水沢アキは日本の女優、タレント、モデル、歌手、実業家。本名はスィーヒ昭子で、東京都目黒区出身。身長158cm。1972年にドラマ「夏に来た娘」で女優デビューし、翌年歌手としても活動を開始。グラビアモデルとして人気を博し、ヌード写真集の出版など大胆な活動で知られる。バラエティ番組「連想ゲーム」では紅組キャプテンを務め、頭の回転の速さで注目を集めた。私生活では結婚・離婚を経験し、借金返済の苦労を乗り越え、現在は下北沢でレンタルスタジオを経営するなど多岐にわたる活躍を見せている。
プロフィール
- 名前:水沢アキ
- 別名義:水沢あき子(旧芸名)、溜井昭子(結婚前)
- 本名:スィーヒ昭子
- 生年月日:1954年12月5日(70歳)
- 出身地:日本国東京都
- 血液型:O型
- 身長:157cm
- スリーサイズ:85-63-88cm
- 靴のサイズ:22.5cm
- SNSサイト:Youtube・Instagram
活動
- デビュー:1972年
- ジャンル:グラビア、写真集
- モデル内容:一般、水着、ヌード
- 他の活動:女優、タレント
生い立ち・教育
水沢アキは、1954年12月5日に東京都目黒区駒場で生まれた。幼少期から芸能界に興味を持ち、中学時代にその才能を早々に発揮。出身小学校は目黒区立駒場小学校で、穏やかな子供時代を過ごしました。中学校は伝統あるお嬢様学校である山脇学園中学校に進学。ここで彼女の人生に大きな転機が訪れます。中学2年生の14歳の時、憧れの英語教師に頼み込んで学外で特別に英語を学び、語学への情熱を育みました。同時に、劇団若草に入団し、2年間にわたり演劇活動に没頭。この経験が、後の女優としての基盤を築きました。
高校進学後、山脇学園高等学校に在籍したが、芸能活動が学校の規則で禁止されていたため、中退を余儀なくされた。スカウトの話が舞い込み、芸能界への道を歩み始めました。そこで二階堂高等学校に転校し、無事卒業を果たしました。高校時代は、将来の夢を女優やモデルとして思い描きながら、学業と芸能活動の両立に努めました。英語への興味から、後にアメリカのUCLAに短期留学も経験し、国際的な視野を広げました。
大学進学はデビュー後の20歳を過ぎてからで、日本女子体育短期大学体育科舞踊専攻に進みました。この専攻は、彼女の身体表現を磨くのに適したものであり、1977年に卒業しました。舞踊を学ぶ中で、身体のコントロールや表現力を身につけ、女優としての演技力に深みを加えました。教育面では、厳格な女子校の環境が礼儀作法や教養を養い、芸能界での礼儀正しさにつながった。生い立ち全体を通じて、家族の支えのもとで夢を追い続ける強い意志が育まれました。
経歴
水沢アキの芸能界入りは、高校在学中のスカウトがきっかけでした。1972年10月、17歳の時に「水沢あき子」としてTBSドラマ「夏に来た娘」で主演の小野有子役を射止め、600人のオーディションから選ばれてデビュー。この作品は、青空文庫の小説を原作とした青春ドラマで、彼女の清純なイメージを全国に広めました。デビュー直後から注目を集め、女優としてのキャリアをスタート。
1973年7月1日、CBS・ソニーからシングル「娘ごころ」で歌手デビューを果たし、同時に芸名を「水沢アキ」に改名。改名の理由は、占いで男性ファンがつきにくいと言われたためで、この名前が彼女のアイドル時代を象徴するものとなりました。歌手としては、シングル5枚とアルバム1枚をリリースし、「秘密」「熱い出来事」などの楽曲で若者を中心に人気を博しました。アイドル歌手としてコンサートやテレビ出演を重ね、多才さを発揮。
1975年からNHKのクイズ番組「連想ゲーム」に紅組解答者としてレギュラー出演し、頭の回転の速さと明るいキャラクターで視聴者を魅了。1978年には4代目紅組キャプテンに昇格し、番組の顔として活躍。しかし、1979年に「電動こけし事件」と呼ばれるスキャンダルで降板を余儀なくされました。この事件は、プライベートでの出来事が週刊誌に報じられ、イメージダウンを招いたが、彼女のキャリアを止めるには至りませんでした。
女優業では、テレビドラマを中心に多数の作品に出演。「太陽にほえろ!」や「東山の金さん」などの人気刑事ドラマで存在感を示しました。1980年代に入り、グラビアモデルとしての活動が本格化。抜群のプロポーションを活かし、水着やセミヌードのグラビアを飾り、男性ファンを増加。1986年1月、雑誌「GORO」で初のフルヌードを披露し、話題を呼びました。写真家・篠山紀信とのコラボレーションで、写真集「水沢アキの情熱」を出版し、芸術的なヌード表現で評価されました。
1990年代以降も、ドラマ「聖者の行進」(1998年)や「ヤンキー母校に帰る」(2003年)で主演を務め、成熟した演技を披露。NHK大河ドラマ「風林火山」(2007年)への出演もキャリアのハイライトとなりました。舞台では「マリウス」(1983年)から「シンデレラ」(2009年)まで幅広く活躍し、声優としてもアニメ「走れメロス」(1992年)で王妃フリューネ役を担当しました。
バラエティ番組では「なるほど!ザ・ワールド」(フジテレビ)で司会やリポーターを務め、旅行記を出版するなど多角的な活躍を見せた。2011年の映画「やさしい手」では、57歳で初のヌードシーンに挑戦し、女優としての意欲を示しました。私生活の苦難を経て、2010年代に入り実業家に転身。下北沢でレンタルスタジオを経営し、2020年に写真集「AKI MIZUSAWA 1975-2020」を自費出版。芸能生活50年を振り返る作品として注目を集めました。現在も講演やイベントで後進を指導し、経験を活かした活動を継続。借金6億5千万円の返済を11年で完済したエピソードは、彼女の忍耐強さを象徴しました。
私生活
水沢アキの私生活は、華やかな芸能キャリアとは対照的に、波乱に満ちたものでした。1980年代初頭、俳優の国広富之と熱愛が報じられ、1983年に婚約を発表。しかし、国広の二股交際が発覚し、婚約は破局。大きなショックを受けたが、これをバネに仕事に集中。男性遍歴については、作曲家の都倉俊一や香港のスター、ジャッキー・チェンとの交際を本人が暴露しており、国際的な恋愛も経験したとされる。ジャッキーとの関係は、1980年代の映画共演がきっかけで、数年間続いたようです。
1986年、米国人ビジネスマンのガイ・スィーヒと結婚し、本名をスィーヒ昭子に改めました。結婚生活は順調に思えたが、1993年に離婚。1男1女の子供を儲けたものの、離婚原因は夫の浮気と経済的な問題だったとされます。離婚後、バブル崩壊の影響で不動産投資に失敗し、6億5千万円もの巨額借金を抱えました。女優業を続けながら、講演やリポーターの仕事で返済に励み、11年後の2004年に完済。借金生活の苦労を本や講演で語り、「人生、働く人の勝ちです」とのメッセージを発信。
子供たちとの関係も複雑だった。長男は1987年生まれで、2011年に俳優デビュー。幼少期に父親からの児童虐待を証言し、家族の闇を公にしました。長女は1989年生まれで、タレント、画家、英会話教師として活動。一時は母親との絶縁状態に陥りましたが、後に和解し、共演も果たしました。長女はリアリティ番組「テラスハウス」に出演し、注目を集めた。水沢自身は、離婚後の子育てを「ウォーズ」と称し、著書「水沢アキの子育て離婚ウォーズ」で苦労を綴りました。
健康面では、ダイエット本「温め腹巻ダイエット」を出版し、自身の経験を共有。70歳を迎える現在も、節約生活を実践し、格安スーパーでの買い物や低価格旅行を楽しんでいます。過去のスキャンダル、例えば1979年の「電動こけし事件」では、連想ゲーム降板の原因となったものの、彼女はこれを乗り越え、ポジティブに生きてきました。森本レオとのトラブルも暴露されたが、詳細は本人の証言によるもの。実業家としてスタジオ経営に成功し、プライベートでは静かな余生を過ごしています。
出演作品
水沢アキは、デビュー以来、テレビドラマ、映画、舞台、音楽、バラエティなど多様なジャンルで活躍。以下に主な作品を挙げます。
- テレビドラマ:夏に来た娘(1972年、TBS、主演・小野有子役)
- 太陽にほえろ!(1970年代、NTV、ゲスト出演)
- 東山の金さん(第1シリーズ、TBS)
- やんちゃくれ(1988年、TBS、連続テレビ小説、レギュラー)
- 放送記者物語(TBS、土曜ドラマ)
- 今夜もごちそうさま(NHK、新銀河)
- 金田一少年の事件簿(NTV)
- 警部補佃次郎6(テレビ朝日)
- 峰竜太のホンの昼メシ前(フジテレビ、セミレギュラー)
- 聖者の行進(1998年、TBS、レギュラー)
- ヤンキー母校に帰る(2003年、TBS)
- 風林火山(2007年、NHK、大河ドラマ)
- 連想ゲーム(1975-1979年、NHK、紅組解答者・キャプテン)
- なるほど!ザ・ワールド(1980年代、フジテレビ、司会・リポーター)
- 水沢アキ・満点夢ショップ(関西テレビ)
- 天下堂々(TBS)
- ザ・商社(TBS)
- 映画:序の舞(1984年)
- スタア(1986年)
- ズッコケ三人組 怪盗X物語(1998年、東映、山中美代子役)
- 走れメロス(1992年、アニメ、声優・王妃フリューネ役)
- やさしい手(2011年、ヌードシーン)
- 三十九枚の年賀状(2009年)
- 団地妻のさけび(監督:藤井克彦)
- 舞台:マリウス(1983年)
- シンデレラ(2009年、三越劇場、魔法使い役)
- 愛が殺せとささやいた(2011年、草月ホール、主演・鶴田愛子役)
- 音楽:シングル「娘ごころ」(1973年、デビュー曲)
- 秘密(1973年)
- 熱い出来事(1974年)
- アルバム:娘ごころ(1973年)
- 写真集・書籍:水沢アキの情熱(1986年、小学館、篠山紀信撮影)
- AKI MIZUSAWA—PHOTOGRAPHY KISHIN SHINOYAMA 1975-1995(1995年)
- AKI MIZUSAWA 1975-2020(2020年、自費出版)
- 水沢アキの子育て離婚ウォーズ(1995年、スコラ)
- 温め腹巻ダイエット(2010年、講談社)
- 水沢アキのなるほどザワールド旅行記(1980年代)
これらの作品を通じて、水沢アキは女優としての演技力、モデルとしての魅力、司会者としての機知を存分に発揮した。出演数は数百に及び、キャリアの長さを物語っています。
レビュー 作品の感想や女優への思い