エイミー・ピエッツ（Amy Pietz）は米国の女優、歌手、ダンサー。NBCのシットコム『Caroline in the City』のアニー役で知られ、1999年に全米映画俳優組合賞にノミネート。『Cursed』『Rodney』『Aliens in America』など多くのテレビ番組に出演。
プロフィール
- 名前：エイミー・ピエッツ（Amy Pietz）
- 出生地：米国ウィスコンシン州ミルウォーキー
- 職業：女優
- 活動期間：1992年から現在
- 配偶者：ケネス・アラン・ウィリアムズ（1997年結婚、2007年離婚）
生い立ち・教育
エイミー・ピエッツは1969年3月6日、米国ウィスコンシン州ミルウォーキーで生まれました。彼女は看護師のナンシー・ピエッツとトラック運転手のアーノルド・ピエッツ夫妻に養子として迎えられ、ミルウォーキーで育ちました。生物学的な両親に関する情報は公開されていません。幼少期からバレエに熱心に取り組み、プロのバレエダンサーになることを夢見ていました。しかし、バレエダンサーとしての収入が低いことを知り、キャリアの方向性を変えることを決意しました。この決断は、彼女が後に演劇の世界で成功を収める基盤となりました。
教育面では、ミルウォーキー芸術高校（Milwaukee High School of the Arts）に通い、芸術に触れる環境で学びました。その後、イリノイ州シカゴにあるデポール大学のシアタースクールに進学し、1991年に演劇の学士号（Bachelor of Fine Arts）を取得しました。デポール大学での学びは、彼女の演技の基礎を固め、プロの女優としてのキャリアをスタートさせるための重要なステップとなりました。また、学生時代にはシカゴの舞台で経験を積み、ステッペンウルフやオーガニック、エクリプスなどの劇団で活動。特にエクリプス劇団では創設メンバーの一人として活躍しました。
経歴
エイミー・ピエッツのキャリアは、1990年代初頭に始まりました。初期には『Star Trek: The Next Generation』（1994年、Sandra Rhodes役）などのテレビシリーズで小さな役を演じ、1993年の映画『Rudy』や1996年の『Jingle All the Way』にも出演。1995年にはThe WBの短命に終わったシットコム『Muscle』でレギュラーキャストとして出演し、テレビでの存在感を高めました。
彼女のブレイクは、1995年から1999年まで放送されたNBCのシットコム『Caroline in the City』でのアニー・スパダーロ役です。この役で、ピエッツはリア・トンプソン演じる主人公の親友で、性的に積極的なキャラクターを演じ、視聴者から高い評価を受けました。1999年にはこの役で全米映画俳優組合賞（Screen Actors Guild Award）のコメディシリーズ優秀女優賞にノミネートされ、彼女の演技力が広く認められました。
その後もピエッツはテレビを中心に活躍を続け、2000年から2001年のNBCの『Cursed』（後に『The Weber Show』に改名）、2004年から2006年のABCの『Rodney』、2007年から2008年のThe CWの『Aliens in America』で主演を務めました。これらの番組は短期間で終了しましたが、彼女の安定した演技は高く評価されました。
ゲスト出演も多く、『Ally McBeal』『CSI: Crime Scene Investigation』『Law & Order: Special Victims Unit』『Desperate Housewives』『Two and a Half Men』『The Office』（2010年、Donnaの繰り返し役）、『How to Get Away with Murder』など、人気シリーズに多数出演。2011年にはABC Familyの『The Nine Lives of Chloe King』でクロエ・キングの母メレディス役、2016年にはThe CWのコメディドラマ『No Tomorrow』で主演のボス役を演じました。2019年には『The Flash』でラルフ・ディブニーの母役、2023年には『Wolf Pack』で繰り返し役を務めるなど、幅広いジャンルで活動を続けています。
舞台でも活躍し、ブロードウェイのミュージカル『Cats』で4年間ダンサーとして出演したほか、『The Boswell Sisters』でマーサ・ボズウェル役を演じました。また、映画では『The Whole Ten Yards』（2004年）などに出演し、女優としての多才さを示しています。ピエッツはコメディとドラマの両方で自然体な演技を見せ、安定したキャリアを築いています。
私生活
エイミー・ピエッツは1997年に、故郷ミルウォーキーで俳優のケネス・アラン・ウィリアムズと結婚しました。しかし、後に二人は離婚しています。彼女は23歳の時に息子ベンジャミンを出産しましたが、彼を養子縁組に出しました。ピエッツ自身も養子として育ったため、養子縁組には特別な思い入れがあるとされています。
私生活では、ピエッツはソーシャルメディアで活動的で、Facebook、Twitter、Instagramでファンと交流しています。2023年時点で、彼女の純資産は約1200万ドルと推定されており、成功したキャリアを反映しています。趣味としてバレエへの関心を維持しており、幼少期の情熱が彼女の人生に影響を与え続けています。また、『Caroline in the City』の共演者リア・トンプソンとは親しい友人関係を築いています。
出演作品
以下はエイミー・ピエッツの主な出演作品の一部です。
TV
- Star Trek: The Next Generation（1994年、Sandra Rhodes役）
- Muscle（1995年、Bronwyn Jones役）
- Caroline in the City（1995-1999年、Annie Spadaro役）
- Cursed/The Weber Show（2000-2001年、Melissa Taylor役）
- Rodney（2004-2006年、Jennifer Aspenの姉役）
- Aliens in America（2007-2008年、母親役）
- The Office（2010年、Donna役、繰り返し出演）
- The Nine Lives of Chloe King（2011年、Meredith King役）
- No Tomorrow（2016年、ボス役）
- Maron（2016年、Natalie役、ゲスト出演）
- The Flash（2019年、Ralph Dibnyの母役）
- Wolf Pack（2023年、繰り返し役）
その他：『Stalked by My Neighbor』『Ally McBeal』『CSI: Crime Scene Investigation』『Law & Order: Special Victims Unit』『Desperate Housewives』『Two and a Half Men』『How to Get Away with Murder』『Modern Family』『Mom』『Dynasty』など
映画
- Rudy（1993年）
- Jingle All the Way（1996年）
- The Whole Ten Yards（2004年）
- Prom（2011年）
舞台
- Cats（ブロードウェイ、ダンサーとして4年間）
- The Boswell Sisters（Martha Boswell役）
まとめ
エイミー・ピエッツは、テレビを中心に多才なキャリアを築いた女優です。『Caroline in the City』でのブレイク以降、コメディとドラマの両方で活躍し、舞台や映画でも存在感を示しました。養子として育ち、バレエから演劇へと進んだ彼女の人生は、努力と情熱に満ちています。私生活では養子縁組や離婚を経験し、ソーシャルメディアでファンと繋がるなど、親しみやすい一面も持っています。今後も彼女の活躍が期待されます。
レビュー 作品の感想や女優への思い