タイラ・バンクスは、アメリカのスーパーモデル、女優、テレビ司会者、プロデューサー、実業家。15歳でモデルデビューし、ヴィクトリアズ・シークレット・エンジェルや「America’s Next Top Model」の司会で知られます。GQやスポーツ・イラストレイテッドの表紙を飾った初のアフリカ系アメリカ人女性として歴史を刻んだ。以下では生い立ち・教育、経歴、私生活、出演作品をまとめています。
プロフィール
- 名前:タイラ・バンクス(Tyra Banks)
- 出生名:タイラ・リン・バンクス(Tyra Lynne Banks)
- 生年月日:1973年12月4日(51歳)
- 出生地:米国カリフォルニア州イングルウッド
- 出身校:イマキュレート・ハート高校(英語版)
- 職業:テレビ司会者、プロデューサー、実業家、モデル、女優、歌手
- 活動期間:1991年~2005年(モデル)、2003年~現在(テレビタレント/プロデューサー)、1993年~(女優)
- 純資産:
9000万ドル(2011年現在) - TV番組:「America’s Next Top Model」「タイラ・バンクス・ショー」「アメリカズ・ゴット・タレント」
- 配偶者:エリック・ アスラ(2013年~)
- 子供:1人
- 公式サイト:tyra.com
- SNSサイト:Instagram・Facebook・YouTube
生い立ち・教育
タイラ・リン・バンクスは、1973年12月4日、米国カリフォルニア州イングルウッドで生まれました。両親は、母親のキャロリン・ロンドン(医療写真家)と父親のドナルド・バンクス(コンピュータコンサルタント)で、タイラが6歳のときに離婚。兄のデヴィンとともに、母親に育てられました。幼少期は中流階級の家庭で育ち、母親との強い絆が彼女の人生に大きな影響を与えました。
タイラはロサンゼルスのジョン・バロウズ中学校を経て、1991年にイマキュレート・ハート高校を卒業。高校時代はバスケットボール部に所属し、活動的な学生でしたが、モデルの道を志すようになります。当初はカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)への進学を予定していましたが、モデルとしてのキャリアを優先し、進学を断念。その後、2011年にハーバード・ビジネス・スクールのエグゼクティブ教育プログラム(Owner/President Management Program)を受講し、ビジネススキルを磨きました。この決断は、後の実業家としての成功につながります。
経歴
タイラのキャリアは、15歳のときにモデルエージェンシーと契約したことから始まりました。1991年、17歳でパリのファッションウィークにデビューし、瞬く間にトップモデルへ登り詰めます。彼女は「GQ」(1996年)および「スポーツ・イラストレイテッド」水着特集号(1997年)の表紙を飾った初のアフリカ系アメリカ人女性として歴史を築きました。1997年から2005年までヴィクトリアズ・シークレット・エンジェルとして活躍し、ブランドの顔として世界的な知名度を獲得。2000年代初頭には、世界で最も稼ぐモデルの一人に名を連ねました。
モデル業のピークを迎えた後、タイラはテレビ業界へ進出。2003年に製作総指揮および司会を務めたリアリティ番組「America’s Next Top Model」が大ヒットし、若手モデルを発掘するプラットフォームとして世界的に人気を博しました。2015年に一度降板したものの、2017年の第24シーズンで復帰。彼女の率直でエネルギッシュな司会スタイルは、番組の成功に大きく貢献しました。また、自身のトーク番組「タイラ・バンクス・ショー」(2005年~2010年)は、デイタイム・エミー賞を2度受賞。ビヨンセの「Deja Vu」のパロディなど、ユニークな企画で視聴者を魅了しました。2015年にはトーク番組「FABLife」を短期間放送し、2017年には「アメリカズ・ゴット・タレント」の司会に就任するなど、多岐にわたり活躍。
実業家としても成功を収め、プロダクション会社「Bankable Productions」を設立。ファッションやビューティー関連のマルチメディア事業を展開し、自身のブランドを確立しました。2018年には、Vogue Japanの企画でチョコレートメイクやヤギとのヨガなど新たな挑戦に取り組み、常に進化し続ける姿勢を見せています。2024年には、ヴィクトリアズ・シークレット・ファッションショーに再登場し、50歳を超えても現役モデルとして輝きを放ちました。
私生活
タイラの私生活は、キャリア同様に注目を集めてきました。2013年からノルウェー人写真家のエリック・アスラと交際し、2016年に代理出産により息子ヨーク・バンクス・アスラが誕生。ヨークは2歳の時点で英語、スペイン語、ノルウェー語を話すトライリンガルとして、タイラがその才能を自慢するほどでした。しかし、2017年にエリックと破局。現在はシングルマザーとして子育てに励んでいます。
2023年、50歳の誕生日を迎えたタイラは、すっぴん写真をインスタグラムに公開し、自然体の美しさを披露。ジェニファー・ロペスやハル・ベリーらを例に挙げ、「50代は輝く年齢」とポジティブなメッセージを発信しました。彼女は「プラスサイズモデル」としての美を提唱し、過度な痩身よりも健康的な体型を支持。過去に鼻の美容整形を受けたことを公表していますが、ボトックスなどの美容注射には頼らず、自然な美を保つ姿勢を強調しています。
性格については、動物キャラクター診断で「正直なこじか」とされ、嘘を嫌い、甘えたり優しくしたりするのが得意な一面があるとされています。趣味としてヨガやインテリアに興味を持ち、ライフスタイルにもこだわりを見せています。
出演作品
タイラはモデルだけでなく、女優としても多彩な作品に出演しています。以下は主な出演作品です。
映画
- ハイヤー・ラーニング(1995年):デジャ役で映画デビュー。社会派ドラマで注目を集める。
- ライフ・サイズ(2000年):ディズニーチャンネルの映画で、バービー人形のイヴ役。
- コヨーテ・アグリー(2000年):ゾーイ役で、ニューヨークのバーで働く女性を演じる。
- ハロウィン・レザレクション(2002年):ノラ役。ホラーシリーズの第8作。
- ハンナ・モンタナ ザ・ムービー(2009年):本人役でカメオ出演。
- ラブ&バスケットボール(2000年):小さな役で出演。ロマンティックなスポーツ映画。
TVドラマ
- ベルエアのフレッシュ・プリンス(1993年):ウィル・スミスの恋人ジャッキー役で俳優デビュー。
- ゴシップガール(2009年):女優ウルスラ・ナイキスト役でゲスト出演。
TV番組
- America’s Next Top Model(2003年~):司会・製作総指揮。モデル業界の裏側を描く。
- タイラ・バンクス・ショー(2005年~2010年):司会。デイタイム・エミー賞受賞。
- アメリカズ・ゴット・タレント(2017年~):司会。ニック・キャノンの後任。
- FABLife(2015年):短期間のトーク番組司会。
その他
- ヴィクトリアズ・シークレット・ファッションショー(1997年~2005年、2024年):モデルとしてランウェイを歩く。
まとめ
タイラ・バンクスは、モデルとしての成功を足がかりに、女優、司会者、プロデューサー、実業家として多才なキャリアを築きました。困難を乗り越え、アフリカ系アメリカ人女性として数々の「初」を達成。50歳を超えた今も、ポジティブな姿勢と進化し続ける情熱で世界を魅了しています。彼女の人生は、夢を追い続ける力と自分らしさを貫く大切さを教えてくれます。
レビュー 作品の感想や女優への思い