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X エックス

「見どころ」にPR表現を含みます。
史上最高齢の殺人夫婦が住む家を舞台に、若い男女が血祭りに上げられていくホラー。

『X エックス』(2022年)は監督タイ・ウェストが描くスラッシャーホラー。青春の輝きと老いの闇が交錯するエクストリームな物語。ミア・ゴスが二役を熱演し、批評家から高評価を得た。ブリタニー・スノウジェナ・オルテガも出演したA24製作の衝撃作。1979年のテキサスを舞台に、若き映画製作者たちが成人向け映画を撮影するため訪れた農場で、史上最高齢の殺人鬼夫婦の恐怖に直面する。

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基本情報

  • 邦題:X エックス
  • 原題:X
  • 公開年:2022年
  • 製作国・地域:アメリカ
  • 上映時間:105分
  • ジャンル:ホラー
  • 配給:ハピネットファントム・スタジオ
  • 公式サイト:happinet-phantom.com

見どころ

『ミッドサマー』のA24製作。ふんだんに盛り込まれた際どい要素が病みつきになる、アトラクション感満載のホラー。監督は『サクラメント 死の楽園』のタイ・ウェスト。

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女優の活躍

本作の女優たちは、ホラー映画の枠を超えた魅力的な演技で観客を魅了しました。

特にミア・ゴスは、野心的な若手女優マキシーン・ミンクスと、老いた殺人鬼パールという二つの対照的な役を一人二役で演じ分け、圧倒的な存在感を発揮しています。マキシーン役では、自信に満ちた大胆さと内面的な脆さを巧みに表現し、物語の中心として観客の感情を揺さぶります。一方、パール役では、加齢による孤独と狂気を体現し、静かな威圧感で恐怖を増幅させます。この二役の演技は、批評家から「驚異的な変身」と絶賛され、ゴスのキャリアの転機となりました。彼女の演技は、単なるホラー要素を超え、加齢と美しさのテーマを深く掘り下げています。

ブリタニー・スノウが演じるボビー・リンも見逃せません。ブロンドのグラマラスな女優として、セクシーさとユーモアを兼ね備えたキャラクターを生き生きと体現。成人映画のシーンでは大胆に振る舞いながら、恐怖の場面では人間らしい脆弱さを露呈し、観客に強い印象を残します。スノウの演技は、キャストの中でも特にエネルギッシュで、物語の軽快な部分を支えています。

ジェナ・オルテガのロレインは、録音担当の学生として、グループの良心的な役割を担います。オルテガは、好奇心旺盛さと恐怖への抵抗を繊細に表現し、後の『スクリーム』シリーズでの活躍を予感させる演技を見せました。彼女のキャラクターは、ホラーの伝統的な「賢い生存者」を思わせ、物語にリアリティを加えています。

三人の女優たちは、それぞれの個性を活かし、互いの演技が化学反応を起こすように作品を豊かにしています。

女優の衣装・化粧・髪型

本作の衣装・化粧・髪型は、1979年の時代背景を忠実に再現しつつ、キャラクターの内面を強調するデザインが特徴です。まず、ミア・ゴスのマキシーン役では、70年代の自由奔放なファッションが際立ちます。衣装はストライプのチューブトップとショートパンツから始まり、映画撮影シーンではデニムのショートオーバーオールとブーツを着用。カジュアルでセクシーなスタイルが、彼女の野心的な性格を象徴します。化粧は鮮やかなブルーのアイシャドウを強調し、右目と頰にそばかすを施すことで、若々しい魅力とリアリティを演出。髪型は自然なウェーブのかかったロングヘアで、活発さを表しています。

パール役のゴスは、極めて詳細な変身を遂げています。衣装は古びた花柄のドレスとエプロンで、農婦らしい質素さを強調。化粧と特殊メイクは、ゴスの顔を8〜10時間かけて老化させ、白髪のウィッグ、しわのプロテーゼ、くすんだ肌のトーンで不気味さを増幅。髪型は薄くなった白髪を後ろで束ね、孤独な老女のイメージを完璧に描き出します。このメイクは、ヘアメイクデザイナーのサラ・ルバノが担当し、監督のタイ・ウェストのこだわりにより、ゴスの表情が微妙に動くよう工夫されました。

ブリタニー・スノウのボビー・リンは、70年代のセックスシンボル風の衣装が魅力です。衣装はビキニやタイトなトップスで、グラマラスなボディラインを際立たせ、映画内の成人シーンに適した大胆さ。化粧は赤いリップとスモーキーなアイメイクで、セクシーさを強調。髪型はブロンドのボリュームあるカールで、ボビー・リンの明るい性格を反映しています。

ジェナ・オルテガのロレインは、学生らしいシンプルなスタイル。衣装はTシャツとジーンズの組み合わせで、録音機材を運ぶ実用性を考慮。化粧はナチュラルメイクで、若々しい素顔を活かし、髪型はストレートのロングヘアにポニーテールでまとめ、活動的な印象を与えます。これらの要素は、全体として時代感を統一しつつ、各女優の個性を引き立てる役割を果たしています。

あらすじ

1979年、アメリカ合衆国テキサス州の田舎町。野心的な女優マキシーン・ミンクス(ミア・ゴス)とその恋人でプロデューサーのウェイン(マーティン・ヘンダーソン)は、成人向け映画「農場の娘たち」の撮影のため、グループを率いて古い農場に向かいます。そこには、ブロンド美女の女優ボビー・リン(ブリタニー・スノウ)と、ベトナム帰還兵の俳優ジャクソン(スコット・メスカディ)、そして自主映画監督を志す学生RJ(オーウェン・キャンベル)とその恋人で録音担当のロレイン(ジェナ・オルテガ)が加わり、総勢6人のクルーが集結します。彼らは、この低予算映画がホームビデオ市場で大ヒットすることを夢見て、興奮を抑えきれません。

農場に到着した一行を迎えたのは、みすぼらしい老人ハワード(スティーブン・ユーレ)です。彼は無愛想に納屋を宿泊場所として提供しますが、母屋の窓から不気味にこちらを覗く老婆パール(ミア・ゴス)の存在が、早くも不穏な空気を生み出します。クルーたちは気にせず撮影を開始。RJの監督の下、ボビー・リンとジャクソンの情熱的なシーンから始まり、マキシーンの出演シーンへと進みます。夜の闇が深まる中、酒を交えながらの打ち上げで、若者たちは自由と未来への希望を語り合います。

しかし、事態は急変します。ハワードの不審な行動と、パールの異常な視線が、次第に脅威を増していきます。クルーたちが秘密の撮影を続ける中、老婆の嫉妬と狂気が爆発。血塗れの惨劇が始まります。マキシーンは、恐怖の中で生き延びる術を模索し、グループの崩壊を目の当たりにします。最終的に、彼女の決意が物語を締めくくり、続編への布石を残します。このあらすじは、ホラーの定石を踏まえつつ、意外な展開で観客を驚かせます。

解説

『X エックス』は、監督タイ・ウェストが6年ぶりに手がけたホラー映画として、1970年代のスラッシャー映画の伝統を現代的に再解釈した作品です。物語の核心は、青春の輝きと老いの絶望という対比にあります。若いクルーたちが描く成人映画は、性と自由の象徴として機能し、一方で老夫婦のハワードとパールは、失われた美と活力への渇望を体現します。このテーマは、単なる殺人鬼の恐怖を超え、人間性の闇を探求しています。ウェスト監督は、1974年の『悪魔のいけにえ』をオマージュしつつ、ポルノグラフィとホラーの融合で独自のエクストリームさを加えています。

批評家からは、Rotten Tomatoesで94%の支持率を獲得し、「クラシックなスラッシャーに新鮮なひねりを加えた傑作」と評価されました。映画の構造は、クルーのメタ的な映画製作プロセスを織り交ぜ、観客に「映画とは何か」を問いかけます。ミア・ゴスの二役演技は特に注目され、若いマキシーンと老いたパールのつながりが、加齢の残酷さを象徴的に描きます。この二人は、鏡像のように互いを映し、物語の深みを増しています。また、A24の製作スタイルが光り、低予算ながら洗練されたビジュアルとサウンドデザインを実現しています。

文化的には、70年代のアメリカ社会を反映。ベトナム戦争後の退廃と、ホームビデオ革命の興隆が背景にあり、クルーの野心は当時のカウンターカルチャーを思わせます。一方、老夫婦の狂気は、伝統的な田舎の暗部を強調。ホラーとしての緊張感は、クロスカッティングの編集技法で高められ、成人シーンと殺人シーンの並行が不気味さを生み出します。続編『パール』と『マキシーン』への三部作構想は、本作を起点に、キャラクターの過去と未来を広げ、シリーズの野心を示しています。全体として、娯楽性と芸術性を両立した、ホラーファン必見の作品です。

さらに、ジェンダーとボディのテーマも深く、女優たちのキャラクターが美の儚さを体現します。監督のウェストは、インタビューで「映画製作の喜びと恐怖」を語り、本作を自らのラブレターとして位置づけています。この解説から、単なるホラーではなく、人生のメタファーとして楽しめるでしょう。

キャスト

  • ミア・ゴス as マキシーン・ミンクス / パール
  • ブリタニー・スノウ as ボビー・リン
  • ジェナ・オルテガ as ロレイン
  • マーティン・ヘンダーソン as ウェイン
  • スコット・メスカディ as ジャクソン
  • オーウェン・キャンベル as RJ
  • スティーブン・ユーレ as ハワード
  • モンタナ・マンツァレリ as クレジット後の役

スタッフ

  • 監督・脚本・製作・編集:タイ・ウェスト
  • 製作:A24、Over The Hill Pictures
  • 製作総指揮:スコット・メスカディ、他
  • 撮影:ベンジャミン・バトラー
  • 音楽:タイラー・ベイツ、チェルシー・ウルフ
  • ヘアメイクデザイン:サラ・ルバノ
  • 特殊メイク:バーソロミュー・サミュエルズ
  • 衣装デザイン:マイク・ウォルサム

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洋画好き(字幕派)。だいたいU-NEXTかNetflixで、妻と2匹の猫と一緒にサスペンスやスリラーを観ています。詳細は名前をクリックしてください。猫ブログ「碧眼のルル」も運営。

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