「イエロージャケッツ」は2021年に製作された米国のドラマです。シーズン1と2に分かれていますが、ストーリー的につながっていて、形式的な区分にすぎません。
- シーズン1：25年を経て過去と現在が交錯する、新感覚のサバイバル・サスペンス
- シーズン2：飛行機事故を生き延びた女子高生たちと25年後の人生を描くサイコホラー
『イエロージャケッツ』は、アシュレイ・ライルとバート・ニッカーソンによって製作された米国のスリラードラマ。1996年に起きた飛行機墜落事故に巻き込まれたティーンエイジャーたちが、2021年の大人になってからの人生にどのような結果をもたらすかを描いたものです。
主演はソフィー・ネリス、ジャスミン・サヴォイ・ブラウン、ソフィー・サッチャー、サマンサ・ハンラッティ、リヴ・ヒューソン、コートニー・イートンを中心としたアンサンブル・キャストで、ティーンエイジャーのグループを演じます。大人版の登場人物は、メラニー・リンスキー、タウニー・サイプレス、ジュリエット・ルイス、クリスティーナ・リッチ、ローレン・アンブローズ、シモーネ・ケッセルが演じます。エラ・パーネル、スティーブン・クルーガー、ウォーレン・コール、ケヴィン・アルヴェスも出演。
この番組は2021年11月14日にShowtimeで初放送され、とくににストーリーとキャストの演技が高く評価されています。プライムタイム・エミー賞では、優秀ドラマシリーズを含む7部門にノミネートされ、メラニー・リンスキーとクリスティーナ・リッチが演技部門でノミネートされました。2021年12月、シリーズは第2季に更新され、2023年3月26日に初放送。2022年12月、シリーズは第3季に更新され、2025年2月14日にParamount+ with Showtimeで初放送され、その2日後にShowtimeで放送される予定。第3季については、『イエロージャケッツ』第3季のファーストルックが公開も参照。
イエロージャケッツ
- 邦題：イエロージャケッツ
- 原題：Yellowjackets
- 公開日：2021年11月26日
- 製作国：米国
- 再生時間：58分
- キーワード：航空機事故、遭難生活、集団生活、森林生活、トラウマ
シーズン1の予告編はこちら。
あらすじ
前提
1996年、ニュージャージー州の女子サッカーチームが全国大会のためシアトルへ向かいます。カナダ上空を飛行中、飛行機は荒野の奥深くで墜落し、生き残ったメンバーは19ヵ月間足止めを食らいます。この番組は、チームメンバーの何人かがカニバリズムに走るなか、彼らが生き延びようとする姿を描きます。また、25年後の2021年、生存者たちの生活にも焦点が当てられており、試練の出来事が救出から何年も経った今も彼らに影響を与え続けています。
シーズン1
1996年、高校の女子サッカーチーム「イエロージャケッツ」は全国大会出場を果たすが、会場へ向かう飛行機が山奥に墜落。それから25年が経った2021年、1年7カ月に及ぶサバイバルから生還した彼女たちの周りでは不可解な現象が起こる。当時一体何があったのか？
シーズン2
冬を迎え、イエロージャケッツのメンバーは空腹と絶望に打ちひしがれ、その生死は森に宿る強力な闇の存在を信じるか否かにかかっていた。25年後、生存者たちは闇が自分たちを追ってきたのか、それとも自分たちが呼び戻したのか、それぞれ自問自答するが…。
見どころ
シーズン1
2021年の生存者を演じるキャストには、ジュリエット・ルイスやクリスティーナ・リッチなど、映画でも活躍する女優陣が集結。
シーズン2
順風満帆のチームが極限の状況下で変貌していく過程と、生き延びたメンバーのその後の人生を交錯させながら描く。秘密を分けあったメンバーたちのやり取りがスリリング。
ファム・ファタル
「イエロージャケッツ」第1季の過去モードには、恋愛するキャラクターたちがいて恋愛場面が出てきます。しかし、現在モードでは、各キャラクターは過去のトラウマへシリアスに向き合っているため、恋愛は低い位置づけになっています。
あえて本作のファム・ファタルといえば、クリスティーナ・リッチが演じるミスティでしょうか…。表情や身のこなしまでリアルに表現していて、壊れたメンタルで冷血かつ悪意をもった行動がちらほら。
ジュリエット・ルイスも彼女のキャラクターにぴったり。
感想
ドラマ紹介をみて、過去の航空機事故にトラウマを背負った人たちが現代にたくましく生きるという風に想像していました。ドラマを見ると、現在と過去の出来事が同じくらい大きいように取りあげられ、現在と過去が同時並行で展開します。過去は過去でややこしい話がありそうなのです。
『イエロージャケッツ』にはハート、ユーモア、ホラーがあり、2つの時間軸を行き来しながら、幼い頃のトラウマが大人になるまでもたらす影響を効果的に描き出しています。序盤では、特権的で才能豊かな女子高生サッカー・チームのヒエラルキーが、荒野でのサバイバルのために急速に崩れていく様子が描かれます。視聴者のわたしたちは登場人物たちの苦境を気にしているので、現代の時間軸で機能する大人になった彼女たちの何人かを見て安心します。しかし、それがすべて見せかけのものであり、その経験は彼らの誰もが認めたくないほど深い傷を残していることにすぐに気づきます。
若手キャストはみな堅実で、素晴らしい演技を見せてくれます。そして、彼らの大人になった姿を、ジュリエット・ルイス、クリスティーナ・リッチ、メラニー・リンスキーといった90年代の乙女たちという、他でもないベテラン女優が演じているというオマケつき。これほど完璧なキャスティングは久しく見たことがありませんし、単なるティーンエイジャーたちの群衆ドラマにとどまらず、実際に良いストーリーが飽きさせない形で展開されています。
キャスト
「イエロージャケッツのキャスト一覧」をご覧ください。
スタッフ
「「イエロージャケッツ」のスタッフ一覧」をご覧ください。
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