『リッチ・ウーマン 狙われた女』ナディーム・ソウマ監督、アダム・ロックオフ脚本による、2019年米国のサスペンス映画。主演に、サミーア・アームストロング、ロブ・メイズ、バート・ジョンソンら。精神病院に何年も入院していた女性が兄を訪ねて家に帰ります。しかし家に着くと兄の姿は消えており、町の誰も兄の存在を覚えていません。彼女は正気を失なっているのでしょうか?それとも、もっと邪悪な何かが働いているのでしょうか?
リッチ・ウーマン 狙われた女
予告編はこちら。
- 邦題:リッチ・ウーマン 狙われた女
- 原題:The House on the Hill
- 公開年:2019年
- 上映時間:88分
- 製作国:米国
- 撮影地:米国カリフォルニア州ロサンゼルス郡
- 製作会社:フォーミュラ・フィーチャーズ
- 配給会社:TF1、アンモ・コンテンツ
- ジャンル:サスペンス、スリラー
- キーワード:交通事故、入院、退院、財産、遺産相続、丘の上の家、バー、保安官、融資、投資家
あらすじ
事故で夫と息子を亡くしたショックから施設に入院していたメーガン・バーク。精神状態が安定してきたこともあり、4年の歳月を経て彼女は退院を決意します。両親亡き後、残された財産を管理していた弟ゲイリーとの再会に心を躍らせる彼女ですが、連絡が取れません…。
見どころ
- 事実と虚構、真実と嘘が入り乱れる街で行方不明の弟を捜すヒロインをサミーア・アームストロングが好演。
- 物語の鍵となる登場人物に出演したマリエット・ハートレイに注目。
ファム・ファタル
主演女優のサミーア・アームストロングが可愛い。深い視線をしています。しかも頬骨が出ていてキュート。
とくに、実家の庭でベンチに座ってババーズ・パブのデュークと話す姿がとても素敵。ブロンドヘアが海からの風になびきながら、言葉を選びながら自分の過去を話す表情もグッド。
感想
主人公の女性メーガンが実家に戻ります。容疑者は、出入りしている弟とバーテンダーとの関係を含めて3〜4人しかいませんから、けっこう力を入れて見てしまいました。一流のスリラーで見られるような演技のレベルではないものの、楽しく見られました。
原題にあるとおり丘の上の家なので見晴らしが抜群に良いです。そして、開放的で部屋は明るく間取りが広く、外には海が広がっています。この手のサスペンスで見た家で一番住みたいなと思います。
丘の上の家は羨望されやすいのか、松本清張「坂道の家」や黒澤明監督の「天国と地獄」を思い出します。丘の上って陸の孤島ですよね。
なお、この作品は『He’s out to get you』というタイトルで再発売されました。
解説
ミーガンは夫と息子とともに森の中の湖へドライブに出かけましたが、彼女の過失運転が原因でひどい事故に遭遇。夫と息子は事故で死に、ミーガンは生き残りました。
4年後、ミーガンはLifetimeのMVPリンジー・ハートリーが演じるセラピスト、ランドフォード医師と話します。ミーガンは親の遺産で賄われる精神病院にいます。彼女はそこから出ようと決心し、薬と意味深のネックレスを手に入れ、ゲイリー(彼女の兄)の家へ向かいます。しかし、ゲイリーは電話に出ず、丘の上の家にもいなかったので、ミーガンは押し入ります。
ミーガンは家のなかを歩き回り、声を聞きます。リサという人物からゲイリーに宛てたメモを見つけ、彼に誰かがいることを喜びます。やがて彼女は眠りに落ち、しばらくして悪夢で目を覚ます。
町の食堂で、ミーガンはリサにゲイリーを見なかったかと尋ねます。リサはゲイリーが誰なのか知らず、別の男性と結婚して3年になるといいます。ミーガンは警察へ捜索願を出しに行きます。問題は、ブランソン保安官もゲイリーを覚えておらず、知らないということ。次に、ミーガンは長年の家族ぐるみの友人や隣人に会いに行くのですが、彼らもゲイリーを覚えていません。
ミーガンがゲーリーの家へ戻ると、そこには誰もおらず、彼の電話番号も途絶えていました。彼女は完全にメルトダウン。水を飲み、錠剤を飲み干すと、ミーガンに電話がかかってきます。相手からは車のクラクションと衝突音が聞こえます。
ミーガンは町のバーへ行き、バーテンダーのデュークと弟のことで話を詰めます。 デューク役はロブ・メイズ。 彼もゲイリーを知りません。
ミーガンは家族の弁護士に会いに行き、彼女が遺産相続人であることを告げられます。その後、彼女はデュークのところへ戻り、自分が知ったことを話します。彼は、ゲイリーが会話のなかに出てこなかったことを奇妙に思い、ゲイリーが彼女の両親と仲違いしたのではないかと疑います。彼はまた、ミーガンが車中でガラガラヘビを見つけたと言うのを奇妙に思います。二人はそのことをブランソン保安官に報告しますが、保安官は敵対的で無礼極まり。保安官は彼らを酔っ払いのバカだと非難します。
家のそばのビーチで、ミーガンはデュークに悲惨な事故と治療施設での入院生活について打ち明けます。デュークは彼女を支え、理解してくれます。二人はソファで寄り添い、そのあと、彼はこっそりバスルームに忍び込み、彼女の錠剤薬を見つけます。そしてゲーリーのイヤーブックを見つけるために彼女を高校へ連れて行き、ビンゴ。ミーガンは自分が狂っていないことを知ります。ディーンも彼女が狂っていないことを喜び、車の中で彼女にキスをします。
ミーガンがブルンソン保安官に年鑑を持っていくと、彼はさらに嫌な奴となりました。ミーガンとデュークは彼抜きで探偵の仕事をすることにします。
ミーガンは、数日前にゲイリーを見かけた人物を発見。その女性の名前はミス・スノーで、ゲーリーの高校時代の教師。ミス・スノーの家を出たミーガンは、黒いパーカーを着た何者かに殺害されそうに。ブランソン保安官はミーガンを連行して尋問します。彼はミーガンに、デュークを信用できるかどうかを問い詰めます。
パズルの一部がうまくはまりはじめます。ミーガンは、隣人、保安官、弁護士全員が、金のためにゲイリーを殺したのだから、一緒に陰謀を企んでいるのだと確信。デュークは納得しませんが、ワインを飲みながら話を聞きます。
真夜中、ミーガンは階下で物音を聞きます。彼女は忍び足で階下に降ります。デュークはシャツを着て彼女を追いかけ、彼女を驚かせます。翌朝、彼女が目を覚ますと、デュークの姿はありませんでした。
ミーガンはバーへ行き、オーナーに会います。オーナーはミーガンに、デュークがRV車に住んでいて、ローンを組み次第オーナーからバーを買い取るつもりだったものの、今日までそれができず、仕事に来ない彼を解雇するつもりだと言います。
RV車のなかでミーガンは、デュークのパソコンから両親の死亡記事と、映画の冒頭に出てきたセラピストに関する何かを見つけます。彼女はまた、バスルームでゲイリーの死体を見つけます。ミーガンは、デュークがRV車までやってくるのを見計らって911に電話。彼女はハサミを手に取り、ゲイリーを殺した犯人から身を守ります。デュークは彼女を落ち着かせようとするのですが、否定されます。
そこへ、現場に到着したブランソン保安官はデュークの肩を撃ち、少し殴ります。そのとき、ブルンソン保安官は銃を振り回しながら悪役のモノローグを言います。ミーガンはデュークを射殺しようとする彼の手から銃を叩き落とし、銃を回収して保安官の心臓を撃ち抜きます。
ミーガンとデュークはRV車の中でキスをし、彼女は彼の傷の手当てをしながら、彼に希望を与えます。
キャスト
- ミーガン・バーク役(サミーア・アームストロング)
- デューク役(ロブ・メイエス)
- ブランソン保安官役(バート・ジョンソン)
- ランドフォード医師役(リンジー・ハートリー)
- ブライアン役(スコット・ベイリー)
- スノー夫人役(マリエット・ハートリー)
- コーディ役(ベッケン・バウアー)
- リタ・アンダーソン役(ジーン・セントジェームス)
- エルドン・アンダーソン役(ランディ・クラウダー)
- ナンシー・アレンデール役(ステファニー・アーブ)
- アンジェラ役(キンバリー・スタンフィル)
- リサ役(ジャッキー・ハンセン)
- エディス役(トリスティナ・リー)
- 若い頃のゲイリー役(スペンサー・マセア)
- ベン・コックス役(G・ラリー・バトラー)
- ゲイリー・バーク役(スライ・グリーン)
スタッフ
監督はTV映画の重鎮、ナディーム・スマー。
- 衣装デザイン:エディス・ラヤ
- 衣装助手:クリズ・オルテガ
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