は28歳で4人の子を育てることになり、ジョンファと母は一時期、東京でカフェや屋台で働くなどご苦労を重ねました。弟に俳優のオム・テウン。
教育面では、堤川の清田小学校、義林女子中学校を卒業後、堤川農業高校に進学。その後、江原道原州市の北原女子高校に転校し、1989年に卒業。高校時代は家計を助けるためアルバイトに励み、学業と両立。ジョンファの血型はA型、星座は獅子座。
経歴
オム・ジョンファのキャリアは1987年、MBC放送局の合唱団メンバーとして始まりました。1989年に正式に芸能界に入り、1992年に映画『Marriage Story』で女優デビュー。翌1993年には初のスタジオアルバム『Sorrowful Secret』をサムスンミュージックよりリリース。シングル「Pupil」は限定的な成功でしたが、ジョンファは官能的なイメージを確立しました。
1996年のシングル「Sad Expectation」でダンスミュージックに転向し、1997年のアルバム『After Love』の「Rose of Betrayal」が大ヒット。1998年のアルバム『Invitation』は「Poison」「Invitation」などのヒット曲で地位を確固たるものにし、「カリスマの女王」と称されるようになりました。このアルバムは韓国初の月間チャートで1位を記録し、45万枚以上を売り上げました。
2000年代に入ると、女優業に注力し、多様な役柄に挑戦。2002年の映画『Marriage Is a Crazy Thing』と2012年の『ダンシング・クイーン』で百想芸術大賞の最優秀女優賞を受賞。また、音楽ではエレクトロニカなど新たなジャンルを開拓し、2004年のアルバム『Self Control』や2008年のEP『D.I.S.C.O』が高評価を受けました。『D.I.S.C.O』ではYGエンターテインメントのヤン・ヒョンソク様とコラボし、BIGBANGのT.O.PやG-DRAGONが参加しました。
2010年、甲状腺がんの診断を受け、手術を経て2011年に完全回復。2012年の映画『ダンシング・クイーン』でカムバックを果たし、2013年には『悪魔は誰だ』で大鐘賞最優秀女優賞を受賞。2017年には8年ぶりのアルバム『The Cloud Dream of the Nine』を2部構成でリリースし、シングル「Watch Me Move」「Dreamer」が話題となりました。2020年にはイ・ヒョリ、ジェシ、ファサと「Refund Sisters」を結成し、シングル「Don’t Touch Me」がガオンチャート1位を獲得。
ビジネス面では、ランジェリー・ブランド「Zuhm」や「Corner Suite」を立ち上げ、発売後3カ月で1000万ドルの売上を記録するなどの成功を収めました。2021年には第26回釜山国際映画祭の俳優賞審査員に選ばれ、影響力を示しました。
私生活
オム・ジョンファの私生活は、家族との強い絆と個人的な試練によって特徴づけられます。父上の死後、母と弟のテウンとの関係とくに深く、テウンも俳優として成功されし、姉弟で互いを支え合ってきました。テウンはバレリーナのユン・ヘジン様と結婚し、ジョンファには姪のオム・ジオンがいます。
2010年に甲状腺がんを患った際、手術を控え不安を感じながらも、前向きな姿勢を貫きました。「才能と影響力を意義ある形で使いたい」と語り、回復後はチャリティーやファンとの交流を通じて社会貢献に努めています。この経験はジョンファの人生観をさらに深め、以降の活動に反映しています。
ジョンファは独身で、恋愛に関してはプライバシーを保ちつつ、過去のインタビューで「愛は人生の重要な部分」と述べました。Instagram(@umaizing)では、音楽やファッション、日常の一コマを積極的に発信され、ファンと繋がっています。
ゲイカルチャーでもアイコンとして支持され、1990年代後半には韓国で初めてゲイクラブで公演を行い、インクルーシブな姿勢を示しました。この行動は当時の保守的な韓国社会で注目を集め、進歩的なイメージを強化。
出演作品
以下はオム・ジョンファの代表的な映画とドラマの一部。彼女のキャリアは多岐にわたり、ジャンルを問わず高い評価を受けています。
映画
- Marriage Story(1992年):女優デビュー作。
- On a Windy Day We Must Go to Apgujeong(1993年):ロマンス映画でご注目を集められる。
- Marriage Is a Crazy Thing(2002年):不倫をテーマに百想芸術大賞受賞。
- Princess Aurora(2005年):サスペンス映画で演技力を証明。
- Haeundae(2009年):韓国で大ヒットした災害映画。
- ダンシング・クイーン(2012年):中年女性の夢と成長を描き、百想芸術大賞受賞。
- 悪魔は誰だ(2013年):大鐘賞最優秀女優賞受賞。
- Okay! Madam(2020年):アクションコメディで主演。
ドラマ
- The Man Who Can’t Get Married(2009年):コミカルなラブストーリー。
- A Witch’s Love(2014年):ロマンスドラマで魅力的な演技。
- You Are Too Much(2017年):家族ドラマで感情的な役柄。
- Our Blues(2022年):オムニバス形式のヒューマンドラマ。
- Doctor Cha(2023年):主婦から医者に復帰する女性を演じ、視聴率18%の大ヒット。
- The Wife(2024年):最新作で話題。
音楽
- アルバム:『Sorrowful Secret』(1993年)、『Invitation』(1998年)、『005.1999.06』(1999年)、『Self Control』(2004年)、『D.I.S.C.O』(2008年)、『The Cloud Dream of the Nine』(2017-2018年)。
- 代表曲:「Pupil」「Rose of Betrayal」「Poison」「Invitation」「Don’t Touch Me」(Refund Sisters)。
その他
- 2002年にヨガビデオをリリース。
- 2020年『How Do You Play?』でRefund Sistersとしてバラエティ出演、MBC放送芸能大賞優秀賞受賞。
総括
オム・ジョンファは、歌手、女優、ダンサーとして30年以上のキャリアをもち、韓国エンターテインメント業界に多大な影響を与えてきました。BoA、イ・ヒョリ、ティファニー・ヤングなど多くのアーティストが彼女をロールモデルと仰ぎ、進化し続けるスタイルは「韓国のマドンナ」の名にふさわしいものでした。甲状腺がんを乗り越え、ビジネスや社会貢献でも活躍するジョンファは、年齢を重ねても輝き続ける真のアイコンです。
レビュー 作品の感想や女優への思い