『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019年)はマーベル・シネマティック・ユニバースの集大成。サノスの壊滅からヒーローたちが立ち上がり、過去と未来を行き来し世界を救う壮大な物語。女性キャラクターがストーリーの要所で重要な役割を果たす。
基本情報
- 邦題:アベンジャーズ/エンドゲーム
- 原題:Avengers: Endgame
- 公開年:2019年
- 製作国:米国
- 上映時間:181分
- ジャンル:アクション、アドベンチャー・冒険、SF
- 配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
あらすじ
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』で、サノスがインフィニティ・ストーンを使い全生命の半分を消滅させた後、生き残ったアベンジャーズは絶望に打ちひしがれます。トニー・スターク(アイアンマン)は宇宙で漂流し、地球ではスティーブ・ロジャース(キャプテン・アメリカ)やナターシャ・ロマノフ(ブラック・ウィドウ)が再起を模索します。そこへ、キャプテン・マーベルやアントマンが加わり、逆転の可能性を見出します。彼らはタイムトラベル技術を駆使し、過去の出来事を変えてサノスを阻止する計画を立てます。しかし、過去への介入は新たな危険を孕み、仲間たちの絆と犠牲が試される壮絶な戦いが始まります。ヒーローたちは人類の未来をかけて最終決戦に挑みます。
解説
『アベンジャーズ/エンドゲーム』は、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の第22作目であり、フェーズ3の締めくくりとなる作品です。2008年の『アイアンマン』から始まったMCUの集大成として、11年間にわたる物語を壮大に完結させました。監督はアンソニー&ジョー・ルッソ兄弟が務め、過去のMCU作品へのオマージュやファンサービスが随所に散りばめられています。
特に、タイムトラベルを軸にしたストーリー展開は、過去の作品を振り返りつつ、新たな展開を生み出す巧妙な手法として評価されています。テーマは「喪失」「犠牲」「希望」に焦点を当て、キャラクターたちの成長や葛藤が丁寧に描かれています。また、視覚効果やアクションシーンも圧巻で、特にクライマックスの大規模バトルは映画史に残る名場面として称賛されました。
興行的にも大成功を収め、全世界興行収入は約27億ドルを記録し、一時的に史上最高興行収入を誇る映画となりました。
女優の活躍
本作では、女性キャラクターがストーリーの要所で重要な役割を果たし、活躍が際立っています。特に以下の女優たちの演技が注目されました。
- スカーレット・ヨハンソン(ナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウ):ナターシャはチームのリーダーシップを発揮し、仲間を鼓舞する重要な役割を担います。彼女の決断と犠牲は物語の核心であり、ヨハンソンの繊細な演技が感動を呼びました。特に、感情を抑えつつも内に秘めた強さを表現するシーンは圧巻です。
- ブリー・ラーソン(キャロル・ダンヴァース/キャプテン・マーベル):ラーソンは本作で初登場のキャプテン・マーベルとして、圧倒的なパワーを見せつけます。彼女の堂々とした演技は、ヒーローとしての存在感を強調し、特に終盤の戦いで輝きます。
- ゾーイ・サルダナ(ガモーラ):サルダナは過去と現在のガモーラを演じ分け、複雑な感情を表現。彼女のアクションシーンと感情的なシーンは、キャラクターに深みを与えました。
- カレン・ギラン(ネビュラ):ネビュラの成長が本作のハイライトの一つ。ギランは、過去の自分と向き合う葛藤や姉ガモーラとの関係性を丁寧に演じ、観客の共感を呼びました。
- グウィネス・パルトロー(ペッパー・ポッツ):ペッパーはトニーの支えとして登場し、終盤ではレスキューとして戦場に立つ。パルトローの落ち着いた演技が、キャラクターの成熟さを引き立てました。
女優の衣装・化粧・髪型
本作の女性キャラクターの衣装、化粧、髪型は、各キャラクターの個性や物語のトーンを反映しています。
- スカーレット・ヨハンソン(ナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウ):ナターシャの衣装は、黒を基調とした戦闘スーツで、機能的かつスタイリッシュ。赤みを帯びた髪はショートカットになり、過去のロングヘアから変化し、彼女の成長を象徴。化粧は控えめで、戦士としてのタフさが強調されています。
- ブリー・ラーソン(キャプテン・マーベル):キャプテン・マーベルのスーツは、青と赤のカラーが特徴的で、宇宙的なデザインが施されています。ショートカットのブロンドヘアは、活動的で力強い印象を与え、化粧はほとんどなく、自然体でヒーローらしい雰囲気。
- ゾーイ・サルダナ(ガモーラ):ガモーラの緑色の肌と赤い髪は、異星人としての特徴を強調。衣装は戦闘用のレザー調で、動きやすさを重視。化粧は肌の質感を活かし、戦士らしい鋭い目元を演出しています。
- カレン・ギラン(ネビュラ):ネビュラのサイボーグ風のメイクと紫がかったスキントーンが特徴。髪はなく、頭部のメカニックデザインが目立ちます。衣装は暗い色調の戦闘服で、冷酷さと脆弱さを両立させています。
- グウィネス・パルトロー(ペッパー・ポッツ):ペッパーの普段の衣装はエレガントなビジネスカジュアルで、落ち着いた色合い。レスキューとして登場する際は、紫と金のハイテクアーマーを着用。髪はポニーテールで、化粧は上品で控えめです。
キャスト
- ロバート・ダウニー・Jr(トニー・スターク/アイアンマン)
- クリス・エヴァンス(スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカ)
- マーク・ラファロ(ブルース・バナー/ハルク)
- クリス・ヘムズワース(ソー)
- スカーレット・ヨハンソン(ナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウ)
- ジェレミー・レナー(クリント・バートン/ホークアイ)
- ドン・チードル(ジェームズ・ローズ/ウォーマシン)
- ポール・ラッド(スコット・ラング/アントマン)
- ブリー・ラーソン(キャロル・ダンヴァース/キャプテン・マーベル)
- カレン・ギラン(ネビュラ)
- ゾーイ・サルダナ(ガモーラ)
- グウィネス・パルトロー(ペッパー・ポッツ)
- ジョシュ・ブローリン(サノス)
スタッフ
- 監督:アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ
- 脚本:クリストファー・マーカス、スティーヴン・マクフィーリー
- 製作:ケヴィン・ファイギ
- 音楽:アラン・シルヴェストリ
- 撮影:トレント・オパロック
- 編集:ジェフリー・フォード、マシュー・シュミット
- 視覚効果監修:ダン・デリーウ
レビュー 作品の感想や女優への思い