『欲望の果実 許されぬ愛の過ち』は、ジャンルイジ・カルデローネ監督・共同脚本による1974年のイタリアのエロティック・ドラマ。主演のガブリエレ・フェルゼッティは、オルネラ・ムーティとエレオノーラ・ジョルジ演じる娘とその友人から性的追求を受け、安定した生活が危うくなる歯科医を演じています。
欲望の果実 許されぬ愛の過ち
- 旧邦題:アパッショナータ
- 原題:APPASSIONATA
- 公開年:1974年
- 製作国:イタリア
- 上映時間:86分
- 視聴:U-next
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見どころ
家庭の愛に飢える娘たちの過剰な行動を描いたエロス・ドラマ。娘の親友が父どころか母にまで接近し、娘も対抗するように父に迫ります。危うい関係が深まっていく描写は必見。
あらすじ
歯科医のエミリオは家庭がうまくいっていませんでした。妻は精神に問題を抱えて自宅療養中。娘はファザコン気味で母親にうんざり。そんなある日、娘の親友二コラが、エミリオの診察室を訪問。二コラに誘惑され、エミリオは彼女を抱いてしまいます…。
ファム・ファタル
若かりし頃のオルネラ・ムーティがムッチムッチ。茶色のガーターストッキング、一瞬つま先が見えます。
エミリオがユージニアとニコラを連れて行ったランジェリー店で、娘ら二人がガーターベルトを選定する場面が楽しめます。カラフルな可愛らしいベルトがたくさん。黒のガーターベルトはおっさん向けじゃないのと店員へ尋ねたところ、若い女性に大人気とのこと(^^)
感想
『欲望の果実 許されぬ愛の過ち』は、とある家族の物語。父親は歯科医のエミリオ・ルテッリ(ガブリエレ・フェルゼッティ)、母親は精神的に不安定なエリーザ(ヴァレンティーナ・コルテーゼ)、娘のユージニア(オルネラ・ムーティ)は父親に惹かれ、母親に嫉妬します。ある日、ユージニアの友達ニコラはエミリオ医師の診療所に行き、彼を誘惑します。ニコラには愛が必要でした。そしてユージニアもまた、父親を網にかけようとします。
エミリオ医師は戸惑い、突然ジェットコースターに乗ったような気分になります。母親である情緒不安定なエリーザは…危機、笑顔の必要性、泣きたい願望…。一部の人々が想像するような淫靡さはありませんが、それでもかなり官能的な映画。当時としてはタブーを破ったセックスシーンやヌードシーンもあります。オルネラ・ムーティとエレオノーラ・ジョルジという美しく瑞々しい女優がこの映画を輝かせています。二人の見事な演技に加え、とくヴァレンティーナ・コルテーゼの精神崩壊寸前の母親役の好演は特筆に値します。この映画のストーリーは展開が少なくやや不規則ではありますが、かなり楽しめました。
解説
『欲望の果実 許されぬ愛の過ち』をネタバレ解説しています。
既婚の歯科医が10代の娘の親友と性的関係に巻き込まれます。一方、妻の精神状態は悪化し、娘も自分の性に必死です。かつてフレイドは「私は30年間研究してきたが、女が本当に望んでいるものは何なのか探らなかった」と言いました。この映画『欲望の果実 許されぬ愛の過ち』は、男と女がどのように偶然の状況を利用し、どのように自分の主点を判断しようとするか、目を見張るものがあります。私たちの人生の哀れな現場は、この循環するプロセスのなかで、私たちが互いにくっついたり離れたりすることなのです。
エミリオは歯科医で、精神的に不安定な妻は一日中ピアノの前にいます。娘のユージニアは、学校の友人ニコラを家に連れてきます。ニコラはユージニアの母親に同情的ですが、父親エミリオとすぐにセックスしようとします。嫉妬したユージニアは父親を誘惑。やがて母親がクリニックへ収容されることになり、悲嘆にくれるエミリオをベッドに寝かせたのはニコラでした。ところが、朝に彼のベッドから降りたのはユージニアで、二人の少女は制服を着て学校へ行きます。
キャスト
登場人物 | 出演者 |
---|---|
エミリオ・ルテッリ博士 | ガブリエレ・フェルゼッティ |
ユージニア・ルテッリ | オルネラ・ムーティ |
ニコラ | エレオノーラ・ジョルジ |
ブッチャーズ・ボーイ | ニネット・ダヴォリ |
エリサ・ルテッリ | ヴァレンティーナ・コルテーゼ |
アンナ | ジャンヌ・マルティノヴィッチ |
歯科助手 | レナータ・ザメンゴ |
歯医者の客 | カルラ・マンシーニ |
ルイジ・アントニオ・ゲッラ |
スタッフ
担当 | 担当者 |
---|---|
衣装デザイン | ウェイン A.フィンケルマン |
衣装 | ルチア・コスタンティーニ |
衣装 | アンナ・ロンギ |
メイクアップ | マリオ・ディ・サルヴィオ |
ヘアスタイル | アダルジーザ・ファヴェッラ |
ヘアスタイル | マルチェッラ・ファヴェッラ |
ヘアスタイル | A. マリア・レオナルディ |
ヘアスタイル助手 | マルチェロ・メニコーニ |
レビュー 作品の感想や女優への思い