マーガレット・クアリー(Margaret Qualley)は米国の女優・モデル。バレエダンサーとして訓練を受け、2013年に映画『パロアルト』でデビュー。HBOドラマ『LEFTOVERS/残された世界』で注目を集めました。代表作に『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』『メイドの手帖』(エミー賞・ゴールデングローブ賞ノミネート)『哀れなるものたち』『サブスタンス』。
シャネルのハウスアンバサダーとしてファッション界でも活躍し、2023年にミュージシャンのジャック・アントノフと結婚しました。
プロフィール
- 名前:マーガレット・クアリー(Margaret Qualley)
- 名前表記の揺れ:マーガレット・クオリー、マーガレット・クォーリー
- 本名:Sarah Margaret Qualley
- 生年月日:1994年10月23日(31歳)
- 出生地:アメリカ合衆国モンタナ州カリスペル
- 著名な家族:アンディ・マクダウェル(母)
生い立ち・教育
マーガレット・クアリー(Margaret Qualley)は、1994年10月23日にアメリカ合衆国モンタナ州カリスペルで生まれました。本名はサラ・マーガレット・クアリーです。母親は女優でモデルのアンディ・マクダウェル、父親は元モデルで牧場主のポール・クアリー。彼女には姉のレイニー・クアリーと兄のジャスティン・クアリーがいます。
両親は彼女が5歳のときに離婚し、彼女は主にノースカロライナ州アッシュビルで母親とともに育ちました。幼少期は自然豊かな環境で過ごし、馬に乗ったり屋外で遊んだりする活発な少女時代を送りました。母親の影響でエンターテイメント業界に興味を持ちましたが、最初はダンスに情熱を注ぎました。
教育面では、14歳で家を離れ、ノースカロライナ芸術学校に進学し、バレエを専攻しました。そこで厳しいトレーニングを受け、プロのダンサーになることを目指しました。16歳になると、ニューヨークに移り、アメリカン・バレエ・シアターのサマープログラムに参加しました。
その後、モデル業に転向しましたが、演技への興味からロンドンの王立演劇学校(RADA)のサマープログラムを受講しました。さらに、ニューヨーク大学に短期在籍し、演劇を学びました。しかし、大学生活は長く続かず、すぐにプロのキャリアを追求する道を選びました。このような多様な教育背景が、彼女の表現力豊かな演技スタイルを形成しています。ダンスの経験は特に、身体表現を重視する役柄で活かされています。
彼女の生い立ちは、両親の離婚という試練を乗り越え、自己発見の過程でした。母親のアンディ・マクダウェルは、娘の独立心を尊重し、キャリア選択をサポートしました。クアリー自身も、インタビューで幼少期の自然環境が創造性を育んだと語っています。この時期の経験が、後の女優・モデルとしての基盤となりました。
経歴
マーガレット・クアリーの経歴は、モデルから女優への移行が特徴。2011年、16歳でニューヨーク・ファッション・ウィークにデビューし、アルベルタ・フェレッティのランウェイを歩きました。これをきっかけに、パリ・ファッション・ウィークでヴァレンティノやシャネルのショーに出演しました。モデル業は彼女のキャリアの入り口となり、ファッション業界での知名度を高めました。しかし、ダンスの怪我がきっかけで演技に転向を決意しました。
2013年に映画『パロアルト』で女優デビューを果たしました。この作品はジア・コッポラ監督の長編デビュー作で、クアリーは小さな役ながら存在感を発揮しました。翌2014年から2017年にかけて、HBOのドラマシリーズ『LEFTOVERS/残された世界』でジル・ガーベイ役を演じ、批評家から高い評価を受けました。この役で彼女は複雑な感情表現を学び、女優としての基盤を固めました。2016年にはラッセル・クロウとライアン・ゴズリング共演の『ナイスガイズ!』に出演し、コメディ要素のある役をこなしました。同年、ケンゾーの香水CM「KENZO World」でスパイク・ジョーンズ監督のもと、独特のダンスパフォーマンスを披露し、動画がウイルス的に広がりました。
2017年は転機の年で、Netflixの『Death Note/デスノート』でミア・サットン役を演じ、国際的な注目を集めました。また、修道女をテーマにした『Novitiate』でシスター・キャスリーン役を務め、インディペンデント映画界での評価を高めました。
2019年は飛躍の年となり、クエンティン・タランティーノ監督の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』でマンソン・ファミリーのメンバー、プッシーキャット役を演じました。この役で彼女はブラッド・ピットやレオナルド・ディカプリオと共演し、ハリウッドのスター女優として認められました。同年、FXのミニシリーズ『Fosse/Verdon』でアン・ライキング役を演じ、エミー賞助演女優賞にノミネートされました。また、ビデオゲーム『Death Stranding』でママ/ロックネ役のモーションキャプチャと声優を担当し、多様なメディアに進出しました。
2020年、『マイ・ニューヨーク・ダイアリー』に主人公ジョアンナ役で出演。2021年にNetflixのドラマ『メイド』で主人公アレックス役を演じ、ゴールデングローブ賞主演女優賞にノミネートされました。この作品は貧困とDVをテーマにした社会派ドラマで、クアリーの演技力が光りました。2022年にはカンヌ国際映画祭でプレミアされた『Stars at Noon』でトリッシュ役を、心理スリラー『Sanctuary』でレベッカ役を演じ、製作総指揮も務めました。2023年、ヨルゴス・ランティモス監督の『哀れなるものたち』でフェリシティ役を演じ、批評家から絶賛されました。
2024年は多忙な年で、イーサン・コーエン監督の『ドライブ・アウェイ・ドールズ』でジェイミー役を、ヨルゴス・ランティモス監督の『キンズ・オブ・カインドネス』で複数の役を演じました。また、コラーリー・ファルジャ監督のボディホラー映画『サブスタンス』でスー役を務め、ゴールデングローブ賞助演女優賞にノミネートされました。この作品ではデミ・ムーアと共演し、身体的な変容を表現しました。
2025年には『Honey Don’t!』でハニー・オドナヒュー役、『Blue Moon』でエリザベス・ウェイランド役、『Happy Gilmore 2』でサリー役を予定しています。また、ミュージックビデオ『Lace Manhattan & Dixie Normus: Girl』や『Bleachers: Tiny Moves』に出演し、夫ジャック・アントノフのプロジェクトにも参加しました。2026年には『The Dog Stars』でシマ役を演じる予定。さらに、ビデオゲーム『Death Stranding 2: On the Beach』でママ/ロックネ役を再演します。
彼女の経歴は、インディペンデント映画からブロックバスターまで幅広く、ダンスのバックグラウンドを活かした独特の演技スタイルが特徴です。将来的には製作側にも積極的に関わり、多角的なキャリアを築いています。
服飾・美容
マーガレット・クアリーは、女優業と並行してファッション・美容業界で活躍しています。16歳でモデルデビューした彼女は、シャネルのハウスアンバサダーとして知られ、数々のキャンペーンに参加しています。2011年のニューヨーク・ファッション・ウィークを皮切りに、パリ・ファッション・ウィークでシャネルやヴァレンティノのランウェイを歩きました。特に、シャネルのオートクチュールショーで花嫁役としてクロージングを飾るなど、ブランドの象徴的な存在です。彼女のスタイルは、クラシックでフェミニンなものが多く、バレエフラットやハイジュエリーを好んで着用します。
美容面では、ケンゾーの香水「KENZO World」のCMで注目を集めました。2016年にスパイク・ジョーンズ監督のこの広告では、クアリーのダンススキルが存分に発揮され、自由奔放な表現が話題となりました。2019年にはケンゾーの別のキャンペーンにも出演しました。また、ラルフ・ローレン、ケイト・スペード、セリーヌなどの広告キャンペーンに登場し、国際的なファッションマガジンのカバーやエディトリアルを飾っています。主な雑誌には『ヴォーグ』(オーストラリア、中国、ロシア、ウクライナ版を含む)『エル』『ハーパーズ・バザー』『ヴァニティ・フェア』『Nylon』『W』『Hunger』『Porter』『Document Journal』『AnOther』『Interview』『Teen Vogue』『Evening Standard』『Paper』『The Cut』『C』など。
彼女の美容哲学は、自然体を重視したものです。インタビューで、コントロールを手放すことで楽しさを見出すと語り、ファッション業界での経験が演技に影響を与えています。シャネルのヴァージニー・ヴィアールや他のデザイナーとのコラボレーションを通じて、ハイファッションの魅力を体現しています。結婚式でもシャネルのハルターネックドレスを着用し、シースルーのパフスリーブドレスにチェンジするなど、美容意識の高さがうかがえます。クアリーの存在は、ファッションとエンターテイメントの橋渡し役として、若い世代に影響を与えています。
私生活
マーガレット・クアリーの私生活は、比較的プライベートを保ちつつ、時折公にされる関係性が注目されます。2019年、ピート・デヴィッドソンと短期間交際しました。2020年には、姉のMVで共演したシャイア・ラブーフと交際を開始しましたが、2021年に終了しました。この関係終了後、クアリーはFKAツイッグスのラブーフに対する告発を支持し、自身の立場を明確にしました。過去の関係では、孤独感を感じることが多かったと語り、理想のパートナーを求めていました。
2021年、COVID-19パンデミック終息期にジャック・アントノフと出会いました。初対面はパーティーの屋上で、すぐに意気投合し、ニューヨークの街を散策するデートを重ねました。アントノフは音楽プロデューサーで、テイラー・スウィフトのコラボレーターとして知られます。二人は2023年8月19日にニュージャージー州ロングビーチ島で結婚しました。結婚式は親族や友人中心の親密なもので、テイラー・スウィフト、ゾーイ・クラヴィッツ、カーラ・デルヴィーニュ、ラナ・デル・レイらが参加しました。クアリーはシャネルの白いハルターネックドレスを着用し、アフターパーティーではシースルーのドレスに着替えました。アントノフは彼女に安心感を与え、過去の孤独を解消した存在だと述べています。
結婚後、二人はニューヨークやニュージャージーを拠点に生活しています。クアリーはアントノフを「人間の日記」のように信頼し、互いに支え合う関係を築いています。2025年のインタビューでは、家族計画について前向きに語り、子供を持つ未来を想像しています。南部育ちのエチケットを守り、アントノフが最初に「愛している」と告白したエピソードを明かしました。また、母親のアンディ・マクダウェルとビル・マーレイの仲介を試みたエピソードもあり、家族思いの一面が見えます。ペットの犬スモーキーを可愛がり、海辺の散歩を楽しむ穏やかな日常を送っています。私生活がキャリアに影響を与えず、バランスを保っている点が彼女の強みです。
受賞歴
マーガレット・クアリーは、キャリアを通じて数多くの賞にノミネートされ、いくつかを受賞しています。全体として、20回の受賞と48回のノミネートを記録しています。主なものはテレビと映画の演技賞を中心に、批評家賞や映画祭賞です。
2019年、FXのミニシリーズ『Fosse/Verdon』でアン・ライキング役を演じ、エミー賞の助演女優賞にノミネートされました。このノミネートは彼女の演技力が認められた証です。また、同作でクリティクス・チョイス・アワードの助演女優賞にもノミネートされました。2020年には、スクリーン・アクターズ・ギルド賞で映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のキャストとしてアンサンブル賞にノミネートされ、ハリウッドでの地位を確立しました。
2021年のNetflixドラマ『メイドの手帖』では、主人公アレックス役でエミー賞主演女優賞にノミネートされ、ゴールデングローブ賞のテレビ映画・リミテッドシリーズ部門主演女優賞にもノミネートされました。この作品での演技は、社会問題を扱った深い表現が評価されました。さらに、クリティクス・チョイス・アワードとスクリーン・アクターズ・ギルド賞でも主演女優賞にノミネートされています。
2024年の映画『サブスタンス』でスー役を演じ、ゴールデングローブ賞助演女優賞にノミネートされました。この役はボディホラー要素が強く、彼女の身体表現が注目を集めました。また、クリティクス・チョイス・アワード助演女優賞、サターン賞助演女優賞にもノミネートされています。批評家協会賞では、オースティン映画批評家協会賞で助演女優賞を受賞し、アライアンス・オブ・ウィメン・フィルム・ジャーナリスツ賞にもノミネートされました。その他、ミシガン映画批評家ギルド賞やアストラ・フィルム・アワードなどで受賞やノミネートを果たしています。
その他の受賞歴として、カプリ映画祭のアンサンブルキャスト賞(2019年)、OFTAフィルム・アワードのアンサンブル賞ノミネート(2020年)、プリ・イリス賞の女優賞ノミネート(2021年)などがあります。彼女の受賞歴は、インディペンデント映画からメジャー作品まで幅広く、将来のさらなる活躍が期待されます。
出演作品
映画
- パロアルト(2013年)…ラケル役
- ナイスガイズ!(2016年)…アメリア・クットナー役
- Death Note/デスノート(2017年)…ミア・サットン役
- Novitiate(2017年)…シスター・キャスリーン役
- シドニー・ホールの失踪(2017年)…シドニーの秘書役
- ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年)…プッシーキャット役
- ネイティブ・サン アメリカの息子(2019年)…ベッシー役
- マイ・ニューヨーク・ダイアリー(2020年)…ジョアンナ役
- Stars at Noon(2022年)…トリッシュ役
- Sanctuary(2022年)…レベッカ役(製作総指揮も担当)
- 哀れなるものたち(2023年)…フェリシティ役
- ドライブ・アウェイ・ドールズ(2024年)…ジェイミー役
- キンズ・オブ・カインドネス(2024年)…ヴィヴィアン / マーサ / レベッカ役(複数役)
- サブスタンス(2024年)…スー役
- Honey Don’t!(2025年)…ハニー・オドナヒュー役
- Blue Moon(2025年)…エリザベス・ウェイランド役
- Happy Gilmore 2(2025年)…サリー役
- The Dog Stars(2026年)…シマ役
TVドラマ・ミニ番組
- LEFTOVERS/残された世界(2014-2017年)…ジル・ガーベイ役
- Fosse/Verdon(2019年)…アン・ライキング役(エミー賞ノミネート)
- Acting for a Cause(2020年)…ローラ役
- メイドの手帖(2021年)…アレックス役(ゴールデングローブ賞ノミネート)
- The Twisted Tale of Amanda Knox(2025年)…製作総指揮(ミニシリーズ)
その他(CM、ミュージックビデオ、ビデオゲーム)
- KENZO World(2016年)…マーガレット役(CM)
- Death Stranding(2019年)…ママ / ロックネ役(ビデオゲーム、モーションキャプチャ)
- Bleachers: Alma Mater(2023年)…本人役(ミュージックビデオ)
- Bleachers: Tiny Moves(2024年)…出演・振付(ミュージックビデオ)
- Lace Manhattan & Dixie Normus: Girl(2025年)…レイス・マンハッタン役(ミュージックビデオ)
- Lace Manhattan: In the Sun She Lies(2025年)…レイス・マンハッタン役(ミュージックビデオ)
- Lace Manhattan: Oddwadd(2025年)…レイス・マンハッタン役(ミュージックビデオ)
- Death Stranding 2: On the Beach(2025年)…ママ / ロックネ役(ビデオゲーム)
製作作品
- Fred & Ginger(公開日未定)…プロデューサー


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