ミンカ・ケリー（Minka Kelly）は米国の女優・モデル。NBCドラマ「Friday Night Lights」のライラ・ガリティ役で知られ、「The Roommate」や「The Butler」など映画やTVで活躍。慈善活動にも尽力し、2023年にベストセラー回顧録を出版。
プロフィール
- 名前：ミンカ・ケリー（Minka Kelly）
- 本名：Minka Dumont Dufay
- 別名義：Minka Dumont Kelly
- 生年月日：1980年6月24日（45歳）
- 出生地：米国カリフォルニア州ロサンゼルス
- 職業：女優
- ジャンル：TV、映画
- 活動期間：2002年〜現在
生い立ち・教育
ミンカ・ケリー（Minka Dumont Dufay）は、1980年6月24日、米国カリフォルニア州ロサンゼルスに生まれました。彼女は元エアロスミスのギタリスト、リック・デュフェイ（Rick Dufay）と、元ラスベガスのショーガールでエキゾチックダンサーだったモーリーン・デュモン・ケリー（Maureen Dumont Kelly）の唯一の子供です。ミンカの祖父は俳優リチャード・ネイ（Richard Ney）で、祖母はアカデミー賞受賞女優グリア・ガーソン（Greer Garson）という、芸能界に縁の深い家庭に育ちました。彼女の家系にはオーストリア、ドイツ、フランス、アイルランド、イングランド、スコットランド、オランダの血が流れ、多様な文化的背景を持っています。
幼少期は、母モーリーンとの生活が中心で、父親のリックとは疎遠でした。モーリーンはシングルマザーとしてミンカを育て、経済的困窮からエキゾチックダンサーとして働きながら、さまざまな地域を転々としました。ミンカが中学生になる頃、家族はニューメキシコ州アルバカーキに定住しました。この移動の多い生活は、ミンカに適応力と強い精神力を育みました。
教育面では、ミンカはアルバカーキのヴァリー高校（Valley High School）を卒業しました。高校卒業後、彼女はロサンゼルスに戻り、父親と和解しました。当初は外科医助手やスクラブ技術者を目指して学びながら、演技を趣味として始めました。しかし、初めての演技クラスでその魅力に取り憑かれ、演技を本格的に追求する道を選びました。また、2015年にはカリフォルニア州カルバーシティのニュー・スクール・オブ・クッキングを卒業し、料理への情熱も深めました。
経歴
ミンカ・ケリーのキャリアは、2003年に映画「The Fast and the Furious」で小さな役を演じたことから始まりました。2004年から2005年にかけて、テレビドラマ「Drake & Josh」「American Dreams」「What I Like About You」にゲスト出演し、経験を積みました。彼女のブレイクは、2006年のNBCドラマ「Friday Night Lights」でのライラ・ガリティ役です。この高校フットボールドラマでのチアリーダー役は、批評家から「心を打つ」と称賛され、彼女の名を広く知らしめました。この役がきっかけで、監督ピーター・バーグから2007年の映画「The Kingdom」にキャスティングされ、ジェイミー・フォックスやジェニファー・ガーナーと共演しました。
2009年にはロマンティックコメディ「500 Days of Summer」でオータム役を演じ、2010年には「The Roommate」で主演を務め、レイトン・ミースターと共演。このサイコスリラー映画は彼女の映画界での存在感を高めました。2011年には「Charlie’s Angels」のリブート版でイヴ・フレンチ役を、2010年から2011年にかけて「Parenthood」でガビー役を演じ、多彩な役柄で評価されました。2013年には「The Butler」でジャッキー・ケネディ役を演じ、オプラ・ウィンフリーらと共演。2018年から2021年にはDCユニバースの「Titans」でドーン・グレンジャー／ドーヴ役を務め、2022年にはHBOの「Euphoria」でサマンサ役として出演しました。
モデルとしても活躍し、2007年と2008年に「Maxim」誌の「Hot 100」リストに選ばれ、2010年には「Esquire」誌で「最もセクシーな女性」に選出されました。また、2012年にはマルーン5のミュージックビデオ「One More Night」に出演。2023年には回顧録「Tell Me Everything: A Memoir」を出版し、ニューヨーク・タイムズのベストセラーリストで12位にランクイン。批評家から「感動的で勇気ある物語」と高く評価され、彼女の内面的な強さと母親への敬意が描かれました。
慈善活動にも熱心で、アメリカがん協会やセント・ジュード小児研究病院を支援。2011年にはUSOツアーに参加し、2012年にはニューヨーク・ファッションウィークの「The Heart Truth Red Dress Collection」にモデルとして出演しました。
私生活
ミンカ・ケリーの私生活は、メディアの注目を集めることが多いです。彼女は2005年に俳優ドナルド・ファイソン、2007年にクリス・エヴァンス、2007年から2008年にミュージシャンのジョン・メイヤーと交際。2008年から2011年までニューヨーク・ヤンキースのデレク・ジーターと交際し、一時婚約が報じられましたが、2012年に破局。2012年にはウィルマー・バルデラマ、2017年にはジェシー・ウィリアムス、2020年から2021年までコメディアンのトレヴァー・ノアと交際。2022年からはイマジン・ドラゴンズのダン・レイノルズと交際中です。
ミンカは料理とベーキングが趣味で、テレビ番組「Star Plates」（2016年）に出演し、料理への情熱を披露しました。動物愛護や女性のエンパワーメントを支援する慈善活動にも積極的で、2019年にはアラバマ州の堕胎法に反対し、自身の経験を公に語りました。彼女の母親モーリーンは2008年に大腸がんのため51歳で他界し、ミンカの回顧録はその母親へのトリビュートでもあります。
出演作品
以下はミンカ・ケリーの主な出演作品です（映画とテレビ）。
映画
- The Fast and the Furious（2003）：端役
- The Pumpkin Karver（2006）：タミー・ボイス
- The Kingdom（2007）：ミス・ロス
- 500 Days of Summer（2009）：オータム
- ザ・ルームメイト（2011）：サラ・マシューズ（主演）
- Just Go with It（2011）：ジョアンナ・デイモン
- Searching for Sonny（2011）：エデン・マーサー
- The Butler（2013）：ジャッキー・ケネディ
- Papa: Hemingway in Cuba（2015）：デビー・ハント
- Night Hunter（2018）：レイチェル
- She’s in Portland（2020）：サラ
- Lansky（2021）：モーリーン
TV
- Drake & Josh（2004）：ステイシー
- American Dreams（2004）：レベッカ
- What I Like About You（2005）：リッキー
- Friday Night Lights（2006-2009）：ライラ・ガリティ
- Parenthood（2010-2011）：ガビー
- 新チャーリーズ・エンジェル（2011）：イヴ・フレンチ
- Almost Human（2013）：ヴァレリー・スタール
- The Path（2016-2017）：ミランダ・フランク
- Jane the Virgin（2017）：客演
- Titans（2018-2021）：ドーン・グレンジャー／ドーヴ
- ユーフォリア（2022）：サマンサ
- Ransom Canyon（2025予定）：クイン
MV
- She Hates Me（2002）：プディング・オブ・ミスフィッツ
- One More Night（2012）：マルーン5
まとめ
ミンカ・ケリーは、困難な幼少期を乗り越え、努力と才能でハリウッドでの成功を掴みました。「Friday Night Lights」でのブレイク以降、映画とテレビで多様な役柄を演じ、モデルや慈善活動家としても影響力を発揮。回顧録では自身の人生を赤裸々に綴り、共感を呼びました。彼女のキャリアと私生活は、強さと誠実さの象徴であり、今後もさらなる活躍が期待されます。
レビュー 作品の感想や女優への思い