『マグダラのマリア』は新約聖書に登場する聖女マグダラのマリアを主人公に描いた伝記映画。ルーニー・マーラがマグダラのマリアを、ホアキン・フェニックスがイエス・キリストを演じています。男性中心の社会で苦しむマリアがイエスに出会い、使徒として神の教えを広める旅を続けます。
監督はガース・デイヴィスで、2018年製作のイギリス・アメリカ・オーストラリア合作、上映時間120分です。マリアの視点からイエスの奇跡と受難を描き、伝統的な誤解を正す内容となっています。
基本情報
- 邦題:マグダラのマリア
- 原題:Mary Magdalene
- 公開年:2018年
- 製作国・地域:イギリス
- 上映時間:120分
- ジャンル:ドラマ
女優の活躍
映画『マグダラのマリア』の主演女優ルーニー・マーラは、マグダラのマリア役で卓越した演技を披露しています。彼女はマリアの内面的な葛藤と信仰の強さを繊細に表現し、無垢で力強い女性像を体現します。批評家からは、肌の白さと透明感が役柄にぴったり合っていると評価されています。
ルーニー・マーラはこれまで『ドラゴン・タトゥーの女』でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされ、『キャロル』で助演女優賞ノミネートを果たすなど、幅広い役柄で活躍してきました。本作では、イエスとの絆を静かな眼差しで描き、観客に深い感動を与えます。彼女の演技は、物語の中心として映画全体を支えています。
さらに、ルーニー・マーラはビーガンとして知られ、動物保護活動にも参加しています。この役では、精神的な純粋さを強調した演技が光り、共演者のホアキン・フェニックスとの化学反応も見どころです。彼女の活躍は、本作を単なる伝記映画以上のものに昇華させています。
女優の衣装・化粧・髪型
ルーニー・マーラの衣装は、1世紀のユダヤ地域を反映したシンプルなローブが中心です。粗い布地の長いドレスやヴェールが用いられ、時代的な質素さを表現しています。これにより、マリアの謙虚で純粋な性格が視覚的に強調されます。
化粧は自然志向で、最小限に抑えられています。肌の白さを活かしたナチュラルメイクが施され、目元や唇に軽い強調がある程度です。この控えめな化粧は、マリアの内面的な美しさを引き立て、娼婦という誤解を払拭する役割を果たします。
髪型は長くゆるく結ばれたスタイルが多く、自然なウェーブがかかっています。頭巾やスカーフで覆われる場面も多く、当時の女性の風習を再現しています。この髪型は、ルーニー・マーラの愛らしいえくぼと大きな瞳を際立たせ、無垢さを象徴します。
あらすじ
イスラエル北部の町マグダラで暮らすマリアは、家族から結婚を強要され、男性中心の社会で苦しんでいます。そんな中、イエス・キリストと出会い、彼の癒しの奇跡を目撃します。マリアは神に仕える道を選び、家族を離れてイエスの使徒となります。
イエスと使徒たちとともに旅を続けるマリアは、神の教えを人々に伝えていきます。死者をよみがえらせるイエスの奇跡により、民衆から救世主として崇められるようになります。しかし、ローマの支配下で緊張が高まります。
エルサレムに入ったイエスは、捕らえられ十字架にかけられます。マリアはイエスの死を見届け、復活の第一発見者となります。この物語は、マリアの視点からイエスの生涯を描き、彼女の信仰の旅を追います。
ユダの裏切りやペトロの葛藤も織り交ぜられ、マリアの役割が強調されます。最終的に、マリアは正統な使徒として認められる過程が示唆されます。
解説
本作『マグダラのマリア』は、長年にわたり娼婦として誤解されてきたマグダラのマリアを、正統な使徒として再解釈しています。1400年以上続いた誤解を正し、2016年にバチカンが正式に認められた点を反映しています。このフェミニスト的な視点が、現代的な魅力を加えています。
監督ガース・デイヴィスは、『LION ライオン 25年目のただいま』で知られるように、感情豊かな物語を紡ぎます。本作では、イエスの人間性を強調し、使徒たちの内面的な葛藤を描きます。ユダを優柔不断な青年として、ペトロを頑迷な人物として描く点が新鮮です。
映像美も見どころで、イスラエルの風景が美しく捉えられています。音楽は故ヨハン・ヨハンソンが担当し、荘厳な雰囲気を演出します。聖書に基づきつつ、エンターテイメント性を保ち、信仰と人間性のテーマを探求します。
批評では、敬意ある扱いが評価される一方、物語の深みが不足との声もあります。しかし、マリアの視点が新しく、キリスト教映画の伝統を更新しています。
キャスト
- マグダラのマリア:ルーニー・マーラ(日本語吹替:小林沙苗)
- イエス・キリスト:ホアキン・フェニックス(日本語吹替:大塚明夫)
- ペトロ:キウェテル・イジョフォー(日本語吹替:志村知幸)
- ユダ:タハール・ラヒム
- ラケル:アリアン・ラベド
- ジョセフ:ライアン・コア
- マシュー:デニス・メノシェ
- アンドリュー:ルブナ・アザバル
- フィリポ:ツァヒ・ハレヴィ
- ヤコブ:ハダス・ヤロン
- トマス:サラ=ソフィー・ブスニーナ
- バルトロマイ:ウリ・ガヴリエル
- シモン:シャディ・マリ
- ユダヤの長老:テオドール・ピレル
他の使徒や脇役も含め、総勢27名のキャストが出演しています。
スタッフ
- 監督:ガース・デイヴィス
- 脚本:ヘレン・エドムンドソン、フィリッパ・ゴスレット
- 製作:イアン・カニング、エミール・シャーマン、リズ・ワッツ
- 製作総指揮:テディ・シュワルツマン、カサリン・タウンゼンド
- 撮影:グレッグ・フレイザー
- 編集:アレクサンドル・ド・フランセスキ、メラニー・オリバー
- 音楽:ホヴァルネス・ケムルジアン、ヨハン・ヨハンソン
- 美術:フィオナ・クロンビー
- 衣装:ジャクリーン・デュラン
- キャスティング:ジョディ・シェルドン
他のスタッフも含め、国際的なチームが制作を支えています。



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