カテリーナ・スコーソン（Caterina Scorsone）はカナダ出身の女優。テレビドラマ「グレイズ・アナトミー 恋の解剖学」のアメリア・シェパード役で知られる。カナダのトロントで生まれ育ち、子役からキャリアをスタート。知的で感情豊かな演技が特徴。
プロフィール
- カテリーナ・スコーソン（Caterina Scorsone）
- 生年月日：1981年10月16日（43歳）
- 出生地：カナダ・オンタリオ州トロント
- ジャンル：映画・TV
- 活動期間：1993年～
生い立ち・教育
カテリーナ・スコーソンは、1981年10月16日にカナダのオンタリオ州トロントで生まれました。5人きょうだいの3番目として、イタリア系カナダ人の家庭に育ちました。両親は教育者で、家庭は学問と芸術を重視する環境だったとされています。幼少期から演技に興味を示し、9歳でテレビCMに出演するなど、早くから芸能界での活動を開始しました。彼女の姉であるフランチェスカ・スコーソンも女優として活動しており、姉妹で演技の世界に身を置くことが多かったようです。
学業面では、トロントの名門カトリック系女子校であるノートルダム高校に通い、そこで演劇に深く関わりました。高校時代には、学校の演劇クラブで主役を務めるなど、演技への情熱を育みました。その後、トロント大学トリニティ・カレッジに進学し、文学と哲学を専攻。2005年に学士号を取得しました。在学中も演技活動を続け、学業とキャリアを両立させる努力を重ねました。彼女はインタビューで、哲学の勉強が人間の感情や動機を理解する上で役立ち、演技に深みを与えたと語っています。
経歴
カテリーナ・スコーソンの女優としてのキャリアは、子役として始まりました。1990年代初頭、9歳の時にカナダの子供向け番組「Mr. Dressup」にゲスト出演し、テレビデビューを果たしました。その後もカナダのテレビドラマや映画に小さな役で出演し、経験を積みました。1998年、ティーンエイジャー向けドラマ「Power Play」でホッケーチームのマネージャー役を演じ、注目を集め始めました。この時期、彼女はカナダ国内で安定したキャリアを築きつつあり、若手女優として評価されていました。
2003年、彼女はアメリカのテレビドラマ「Missing（原題：1-800-Missing）」でジェス・マステリオーニ役を演じ、国際的な知名度を獲得しました。この刑事ドラマは3シーズン続き、彼女の演技力が高く評価されました。この成功をきっかけに、彼女はハリウッドでのキャリアを追求し始めます。2009年には、映画「Edge of Darkness」でメル・ギブソンと共演し、映画界でも存在感を示しました。
彼女のキャリアの転機となったのは、2010年に「プライベート・プラクティス」にアメリア・シェパード役で出演したことです。この役は、医療ドラマ「グレイズ・アナトミー 恋の解剖学」のスピンオフ作品での重要な役柄で、彼女の感情的な演技が視聴者に強い印象を与えました。2010年に「グレイズ・アナトミー 恋の解剖学」本編にも同役でゲスト出演し、2014年からレギュラーキャストに昇格。アメリアは複雑な過去を持つ神経外科医で、スコーソンの繊細かつ力強い演技が役柄に深みを与え、ファンから高い支持を得ました。この役で、彼女は世界的に有名になり、医療ドラマの主要な女優の一人としての地位を確立しました。
また、彼女は舞台演劇にも挑戦しており、トロントの劇場で上演された「The Glass Menagerie」などに出演。映像だけでなく舞台でもその才能を発揮しています。彼女の演技は、キャラクターの内面的な葛藤を表現する能力に定評があり、批評家からも称賛されています。近年では、プロデューサーとしての活動にも興味を示しており、将来的には製作側での活躍も視野に入れていると語っています。
私生活
カテリーナ・スコーソンは、プライベートでは温厚で家族思いの人物として知られています。2009年にミュージシャンのロブ・ジャイルズと結婚し、3人の子供をもうけました。長女エリザ（2012年）、次女パロマ（2016年）、三女アーロ（2019年）です。彼女はインタビューで、母親としての役割が人生の中心であり、子供たちとの時間を大切にしていると述べています。特に、長女のエリザがダウン症であることを公表し、障害を持つ子供の親としての経験を積極的に語っています。彼女はダウン症啓発活動にも参加し、インクルーシブな社会を支持する発言を多く行っています。
2020年に夫のロブ・ジャイルズと離婚しましたが、共同親権を通じて子供たちを協力して育てています。彼女はロサンゼルスに拠点を置き、仕事と育児を両立させながら、家族との時間を大切にしています。また、彼女は精神的な健康や自己啓発にも関心があり、ヨガや瞑想を実践していることを明かしています。慈善活動にも積極的で、特に子供の健康や教育を支援する団体に寄付を行っています。ソーシャルメディアでは、家族や仕事の舞台裏を時折公開し、ファンとの交流を楽しんでいます。
出演作品
- Mr. Dressup（1990年）…ゲスト出演（子役としてデビュー）
- Power Play（1998年-2000年）…ミシェル・パーカー役（カナダのテレビドラマ）
- Goosebumps（1996年-1998年）…複数エピソードに出演（子供向けホラードラマ）
- Missing（1-800-Missing）（2003年-2006年）…ジェス・マステリオーニ役（主演、刑事ドラマ）
- Edge of Darkness（2010年）…メリッサ役（メル・ギブソン主演の映画）
- プライベート・プラクティス（2010年-2013年）…アメリア・シェパード役（レギュラー、医療ドラマ）
- グレイズ・アナトミー 恋の解剖学（2010年-現在）…アメリア・シェパード役（ゲスト出演後レギュラー、医療ドラマ）
- The November Man（2014年）…セリア役（ピアース・ブロスナン主演の映画）
- Alice（2009年）…テレビ映画、脇役として出演
- The Border（2008年）…ゲスト出演（カナダの犯罪ドラマ）
まとめ
カテリーナ・スコーソンはTV番組を中心に活躍し、特に「グレイズ・アナトミー 恋の解剖学」でのアメリア・シェパード役で世界的な知名度を得ました。彼女の演技は、感情の機微を捉える力とキャラクターへの深い理解に支えられており、今後もさらなる活躍が期待されます。
レビュー 作品の感想や女優への思い