ハリウッドの人気女優アリソン・ブリー（Alison Brie）が、最近のインタビューでホラー映画『スクリーム』シリーズについて率直な意見を述べ、話題を呼んでいます。ブリーは2011年公開の『スクリーム4』でシドニー・プレスコット（ネーヴ・キャンベル）のアシスタント、レベッカ・ウォルターズ役を演じたことで知られています。彼女は夫で俳優のデイヴ・フランコ（Dave Franco）と共に、自身が出演する新作ホラー映画『Together』のプロモーション中に、ポッドキャスト「Shut Up Evan」に出演し、『スクリーム』シリーズの現状と過去のキャラクターの運命について語りました。
「生き残る人が多すぎる」：シリーズの現状に対するブリーの意見
ブリーは、現在の『スクリーム』シリーズについて、「生き残るキャラクターが多すぎる」と指摘しました。特に、最近の作品で中心となっている「コア・フォー」と呼ばれる新しいキャラクターたち（サム、タラ、ミンディ、チャド）について、「スクリーム7までにはこの中の2人まで減らすべき」と大胆な意見を述べています。彼女は、ホラー映画の緊張感やスリルを維持するためには、主要キャラクターの死が物語に必要だと考えているようです。この発言は、シリーズが従来の「誰もが死ぬ可能性がある」というスリリングな要素を薄めてしまったとの彼女の懸念を反映しています。
ドゥーイの死は「間違い」だった
一方で、ブリーは2022年の『スクリーム』（シリーズ5作目）でオリジナル・キャラクターのドゥーイ・ライリー（デヴィッド・アークエット）が殺されたことについて、「間違いだった」と強く主張しました。ドゥーイは、シリーズの初作から登場する主要キャラクターで、シドニー・プレスコット（ネーヴ・キャンベル）やゲイル・ウェザーズ（コートニー・コックス）と共に、シリーズの心ともいえる存在です。ブリーは、ドゥーイ、シドニー、ゲイルの「オリジナル3人」を維持すべきだったと述べ、特にドゥーイの死はシリーズにとって大きな損失だと感じているようです。彼女は「メインの3人を残すべきだった」と語り、ドゥーイの死が物語のバランスを崩したと示唆しました。
ドゥーイの死をめぐる議論
ドゥーイの死は、2022年の『スクリーム』公開当時からファンや批評家の間で議論の的でした。監督のタイラー・ジレットとマット・ベティネリ＝オルピンは、ドゥーイの死がシリーズに新たな緊張感をもたらし、物語を進めるために必要だったと説明しています。しかし、ブリーや一部のファンからは、この決断がシリーズの魅力の一部を損なったとの声も上がっています。興味深いことに、2026年2月27日公開予定の『スクリーム7』では、ドゥーイを含む過去に死んだキャラクター（マシュー・リラード演じるスチュ・マーカーやスコット・フォーリー演じるローマン・ブリジャー）が何らかの形で復帰することが発表されており、ブリーの発言がこの展開にどう影響するのか注目されています。
ブリー自身のキャラクター、レベッカの復帰の可能性
インタビューでは、ブリーの夫デイヴ・フランコが、彼女の『スクリーム4』のキャラクター、レベッカ・ウォルターズの復帰の可能性について冗談交じりに言及しました。レベッカは映画内で残酷な死を迎えたものの、フランコは「新しい『スクリーム』のルールでは、どんなにひどい死に方をしても復活できる」とコメント。ブリーもこれに応じ、「『スクリーム7』で私の役割はどこ？」と軽快に答え、シリーズへの愛着を示しました。『スクリーム』シリーズでは、スキート・ウールリッチ演じるビリー・ルーミスが幻覚シーンの形で復活した例があり、ブリーのキャラクターも同様の形で再登場する可能性がファンの間で話題になっています。
『スクリーム7』への期待
『スクリーム7』は、シリーズのオリジナル脚本家ケヴィン・ウィリアムソンが監督を務め、ネーヴ・キャンベルがシドニー役で復帰することが決定しています。さらに、コートニー・コックスやデヴィッド・アークエットも再登場予定で、ファンにとっては懐かしい顔ぶれが揃う作品となりそうです。ブリーの発言は、シリーズの今後の方向性やキャラクターの生死に対するファンの期待をさらに高めるものでした。彼女の「生き残る人が多すぎる」という意見が、ウィリアムソン監督の脚本にどのように反映されるのか、公開が待たれます。
まとめ
アリソン・ブリーの『スクリーム』シリーズに対する発言は、彼女が単なる出演者としてだけでなく、シリーズのファンとしての視点を持っていることを示しています。彼女の「生き残る人が多すぎる」という意見は、ホラー映画の緊張感を重視する姿勢を反映しており、ドゥーイの死を「間違い」と呼ぶ発言は、オリジナルキャラクターへの深い愛着を表しています。『スクリーム7』がどのような形でファンの期待に応えるのか、ブリーのコメントはシリーズの未来に対する議論をさらに盛り上げることでしょう。
レビュー 作品の感想や女優への思い