[PR]日用品もDVD/Blu-rayも便利な楽天市場で

密会の宿(シリーズ)

「見どころ」にPR表現を含みます。

「密会の宿」は、佐野洋の推理小説を原作としたテレビ朝日のドラマ・シリーズ。1984年~1993年、松尾嘉代主演で8作品が放送。旅館「くわの」を舞台に、松尾嘉代が演じる女将の桑野厚子と作家志望の久保隆が連続殺人事件を解決するミステリー。

スポンサーリンク

女優・松尾嘉代の活躍

松尾嘉代は、1943年3月17日生まれの日本の女優で、「密会の宿」シリーズでは主演の桑野厚子役を務め、その演技力で「サスペンスの女王」と称されました。1970年代末から1990年代前半にかけて、2時間ドラマの分野で圧倒的な存在感を示し、特に濃厚な官能シーンや悪女役を得意としました。

本シリーズでは、旅館の女将として落ち着いた威厳と知性を漂わせながら、事件解決に奔走する姿を魅力的に演じ、視聴者を引き込みました。彼女の演技は、感情の機微を細やかに表現する一方で、ミステリーの緊張感を高める力強い存在感が特徴です。

また、大映ドラマへの常連出演や、1991~1992年に発表したヘアヌード写真集でも話題を集め、多面的な才能を発揮。1998年以降は目立った活動がなく、引退宣言はないものの女優業は休止状態です。それでも、「密会の宿」での彼女の活躍は、2時間ドラマの黄金期を象徴するものとして、今なお多くのファンに記憶されています。

女優の衣装・化粧・髪型

松尾嘉代が演じた桑野厚子は、旅館「くわの」の女将という設定から、主に和服(着物)を中心とした衣装が特徴です。着物は、落ち着いた色合い(紺、深緑、紫など)で上品な柄が施され、女将としての品格を強調するデザインが選ばれました。シーンによっては、事件解決のために外出する際、洋服(シンプルなワンピースやスーツ)を着用し、動きやすさと知的さを両立。化粧は、ナチュラルでありながら、目元に強調されたアイラインと控えめな口紅で、年齢を重ねた女性の美しさと知性を表現。髪型は、和服に合わせたアップスタイル(シニヨンや夜会巻き)が基本で、清楚かつ威厳ある印象を与えました。ドラマの進行に伴い、緊迫した場面では髪がやや乱れる演出もあり、彼女の感情の揺れを視覚的に補強。全体的に、衣装・化粧・髪型は、女将としての伝統的な美と、ミステリーを解く行動力を融合させる役割を果たしました。

あらすじ

「密会の宿」シリーズは、人目を忍んで男女が訪れる東京・新宿御苑近くの旅館「くわの」を舞台にした推理ドラマです。旅館を経営する女将・桑野厚子(松尾嘉代)と、そこで居候する作家志望の久保隆(森本レオ)が、宿泊客や関係者が巻き込まれる連続殺人事件の謎を解き明かします。厚子と隆は愛人関係にあり、隆の盗撮癖が物語に独特の緊張感を加える一方、二人の信頼関係が事件解決の鍵となります。各作品は以下のようなエピソードで構成されています。

  • 第1作「密会の宿」(1984年):旅館で起きた不倫カップルの殺人事件。厚子が客の秘密を握り、真相に迫る。
  • 第4作「密会の宿④ 花嫁殺しの秘密」(1988年):結婚式を控えた女性の死を巡り、厚子と隆が家族の闇を暴く。
  • 第5作「密会の宿⑤ 家元争いの陰に女たちの艶やかな謀略が舞う」(1989年):華道家元の後継者争いが殺人事件に発展。厚子の洞察力が光る。
  • 第6作「密会の宿⑥ スポーツクラブで消された女 マッサージルームの秘密」(1990年):スポーツクラブ絡みの事件で、厚子が裏の取引を解明。
  • 第7作「密会の宿⑦ 女たちの殺人慰安旅行 忘れられた結婚指輪の秘密」(1991年):慰安旅行中の殺人事件。厚子の推理が過去の秘密を明らかに。
  • 第8作「密会の宿⑧ 女と男の殺人ドライブ 夕闇に匂う哀しみの殺意」(1993年):ドライブ中の殺人事件で、厚子と隆が犯人の動機を追う。

各話は、旅館を訪れる客たちの人間関係や秘密が絡み合い、複雑な動機が明らかにされる展開が特徴。厚子の鋭い観察力と隆の情報収集力で、事件は解決へと導かれます。

解説

「密会の宿」シリーズは、1980年代から1990年代初頭の日本の2時間ドラマブームを背景に、テレビ朝日の「土曜ワイド劇場」枠で放送された人気作品です。原作は佐野洋の推理小説で、旅館という閉鎖空間を舞台に、不倫や裏切り、欲望といった人間ドラマを軸にミステリーが展開される点が魅力。

松尾嘉代の演じる桑野厚子は、単なる女将ではなく、鋭い洞察力と行動力を持つ女性像として描かれ、当時の視聴者に新しいヒーロー像を提供しました。シリーズの特徴は、厚子と隆の愛人関係や、隆の盗撮趣味といった刺激的な要素が、推理のスパイスとして機能している点です。これにより、単なる謎解きに留まらず、大人の視聴者に向けた複雑な人間模様が描かれました。

また、1980年代の日本の社会背景(バブル経済期の華やかさと裏の闇)を反映した設定や、旅館という日本の伝統的空間が、現代的な殺人事件と対比されることで、独特の雰囲気を醸し出しています。シリーズは全8作で終了しましたが、2003年以降、岡江久美子主演でリブートされ、設定やキャラクターの関係性が一部変更されながらも、引き続き人気を博しました。

松尾版は、特に官能的で大胆な演出と、松尾の存在感が際立つ作品として、2時間ドラマの歴史に名を刻んでいます。

キャスト

  • 桑野厚子:松尾嘉代
  • 久保隆:森本レオ
  • 野村昭子
  • 平淑恵
  • 甲斐智枝美
  • 高林由紀子
  • 高田美和
  • 結城しのぶ
  • 岡本舞
  • 網浜直子

スタッフ

  • 原作:佐野洋
  • 脚本:猪又憲吾
  • 監督:斎藤武市、日高武治、松島稔、野村孝
  • 音楽:羽田健太郎
  • 企画協力:株式会社野洋企画

補足

本シリーズ「密会の宿」のDVDには、第2作と第3作が収録されておらず、一部映像や音声に乱れがある場合があります。また、時代背景を反映した表現が含まれるため、現代の視点では議論の余地がある部分も存在します。それでも、松尾嘉代の魅力とミステリーの緊張感が融合した本シリーズは、昭和から平成初期のドラマ史において重要な位置を占めています。

 

レビュー 作品の感想や女優への思い

タイトルとURLをコピーしました