『プレイド CIU潜入捜査官』(2013年)はカナダ製作のクライム・ドラマ。潜入捜査専門のCIUチームが犯罪組織に立ち向かう。緊張感溢れる捜査と人間ドラマが魅力。全13話。女性出演者にチャンドラ・ウェスト、リサ・マルコスら。
基本情報
- 邦題:プレイド CIU潜入捜査官
- 原題:Played
- 公開年:2013年
- 製作国:カナダ
見どころ
一筋縄ではいかない事件に立ち向かう潜入捜査官たちの活躍が痛快。個性豊かな捜査官たちの顔ぶれや、事件を解決するたびに築かれていくチームワークも見どころ。
あらすじ
『プレイド CIU潜入捜査官』(原題:Played)は、カナダのCTVで2013年に放送されたクライムドラマで、潜入捜査を専門とする架空の警察組織「Covert Investigations Unit(CIU)」の活動を描いています。舞台はカナダのトロントで、CIUチームは犯罪組織や違法行為の摘発のため、危険な潜入捜査に身を投じます。各エピソードでは、チームメンバーたちが偽の身分で犯罪者の信頼を獲得し、内部から証拠を集める姿が描かれます。しかし、潜入捜査は常に危険と隣り合わせで、精神的・肉体的な負担や倫理的な葛藤が彼らの生活に影を落とします。物語は、捜査の成功と引き換えに個々のメンバーが抱える私生活の犠牲や、チーム内の信頼関係の揺らぎを丁寧に描き出します。全13話で構成され、アクション、ドラマ、サスペンスが見事に融合した作品です。
解説
『プレイド』は、カナダのTV番組としては珍しく、潜入捜査というニッチなテーマに焦点を当てた作品。このドラマは、潜入捜査官の心理的プレッシャーや、犯罪者との対峙で生じる道徳的ジレンマをリアルに描写し、視聴者に緊張感と共感を同時に与えます。カナダのドラマらしい地に足のついたストーリーテリングと、トロントの都市風景を活かした映像が特徴です。また、潜入捜査という設定を通じて、個人と組織、正義と犠牲といったテーマが掘り下げられています。アメリカの同ジャンルのドラマ(例:『ザ・シールド』や『アンダーカバー・ボス』)と比較すると、より人間ドラマに重点を置いた作りが際立ちます。しかし、視聴率の低迷によりシーズン1で打ち切りとなり、物語の完結が描かれなかった点は惜しまれます。
女優の活躍
『プレイド』には魅力的な女性キャラクターが登場し、女優たちの演技が作品に深みを加えています。特に、主要な女性キャラクターとして登場するレベッカ・ジョーンズ役のチャンドラ・ウェスト(Chandra West)と、マリア・コルテス役のリサ・マルコス(Lisa Marcos)が注目されます。
チャンドラ・ウェスト(レベッカ・ジョーンズ役)
チャンドラ・ウェストは、CIUの中心的メンバーであるレベッカを演じ、チームのリーダーシップと感情の機微を見事に表現しました。レベッカは、潜入捜査のプロフェッショナルでありながら、個人的な生活での葛藤を抱える複雑なキャラクターです。ウェストは、冷静沈着な捜査官の顔と、家族や恋人との関係で揺れる人間的な側面をバランスよく演じ分け、視聴者に強い印象を与えました。彼女のキャリアの中でも、『プレイド』での演技は、特に感情のレイヤーを表現する力が評価されています。過去には『CSI:科学捜査班』や『NYPDブルー』などに出演し、安定した演技力で知られるウェストですが、本作ではより一層の深みを見せています。
リサ・マルコス(マリア・コルテス役)
リサ・マルコス演じるマリア・コルテスは、チームの新人捜査官として登場し、情熱的で大胆な性格が特徴です。マルコスのエネルギッシュな演技は、マリアの若々しさと成長過程を鮮やかに描き出しました。特に、潜入捜査中に直面する危険や倫理的問題に対するマリアの反応は、視聴者に新鮮な視点を提供します。マルコスは、過去に『ボーンズ』や『ザ・リスナー』などのドラマで脇役を務めてきましたが、『プレイド』では主要キャストとして存在感を発揮。彼女の自然体な演技は、チームのダイナミズムを高める重要な要素となりました。
女優の衣装・化粧・髪型
『プレイド』の女性キャラクターの衣装、化粧、髪型は、潜入捜査という設定に合わせて多様で実用的でありながら、キャラクターの個性を反映しています。
レベッカ・ジョーンズ(チャンドラ・ウェスト)
レベッカの衣装は、捜査官としてのプロフェッショナリズムを強調するものが中心です。普段はダークトーンのジャケットやパンツスーツ、シンプルなブラウスを着用し、動きやすさと威厳を両立させています。潜入捜査時には、ターゲットに応じてカジュアルなジーンズや派手なドレスに変化し、役柄に合わせた変装が特徴的です。化粧は控えめで、ナチュラルなベースメイクに落ち着いたリップカラーを使用。髪型は、ショートカットのボブスタイルで、活動的なイメージを強調しつつ、洗練された印象を与えます。潜入時にはウィッグやヘアアレンジを駆使し、別人になりきる姿が印象的です。
マリア・コルテス(リサ・マルコス)
マリアの衣装は、若さとエネルギーを反映したカジュアルでトレンディなものが多く、タイトなジーンズやレザージャケット、鮮やかな色のトップスが目立ちます。潜入捜査では、クラブシーンやストリートでの任務に合わせ、セクシーなドレスや派手なアクセサリーを着用する場面も。化粧は、レベッカよりもやや大胆で、アイラインやマスカラを強調したメイクが特徴。髪型はロングでウェーブのかかったスタイルが多く、任務に応じてポニーテールやアップスタイルに変化します。リサ・マルコスのラテン系のルーツを反映した、活気あるビジュアルがキャラクターの魅力を引き立てています。
キャスト
- ヴィンセント・ウォルシュ:ジョン・モアランド役。CIUのリーダーで、チームを統率するベテラン捜査官。
- チャンドラ・ウェスト:レベッカ・ジョーンズ役。経験豊富な潜入捜査官で、チームの精神的支柱。
- リサ・マルコス:マリア・コルテス役。新人捜査官で、情熱と未熟さを併せ持つ。
- ドワイン・マーフィー:ダニエル・プライス役。技術に強い若手捜査官。
- アガム・ダルシ:カーラ・ゴア役。チームの分析担当で、冷静な判断力を発揮。
- アダム・ブッチャー:ジェシー・カルバート役。潜入任務で活躍する若手メンバー。
スタッフ
- 製作総指揮:グレッグ・ネルソン、マイケル・プリュプチャン
- クリエイター:グレッグ・ネルソン
- 監督:主要エピソードはケリー・マキンやレイチェル・タラレイが担当。アクションシーンとドラマのバランスを巧みに演出。
- 脚本:グレッグ・ネルソン、レイチェル・アンソニーほか。潜入捜査のリアリティを追求した緻密な脚本。
- 音楽:ショーン・クレメント。緊張感を高めるサウンドトラックが特徴。
- 製作会社:Muse Entertainment Enterprises, Back Alley Films
- 放送局:CTV(カナダ)
まとめ
『プレイド CIU潜入捜査官』は、潜入捜査のスリルと人間ドラマを融合させたカナダの隠れた名作です。チャンドラ・ウェストとリサ・マルコスの女優陣は、個性的なキャラクター造形とリアルな演技で作品を牽引。衣装や髪型も、任務に応じた変化が視聴者を引き込みます。シーズン1のみで終了した点は残念ですが、潜入捜査の緊張感とチームの絆を描いた本作は、クライムドラマ・ファンにぜひおすすめしたい作品です。
レビュー 作品の感想や女優への思い