ララ・グート=ベーラミ(Lara Gut-Behrami)はスイスのアルペンスキー選手。ダウンヒルとスーパーGを専門とし、ワールドカップで48勝を挙げ、オリンピック金メダル1個を含む3個のメダルを獲得しています。2022年北京オリンピックでスーパーG金メダル、2021年世界選手権で金メダル2個を獲得しました。スーパーGで史上最多の6回のクリスタルグローブを獲得し、アルペンスキー史上偉大な選手の一人です。2025-2026シーズン後の引退を予定しています。
プロフィール
- 名前:ララ・グート=ベーラミ(Lara Gut-Behrami)
- 生年月日:1991年4月27日(34歳)
- 出生地:スイス・ティチーノ州ソレンゴ
- 公式ページ:olympics.com
ララ・グート=ベーラミが完璧な滑りで6度目のスーパー大回転優勝 | FISアルペンスキーワールドカップ24-25
生い立ち・教育
ララ・グート=ベーラミ(Lara Gut-Behrami)は、1991年4月27日にスイスのティチーノ州ソレンゴで生まれました。父親のパウリ・グートはスイスのアイロロ出身で、母親のガブリエラ・アルミチはイタリアのロンバルディア州ゾーネ出身のマッサージ師です。彼女には4歳年下の弟、イアン・グートがいます。
家族は非常にスポーツ好きで、子供時代から一緒に自転車に乗ったり、スキーを楽しんだり、ヨーロッパをキャンピングカーで旅したり、泳いだりする生活を送っていました。特に、父親の故郷の山々でスキーをする機会が多く、スポーツが日常的に取り入れられていました。スキーは家族で楽しむ自然な活動であり、チャンピオンになるためのプレッシャーではなく、完璧なターンをする喜びを重視していました。このような環境が、彼女のスポーツへの情熱を育んだと言えます。
教育については詳細な記録が少なく、15歳でFISレースにデビューしたため、早期からスキーキャリアに専念していたようです。学校教育は地元の学校で受けた可能性が高いですが、スキー競技との両立を図っていたと思われます。彼女はイタリア語、ドイツ語、フランス語、英語を流暢に話し、スペイン語も理解します。この多言語能力は、ティチーノ州の多文化的な環境と家族の影響によるものです。母親がイタリア人であるため、イタリア文化にも親しみ、家族の絆が彼女の精神的な支えとなっています。
幼少期の経験が、彼女の忍耐力と家族重視の価値観を形成しました。スポーツを通じて学んだ教訓は、努力と献身の重要性であり、これが後のキャリアに大きく寄与しています。家族は常に彼女の側にいて、怪我や挫折の時も支え続けてきました。この生い立ちは、彼女が単なるアスリートではなく、人生を満喫する人として成長した基盤となっています。
経歴
ララ・グート=ベーラミのスキーキャリアは、2006年12月に15歳でFISレースにデビューしたところから始まります。2007年12月28日、16歳でワールドカップに初出場し、オーストリアのリエンツでのジャイアントスラロームでデビューしました。
2008年1月、カスポッジョでのヨーロッパカップで4連勝を果たし、同年2月2日のセントモリッツでのワールドカップダウンヒルで3位に入賞しました。このレースではフィニッシュラインで転倒しながらも表彰台に立ち、注目を集めました。翌日のスーパーGで5位となり、早い段階で才能を発揮しました。2008年12月20日、セントモリッツのスーパーGで初勝利を挙げ、17歳237日で史上最年少のスーパーGワールドカップ優勝者となりました。2009年のヴァルディゼール世界選手権では、ダウンヒルとスーパーコンバインドで銀メダルを獲得しました。
しかし、2009年9月のトレーニングで股関節を脱臼し、2010年のバンクーバーオリンピックを欠場しました。回復に時間がかかりましたが、2011シーズンに復帰し、アルテンマルクト・ツァウヘンゼーのスーパーGで勝利を含む4回の表彰台を獲得しました。2011年以降、スキー板をアトミックからロシニョールに変更しましたが、2012シーズンは表彰台なしに終わりました。2012年12月のヴァルディゼールで初のダウンヒル勝利を挙げ、復調の兆しを見せました。2013年のシュラドミング世界選手権でスーパーG銀メダルを獲得しました。
2014シーズンはスーパーGのクリスタルグローブを獲得し、総合3位、ソチオリンピックでダウンヒル銅メダルを獲得しました。2015年にスキー板をヘッドに変更しました。2015年のビーバークリーク世界選手権でダウンヒル銅メダル、2016シーズンに総合タイトルとスーパーGタイトルを獲得し、13回の表彰台と6勝を挙げました。2017年のセントモリッツ世界選手権でスーパーG銅メダルを獲得しましたが、コンバインドで左膝の前十字靭帯と半月板を損傷し、シーズンを終了しました。
2018シーズンは表彰台3回、2019シーズンは表彰台2回と苦戦しましたが、2020年のクラン・モンタナダウンヒルで2年ぶりの勝利を挙げました。2020-2021シーズンではスーパーGで4連勝し、総合2位、スーパーGタイトルを獲得しました。2021年のコルティナダンペッツォ世界選手権でスーパーG金メダル、ダウンヒル銅メダル、ジャイアントスラローム金メダルを獲得し、史上2番目のスイス人女性として一大会で金メダル2個を獲得しました。このジャイアントスラロームの勝利は、0.02秒差の史上最も僅差でした。2022年の北京オリンピックでスーパーG金メダルとジャイアントスラローム銅メダルを獲得しました。2023シーズンにスーパーGタイトル、総合2位、2024シーズンに総合タイトル、ジャイアントスラロームタイトル、スーパーGタイトルを獲得し、16回の表彰台と8勝を挙げました。2025年のザールバッハ世界選手権でチームコンバインド銀メダルを獲得しました。
通算でワールドカップ48勝(スーパーG24勝、ダウンヒル13勝、ジャイアントスラローム10勝、コンバインド1勝)、表彰台101回、総合タイトル2回(2016、2024)、ディシプリンタイトル7回(スーパーG6回、ジャイアントスラローム1回)を達成しています。オリンピック3大会(2014、2018、2022)でメダル3個(金1、銅2)、世界選手権9大会(2009-2025)でメダル9個(金2、銀4、銅3)を獲得しました。2025-2026シーズン後の引退を発表していましたが、2025年9月のトレーニングで膝を負傷し、シーズンを欠場する可能性があります。彼女のキャリアは、怪我との闘いと復活の物語であり、家族の支えと情熱が成功の鍵となっています。
- 2008:ワールドカップ初勝利(スーパーG)
- 2009:世界選手権銀メダル2個
- 2011:ワールドカップ勝利復帰
- 2013:世界選手権銀メダル
- 2014:スーパーGタイトル、オリンピック銅メダル
- 2015:世界選手権銅メダル
- 2016:総合タイトル、スーパーGタイトル
- 2017:世界選手権銅メダル、膝負傷
- 2020:勝利復帰
- 2021:世界選手権金メダル2個、銅メダル1個、スーパーGタイトル
- 2022:オリンピック金メダル、銅メダル
- 2023:スーパーGタイトル
- 2024:総合タイトル、ジャイアントスラロームタイトル、スーパーGタイトル
- 2025:世界選手権銀メダル
服飾・美容
ララ・グート=ベーラミは、スキー選手としてだけでなく、ファッションと美容の分野でも注目を集めています。高級時計ブランドのロレックスと長年のパートナーシップを結んでおり、彼女のスタイルは洗練されたスポーツエレガントを体現しています。
ロレックスの広告キャンペーンに登場し、精密さとスピードを象徴するイメージでプロモートされています。彼女のファッションは、競技時の機能的なウェアからオフの場でのカジュアルな服装まで多岐にわたり、Instagramなどのソーシャルメディアで日常のスタイルを共有しています。
美容面では、母親がマッサージ師である影響から、健康的な肌とボディケアを重視しています。自然な美しさを保つために、トレーニング後のリカバリーや栄養管理を徹底しており、スポンサーシップを通じて美容製品のエンドースメントも行っています。例えば、スキンケアやヘアケアのブランドと提携し、アクティブなライフスタイルに適した製品を推奨します。
彼女の美容ルーチンは、屋外活動が多いため、日焼け止めや保湿を重視したシンプルなものです。ファッションイベントや表彰式では、エレガントなドレスを着用し、スイスの伝統と現代的な要素を融合させたスタイルを披露します。
2021年のロレックス広告では、彼女の強さと美しさが強調され、ファッションアイコンとしての地位を確立しました。また、ヘッドやレキなどのスキーギアブランドとのコラボレーションで、機能性とデザイン性を兼ね備えたウェアを開発しています。
美容の観点から、彼女は多言語能力を活かした国際的な美容トレンドを取り入れ、ヨーロッパのスパやウェルネス施設を活用しています。私生活での夫との共有も、ファッションのインスピレーション源となっています。全体として、彼女の服飾と美容は、スポーツとライフスタイルのバランスを表しており、多くのファンに影響を与えています。ソーシャルメディアでは、日常のメイクやヘアスタイルを公開し、ナチュラルビューティーを推進します。この分野での活動は、キャリアの多角化を示しています。
私生活
ララ・グート=ベーラミの私生活は、家族を中心に据えた穏やかなものです。2018年7月にスイスのサッカー選手、ヴァロン・ベーラミと結婚し、以後グート=ベーラミとして競技しています。夫婦はスポーツへの情熱を共有し、互いのキャリアを支え合っています。
夫のヴァロンは元スイス代表で、セリエAなどで活躍した選手です。二人はスイスとイタリアの文化を融合させた生活を送っており、ティチーノ州のコマノに住居を構えています。家族は彼女の最大の支えで、弟のイアンや両親と頻繁に時間を過ごします。幼少期のキャンピングカー旅行の思い出が、家族の絆を強めています。
彼女は多言語を操り、イタリア語を母語としてドイツ語、フランス語、英語を流暢に話し、スペイン語も理解します。この能力は、国際的なキャリアに役立っています。私生活では、スキー以外の趣味として自転車や水泳を楽しんでおり、夫婦で新しいスポーツに挑戦します。
子供については公表されていませんが、家族の価値観を次世代に伝える意欲を示しています。怪我の多いキャリアの中で、夫の存在が精神的な安定を与えています。ソーシャルメディアでは、プライベートな瞬間を控えめに共有し、ファンを励ますメッセージを発信します。
彼女はソーシャルメディアの影響力を批判的に見ており、若い世代に本物の人生を生きるようアドバイスします。私生活のバランスが、競技パフォーマンスを維持する鍵となっています。引退後も、家族とスポーツを楽しむ生活を続けると語っています。このような私生活は、彼女の人間性を示すものです。
出演作品
- Tutti giù(2012)(Chiara)
- Sochi 2014:XXII Olympic Winter Games(2014)(本人)



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