『ピクセル』（原題：Pixels）は2015年に公開された米国のSFアクションコメディ映画。パックマンやドンキーコングなど80年代のレトロゲームキャラが地球を襲う奇抜な物語。ゲームオタクたちが世界を救うため立ち上がる。ミシェル・モナハンとアシュレイ・ベンソンが主要な女性キャストとして活躍。
基本情報
- 邦題：ピクセル
- 原題：Pixels
- 公開年：2015年
- 製作国：米国
- 上映時間：105分
- ジャンル：アクション、SF
- 配給：ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
見どころ
「パックマン」始め、80年代の人気ゲームキャラが総登場。当時を知るファンも納得の再現度の高さに加えて、パロディ満載で描かれる元ゲームオタクたちの活躍に爆笑必至。
あらすじ
1982年、NASAは宇宙人との交流を夢見て、地球の文化を紹介する映像を宇宙へ発信。その中には当時流行していたアーケードゲームの映像が含まれていた。しかし、宇宙人はこれを挑戦状と誤解。2015年、グアムの空軍基地が「ギャラガ」、インドのタージ・マハルが「アルカノイド」、ロンドンが「センチピード」に襲われる事件が発生。宇宙人はゲームキャラに変身し、触れたものをピクセル化して地球を侵略開始。アメリカ大統領ウィル・クーパーは、かつてのゲームチャンピオンであるサム・ブレナーやエディ・プラントらを招集し、「アーケーダーズ」としてチームを結成。陸軍中佐ヴァイオレット・ヴァン・パッテンとともに、ゲームの知識を駆使して戦う。パックマンやドンキーコングとの戦いを経て、ついに宇宙人の母船がワシントンDCに現れ、最終決戦が始まる。
女優の活躍
本作では、ミシェル・モナハンとアシュレイ・ベンソンが主要な女性キャストとして活躍しています。
ミシェル・モナハン（ヴァイオレット・ヴァン・パッテン中佐役）
ミシェル・モナハンは、軍の技術者であり、ゲームキャラとの戦闘をサポートする重要なキャラクターを演じています。彼女の演じるヴァイオレットは、知性と行動力を兼ね備えた女性で、サム・ブレナーと協力しながら戦術を立案。物語の後半では、感情的な一面も見せ、チームの結束を高める役割を果たします。モナハンの落ち着いた演技は、コメディ要素の強い本作に安定感をもたらし、アクションシーンでも存在感を発揮。特にパックマンとの戦闘シーンでは、戦略的な指示を出す姿が印象的です。
アシュレイ・ベンソン（レディ・リサ役）
アシュレイ・ベンソンは、ゲーム「ドゥームスデイ」から現れた戦士レディ・リサを演じています。このキャラクターは、短い登場時間ながらも強烈なインパクトを残す。彼女の戦闘シーンは、視覚的に派手で観客を引き込む要素となっています。ベンソンのクールでミステリアスな演技は、レディ・リサの非現実的な魅力を引き立て、ゲームキャラとしての異質さを強調しています。
女優の衣装・化粧・髪型
本作の女優たちの衣装、化粧、髪型は、キャラクターの個性や物語のトーンを反映しています。
ミシェル・モナハン
ヴァイオレット役のミシェル・モナハンは、軍服や戦闘用の実用的な衣装が中心。カーキ色の軍服や機能的なジャケットを着用し、戦場での活動的な役割を強調。化粧はナチュラルで、戦闘中でも清潔感を保つスタイル。髪型はポニーテールやシンプルなアップスタイルが多く、動きやすさとプロフェッショナルな印象を両立しています。物語が進むにつれ、柔らかい私服も登場し、彼女の人間らしい一面を表現。
アシュレイ・ベンソン
レディ・リサ役のアシュレイ・ベンソンは、ゲームキャラらしい派手な衣装が特徴。赤と黒を基調とした戦士風のコスチュームに、鋭いカットのレザージャケットやブーツを着用。化粧は大胆で、濃いアイラインと赤いリップがゲームキャラの非現実的な魅力を強調。髪型はロングヘアを活かしたウェーブスタイルで、戦闘シーンでの動きに合わせて揺れるデザインが視覚的に映えます。
解説
『ピクセル』は、2010年のパトリック・ジャン監督の短編映画『ピクセル』を基にした長編作品で、80年代のアーケードゲームをテーマにしたユニークなSFコメディです。監督は『ハリー・ポッター』シリーズのクリス・コロンバスが務め、視覚効果とユーモアを融合させたエンターテインメント性の高い作品に仕上げています。パックマンやドンキーコングといった日本のゲームキャラクターが、最新のVFX技術で実写化され、街を破壊する様子は視覚的に圧倒的。特に、デジタル・ドメインによる8ビット風のアニメーションは、レトロゲームのテイストを忠実に再現しつつ、現代的な映像美を加えています。
物語は、ゲームオタクたちが世界を救うというユニークな設定を通じて、80年代のゲーム文化へのオマージュを描いています。コメディ要素はアダム・サンドラーらしい軽快なギャグが中心で、B級映画の楽しさを追求。一方で、批評家からはストーリーの単純さやギャグの当たり外れが指摘されることもあり、評価は賛否両論（Filmarks平均スコア3.3点）です。それでも、ゲームファンや家族連れには親しみやすい内容で、特にパックマンやスペースインベーダーの登場シーンは多くの観客に懐かしさと興奮を与えました。
音楽はヘンリー・ジャックマンが担当し、80年代のゲーム音楽を思わせる電子音を織り交ぜたスコアが特徴。日本語吹き替え版の主題歌は三戸なつめの「8ビットボーイ」で、ポップな雰囲気で作品の軽快さを引き立てます。本作は、ゲーム文化と映画の融合を試みた意欲作として、特定の層に強く支持されています。
キャスト
- アダム・サンドラー（サム・ブレナー役）: 元ゲームチャンピオンでアーケーダーズのリーダー。
- ケヴィン・ジェームズ（ウィル・クーパー役）: アメリカ大統領でサムの親友。
- ミシェル・モナハン（ヴァイオレット・ヴァン・パッテン役）: 陸軍中佐で技術者。
- ピーター・ディンクレイジ（エディ・プラント役）: 元ゲームチャンピオンでサムのライバル。
- ジョシュ・ギャッド（ラドロー・ラモンソフ役）: ゲームオタクでアーケーダーズのメンバー。
- ブライアン・コックス（ブレナー提督役）: 軍の司令官。
- アシュレイ・ベンソン（レディ・リサ役）: ゲームキャラの戦士。
- ショーン・ビーン（軍人役）: 脇役として登場。
- ジェーン・クラコウスキー（ファーストレディ役）: 大統領の妻。
- ダン・エイクロイド（ナレーター役）: 冒頭のナレーションを担当。
スタッフ
- 監督: クリス・コロンバス
- 脚本: ティム・ハーリヒー、ティモシー・ダウリング
- 原案: ティム・ハーリヒー
- 原作: パトリック・ジャン（短編映画『ピクセル』）
- 製作: アダム・サンドラー、クリス・コロンバス、マーク・ラドクリフ、アレン・コヴァート
- 撮影: アミール・モクリ
- 音楽: ヘンリー・ジャックマン
- VFXスーパーバイザー: マシュー・バトラー
- プロダクションデザイナー: ピーター・ウエナム
- 配給: ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
レビュー 作品の感想や女優への思い