カロリナ・クルコヴァ(Karolína Kurková)はチェコ出身のスーパーモデル・女優。ヴィクトリアズ・シークレット・エンジェルや『ヴォーグ』表紙で知られ、世界的ブランドと契約。慈善活動や起業家としても活躍。
プロフィール
- 名前:カロリナ・クルコヴァ(Karolína Kurková)
- 生年月日:1984年2月28日(41歳)
- 出身地:チェコスロバキア ・ジェチーン
- 身長:180 cm
- BMI:18.2
- スリーサイズ:84 – 58.5 – 87.5 cm
- ジャンル:ファッション
生い立ち・教育
カロリナ・クルコヴァは、1984年2月28日、チェコスロバキア(現チェコ共和国)のディエシーン(ジェチーン)という小さな町で生まれました。父親はチェコ人のプロバスケットボール選手、ヨセフ・クルカ、母親はスロヴァキア人で、彼女の多文化的な背景は、後の国際的なキャリアに影響を与えたと言えるでしょう。幼少期、彼女は高身長であることを理由に周囲からからかわれることが多く、これがコンプレックスとなっていました。しかし、この特徴が後にモデルとしての成功の鍵となります。15歳のとき、友人が彼女の写真をプラハのモデル事務所に送ったことがきっかけで、彼女の人生は大きく変わりました。この出来事が、彼女がモデル業界に足を踏み入れる第一歩となりました。教育に関しては、モデルとしてのキャリアが早く始まったため、正式な高等教育についての詳細な情報は公開されていませんが、彼女のインタビューからは、自己啓発と実践を通じて学んだプロ意識や多面的な才能が伺えます。
経歴
カロリナ・クルコヴァのモデルとしてのキャリアは、15歳でプラハのモデル事務所と契約を結んだことから始まりました。1999年、彼女はミラノへ渡り、プラダ(PRADA)やミュウミュウ(Miu Miu)とエクスクルーシブな契約を獲得。これが彼女の国際的なデビューの第一歩となりました。その後、2000年にニューヨークへ拠点を移し、17歳の若さで『ヴォーグ・アメリカ』の表紙を飾り、同誌史上最年少のカバーガールとして注目を集めました。『ヴォーグ』の編集長アナ・ウィンターに「次期スーパーモデル」と称され、世界的フォトグラファーのマリオ・テスティーノからもその美貌とエネルギーを絶賛されました。
2001年にヴィクトリアズ・シークレットのモデル契約を獲得し、2005年から2008年まで同ブランドの「ヴィクトリアズ・シークレット・エンジェル」の一人として活躍。この期間、彼女は世界的な知名度を確立し、シャネル、イブ・サンローラン、ルイ・ヴィトン、ドルチェ&ガッバーナ、セリーヌ、ヘルムート・ラングなど、数々の高級ブランドのランウェイやキャンペーンに登場しました。2007年には『フォーブス』誌の「最も稼いだモデル」ランキングで5位にランクインし、推定500万ドルの収入を得るなど、モデルとしての成功を極めました。また、『ピープル』誌の「世界でもっとも美しい50人」に2度選出され、VH1/Vogue Fashion Awardsの「Model of the Year」を史上最年少で受賞するなど、数々の記録を打ち立てました。
モデル業以外にも、2018年に子ども向けライフスタイル&ウェルネスブランド「Gryph & IvyRose」を共同設立し、起業家としての一面も見せています。このブランドでは、医療従事者や子どもたちと協力し、ホリスティックで機能重視のスキンケア製品を展開。彼女のビジネスに対する情熱と、子どもたちの健康や幸福への関心が反映されています。さらに、2023年にはドイツのMARC CAINの50周年式典や、エリー・サーブの2024/2025秋冬コレクションに出演するなど、40歳を過ぎてもなおファッション業界で影響力を発揮しています。
また、クルコヴァは人道支援にも積極的に取り組んでおり、特に子どもの幸福や教育に関する活動に注力しています。IWCシャフハウゼンのブランドアンバサダーとしても活動し、時間や家族の大切さをテーマにしたインタビューで、彼女の価値観が垣間見えます。
私生活
カロリナ・クルコヴァの私生活は、家族を中心に築かれています。2009年、元海兵隊員でドキュメンタリー映像作家のアーチー・ドラリー(Archie Drury)と結婚。同年、25歳のときに長男トビン・ジャック(Tobin Jack)を出産し、2015年11月には次男ノア・リー(Noah Lee)を迎えました。2021年には第三子となる娘ルナ・グレース(Luna Grace)が生まれ、3人の子どもの母親として多忙な生活を送っています。彼女はインタビューで、家族との時間を最優先にしていると語っており、特に子どもたちとの関わりを大切にしています。
クルコヴァは、自身の健康や美に対する意識も高く、ヘルシーな食生活を心がけています。『ピープル』誌のインタビューでは、揚げ物も愛情を持って作られたものであれば楽しむと語る一方、栄養バランスを重視した食事をインスタグラムで公開。朝食にはギリシャヨーグルトや卵にシード類、ベリー、カカオニブをトッピングするなど、創造的で健康的なメニューを好んでいます。
また、彼女の身体的特徴として、幼少期に臍ヘルニアの手術を受けたため「へそがないモデル」としても知られています。この特徴は、彼女のユニークな魅力の一つとしてファッション業界で話題となりました。
出演作品
カロリナ・クルコヴァはモデルとしてのキャリアが主ですが、女優としてもいくつかの作品に出演しています。2009年公開の映画『G.I.ジョー』では、カバーガール役でスクリーンデビューを果たしました。この作品で、彼女はアクション映画の華やかな世界に足を踏み入れ、モデルとしての知名度を活かして新たな挑戦を見せました。
また、テレビ番組では、モデルオーディション番組「ザ・フェイス」に出演し、審査員として若手モデルたちにプロの心得を指導。2012年から2013年にかけてのこの番組では、彼女の経験と洞察力が後進の育成に役立ちました。さらに、2016年のIWCシャフハウゼンの「IWC Talks to」シリーズや、amfAR Gala、Vanity Fair Oscar Partyなどのイベントにも出演し、メディアでの存在感を示しています。
その他、彼女はファッション関連のドキュメンタリーやインタビュー番組にもたびたび登場。2014年のGlobal Citizen Festivalや2019年のamfAR Cannes Galaなど、慈善活動に関連するイベントでの映像も多く、モデル業を超えた多面的な活動が記録されています。
まとめ
カロリナ・クルコヴァは、チェコ出身のスーパーモデルとして、ヴィクトリアズ・シークレットや『ヴォーグ』の表紙で世界的な名声を獲得しました。幼少期のコンプレックスを乗り越え、15歳から始まったモデルキャリアは、プラダやシャネルなどのトップブランドとの契約、フォーブスランキングでの高評価へとつながりました。私生活では3児の母として家族を大切にし、起業家や慈善活動家としても活躍。映画『G.I.ジョー』や「ザ・フェイス」などの出演作品を通じて、モデル業を超えた影響力を発揮しています。彼女の多才さと努力は、ファッション業界と社会に深い足跡を残しています。
レビュー 作品の感想や女優への思い