風祭ゆきは、1953年8月15日生まれの日本の女優。本名は長谷部さよりで、旧姓は吉田。東京都出身で、血液型はB型。武蔵野音楽大学短期大学部声楽科を卒業後、1973年に女優デビューしました。日活ロマンポルノの黄金期を支えた代表的な女優の一人として知られています。
1980年にロマンポルノ作品『赤い通り雨』で主演デビューし、スレンダーな体型と知的な美貌で多くのファンを魅了しました。その後、一般映画、テレビドラマ、舞台へと活動の幅を広げ、演技派女優として活躍を続けています。
夫は作曲家の長谷部徹さんで、愛犬のボルゾイを飼い、ドッグショーにも参加しています。
プロフィール
- 名前:風祭ゆき
- 本名:長谷部さより(旧姓:吉田)
- 生年月日:1953年8月15日(72歳)
- 出生地:東京都
- 血液型:B
- 学歴:東京都立戸山高等学校、武蔵野音楽大学短期大学部声楽科
- オフィシャルブログ:風祭日和kazamaturi-biyori
- SNSサイト:Instagram・X・Facebook
生い立ち・教育
風祭ゆきは、1953年8月15日に東京都で生まれました。本名は吉田さよりで、父親はカメラマンでした。幼少期は上野動物園に親しみ、自然や動物に親しむ日々を過ごしました。父親の影響でカメラに興味を持ち、後に趣味として深めていきます。家族はごく普通の家庭で、姉妹の詳細は公表されていませんが、温かな環境で育ちました。
高校時代は東京都立戸山高等学校に通いました。この頃、ダンスに熱中し、身体表現の基礎を身につけました。ダンスを通じてリズム感や表現力が養われ、後の女優業に活かされました。学校生活では活発で、友人たちとの思い出がブログで語られることもあります。卒業後、音楽の道へ進むことを決意します。
大学では武蔵野音楽大学短期大学部声楽科に入学しました。オペラを専攻し、歌唱や発声法を学びました。声楽の訓練は、演技における感情表現や声のコントロールに大きく寄与しました。卒業時には、父親の知人である俳優の小林桂樹さんとのつながりを活かし、芸能界への道が開けました。音大時代は厳しい練習の日々でしたが、芸術への情熱を育みました。
経歴
1973年、20歳の時にNET(現・テレビ朝日)のドラマ『非情のライセンス』で「吉田さより」の名義で女優デビューしました。これは父親のつてで小林桂樹さんの事務所に入所したことがきっかけです。デビュー作では端役でしたが、演技の楽しさを知り、プロの道を志しました。以後、テレビドラマに数多く出演し、経験を積みました。
1977年、24歳で映画デビューを果たします。新藤兼人監督の『竹山ひとり旅』に出演し、本格的なスクリーン演技を始めました。この頃はまだ本名で活動していましたが、徐々に注目を集めます。1979年、雑誌『週刊プレイボーイ』のグラビアでセミヌードを披露したことが転機となり、日活からロマンポルノへの出演依頼が来ました。
依頼を1年間拒否していましたが、大島渚監督の説得を受け、ヌード出演を決意します。1980年、27歳で「風祭ゆき」に改名し、ロマンポルノ作品『赤い通り雨』で主演デビューしました。以降、14本以上の主演作に出演し、「レイプ・クイーン」や「ロマンポルノの松坂慶子」と称されるほど人気を博しました。1980年代はロマンポルノの黄金期を支えました。
ロマンポルノ期と並行して、一般作品にも進出。1981年の『セーラー服と機関銃』、1982年の『伊賀忍法帖』、1983年の『十階のモスキート』などで活躍しました。1990年代以降はテレビドラマや舞台を中心に、演技派として評価が高まります。2003年にはハリウッド映画『キル・ビル』にエキストラ出演し、国際的な経験を積みました。
2010年代に入り、『波の盆』(2010年)や『ジムノペディに乱れる』(2014年)などの作品で深みのある演技を披露します。2020年代も『こわれること いきること』(2023年)に出演し、精力的に活動を続けています。
現在は株式会社グッドラックカンパニー所属で、女優業以外に執筆やインタビュアーとしても活躍しています。
服飾・美容
風祭ゆきは、女優として多様な役柄を演じてきましたが、服飾面ではロマンポルノ時代に大胆な衣装を着こなし、視覚的なインパクトを与えました。スレンダーな体型を活かしたタイトなドレスや、時代劇での着物姿が印象的です。一般作品では、現代的なシンプルなファッションを好み、自然体の美しさを強調しています。ブログでは、日常のコーディネートを時折披露し、ベーシックなアイテムを上品に着こなすスタイルが人気です。
美容に関しては、知的な美貌がトレードマークです。デビュー当時のセミヌードグラビアで注目を集めましたが、常にナチュラルメイクを心がけています。年齢を重ねても透明感のある肌を保つ秘訣は、十分な睡眠と適度な運動です。クレー射撃やドッグショーなどのアクティブな趣味を通じて、体を動かし、健康的な美容法を実践しています。化粧品ブランドのCMにも出演した経験があり、スキンケアの重要性を語っています。
近年は、ブログやSNSで美容Tipsを共有します。ボルゾイとの散歩で日光浴を楽しみ、紫外線対策に日焼け止めを欠かしません。ヘアスタイルはロングヘアを基本に、役柄に応じてショートカットに変える柔軟さがあります。全体として、年齢を感じさせないエレガントな美しさが、ファンを魅了し続けています。服飾と美容の両面で、洗練されたイメージを維持しています。
私生活
私生活では、2003年に作曲家・編曲家の長谷部徹さんと結婚しました。出会いは映画の現場で、音楽と演技の共通点から自然と結ばれました。夫婦仲は良好で、互いの仕事を尊重し合っています。長谷部さんは多くのドラマや映画のサウンドトラックを手がけ、風祭さんの作品にも関わったことがあります。結婚生活は穏やかで、互いのキャリアを支え合うパートナーシップが理想的です。
趣味は多岐にわたり、活動的な一面が目立ちます。車の運転が大好きで、若い頃はレーサー志望でした。現在もドライブを楽しんでいます。クレー射撃の腕前はプロ級で、ストレス発散に最適です。カメラも趣味で、父親の影響を受け、風景や愛犬を撮影します。パソコンが得意で、MacやWindowsの設定を友人に行ったり、ウェブサイトを作成したりします。インターネットの活用も上手く、ブログで日常を綴っています。
愛犬家として知られ、大型猟犬のボルゾイを6匹飼った経験があります。現在は2匹を飼い、夫婦でドッグショーに参加します。優勝を目指して訓練に励み、犬との絆を大切にしています。ブログでは愛犬の誕生日を祝うエピソードが人気で、ステーキを振る舞う様子が微笑ましいです。私生活全体が、仕事とのバランスを重視した充実したものです。
出演作品
映画
- 『竹山ひとり旅』(1977年、役名:瀬川道子)
- 『わるいやつら』(1980年、役名:クラブのホステス)
- 『赤い通り雨』(1980年、役名:植草悠子)
- 『妻たちの性体験 夫の眼の前で、今…』(1980年、役名:坂本沙織)
- 『後から前から』(1980年、役名:修子)
- 『愛欲生活 夜よ、濡らして』(1981年、役名:友絵)
- 『女教師 汚れた放課後』(1981年、役名:倉田咲子)
- 『セーラー服と機関銃』(1981年、役名:三大寺マユミ)
- 『美姉妹 犯す』(1982年、役名:不明)
- 『恥辱の部屋』(1982年、役名:不明)
- 『犯され志願』(1982年、役名:不明)
- 『マダムスキャンダル 10秒死なせて』(1982年、役名:不明)
- 『伊賀忍法帖』(1982年、役名:羅刹坊)
- 『性的犯罪』(1983年、役名:不明)
- 『暗室』(1983年、役名:不明)
- 『十階のモスキート』(1983年、役名:婦人警官)
- 『武蔵野心中』(1983年、役名:不明)
- 『キル・ビル』(2003年、役名:青葉屋女将)
- 『いのちのコール ミセスインガを知っていますか』(2014年、役名:不明)
- 『ゼウスの法廷』(2014年、役名:不明)
- 『裸のいとこ』(2013年、役名:不明)
- 『ジムノペディに乱れる』(2014年、役名:不明)
- 『岬の兄妹』(2019年、役名:産婦人科医・松本)
- 『ミセス・ノイズィ』(2020年、役名:不明)
- 『弟とアンドロイドと僕』(2022年、役名:不明)
- 『a20153の青春』(2022年、役名:不明)
- 『月下香 ~不倫花は夜香る~』(2022年、役名:田中京子)
- 『にわのすなば GARDEN SANDBOX』(2022年、役名:不明)
- 『こわれること いきること』(2023年、役名:不明)
TV
- 『非情のライセンス』(1973年、役名:洋子)
- 『刑事ヨロシク』(1982年、役名:木村真弓)
- 『波の盆』(1983年、役名:不明)
- 『四十八人目の忠臣』(2016年、役名:貞柳尼)
- 『捜査検事・近松茂道14』(2013年、役名:林芳江)
- 『まほろ駅前番外地』(2013年、役名:不明)
- 『宮部みゆきミステリー パーフェクトブルー』(2012年、役名:不明)
- 『嫌な女』(2018年、役名:不明)
舞台
- 『OH! MOTHER』(年不明、役名:不明)




レビュー 作品の感想や女優への思い