『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』(原題:Birds of Prey)は、キャシー・ヤン監督、クリスティーナ・ホドソン脚本による2020年の米国のスーパーヒーロー映画で、DCコミックスのチーム「バーズ・オブ・プレイ」を題材にしています。DCエクステンデッド・ユニバース(DCEU)の第8弾であり、『スーサイド・スクワッド』(2016)のスピンオフであり続編でもあります。マーゴット・ロビーがハーレイ・クイン役を演じ、メアリー・エリザベス・ウィンステッド、ジュルニー・スモレット=ベル、ロージー・ペレス、クリス・メッシーナ、エラ・ジェイ・バスコ、アリ・ウォン、ユアン・マクレガーらが共演。ジョーカーと別れたハーレイ・クインが、ゴッサム・シティの犯罪王ローマン・シオニスに脅かされ、ヘレナ・バーティネリ、ダイナ・ランス、レニー・モントーヤ(バーズ・オブ・プレイを結成)と力を合わせてカサンドラ・カインを救う姿を描きます。
以下にあらすじ、マーゴット・ロビーの活躍、解説、キャスト、スタッフをまとめます。
ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY
- 原題:Birds of Prey
- 別名:①Birds of Prey (and the Fantabulous Emancipation of One Harley Quinn)、②Harley Quinn: Birds of Prey
- 公開年:2020年
- 製作国:米国
- 上映時間:109分
- ジャンル:アクション、クライム
- 配給:ワーナー・ブラザース映画
- 視聴:U-next
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見どころ
『スーサイド・スクワッド』で大きな話題を集めたマーゴット・ロビーが、ハイテンションな悪のヒロインを演じる。ユアン・マクレガーが残忍なブラックマスクに扮する。
あらすじ
ゴッサム・シティを舞台に、ジョーカーと別れたハーレイ・クイン(マーゴット・ロビー)が新たな人生を切り開こうとします。ジョーカーとの関係がなくなったことで、彼女はゴッサムの犯罪者たちから狙われる存在に。そんな中、若きスリ師カサンドラ・ケイン(エラ・ジェイ・バスコ)が、犯罪王ローマン・シオニス(ユアン・マクレガー)の欲しがるダイヤモンドを盗んだことで事態が急変。ローマンとその手下ヴィクター・ザーズ(クリス・メッシーナ)は、カサンドラを捕らえるため街を恐怖に陥れます。ハーレイは、刑事レニー・モントーヤ(ロージー・ペレス)、歌姫ブラックキャナリー(ジャーニー・スモレット=ベル)、復讐に燃えるハントレス(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)と出会い、偶然の連帯から「バーズ・オブ・プレイ」としてローマンに立ち向かう。ハーレイの破天荒な戦いと、女性たちの結束が物語の鍵となります。
ファム・ファタル
マーゴット・ロビー
マーゴット・ロビーはハーレイ・クインとして、プロデューサーとしても本作に関与し、キャラクターの魅力を最大限に引き出しました。ハーレイはジョーカーからの「解放」をテーマに、自己発見と独立を体現。ロビーの演技は、コミカルでエネルギッシュな一面と、傷つきながらも強さを求める内面を見事に融合させています。彼女のトレードマークである野球バットやローラースケートを使ったアクション場面は特に印象的で、遊園地での戦闘場面ではダイナミックな動きとユーモアを披露。ハーレイのナレーションや第四の壁を破る語り口は、彼女の個性を強調し、観客を引き込みます。
また、マーゴットはハーレイのファッション(カラフルなジャケットやスパンコールの衣装)にもこだわり、ビジュアル面でもキャラクターを際立たせました。批評家はロビーのカリスマ性を絶賛し、彼女が映画の推進力だと評価しました。
マーゴット・ロビーは、DCとワーナー・ブラザースに『Birds of Prey』のアイデアをR指定の女性主導スーパーヒーロー・アクション映画として売り込み、彼らはマーゴットのビジョンに同意。「PGの女性主導のアクション映画は、チック・フリックだと思われているような気がします」とマーゴットは言います。主演だけでなく、彼女は自身の製作会社ラッキーチャップを通じてプロデューサーも務めました。
解説
『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』は、DCEU初の女性中心のチームアップ映画で、監督キャシー・ヤンが女性の視点からハーレイとバーズ・オブ・プレイの物語を描写。R指定(17歳未満保護者同伴)により、過激な暴力やユーモアが強調され、『スーサイド・スクワッド』(2016年)よりも自由なトーンが特徴。脚本はハーレイの視点で進行し、彼女の破天荒な性格を活かしたノンリニアなストーリーテリングが採用されました。映画は女性の連帯や自己解放をテーマに掲げ、男性支配的な犯罪世界に立ち向かう姿を描いています。ビジュアルはポップで鮮やか、アクションはスタイリッシュで、特に最終盤の遊園地バトルは振り付けの妙が光ります。批評家からはキャストのケミストリーやアクションが高く評価されたが、ストーリーの単純さやマーケティングの不十分さが指摘され、興行的には振るわず(世界興収2.05億ドル)。しかし、カルト的な人気を獲得し、ハーレイ・クインのキャラクター性を深めた作品としてDCEUで重要な位置を占めています。
キャスト
- ハーレイ・クイン…マーゴット・ロビー(ジョーカーと別れ、自由を求めるアンチヒーロー)
- ローマン・シオニス / ブラックマスク…ユアン・マクレガー(ゴッサムの残忍な犯罪王)
- カサンドラ・ケイン…エラ・ジェイ・バスコ(ダイヤを盗んだ少女)
- レニー・モントーヤ…ロージー・ペレス(正義感の強い刑事)
- ダイナ・ランス / ブラックキャナリー…ジャーニー・スモレット=ベル(歌声と格闘技の使い手)
- ヘレナ・バーティネリ / ハントレス…メアリー・エリザベス・ウィンステッド(復讐に燃えるクロスボウ使い)
- ヴィクター・ザーズ…クリス・メッシーナ(ローマンの忠実な手下)
スタッフ
- 監督…キャシー・ヤン(『デッド・ピッグス』)
- 脚本…クリスティーナ・ホドソン(『バンブルビー』)
- 製作…マーゴット・ロビー、スー・クロール、ブライアン・アンケレス
- 音楽…ダニエル・ペンバートン
- 撮影…マシュー・リバティーク
- 編集…ジェイン・タン、エヴァン・シフ
- 製作会社…ワーナー・ブラザース、DCフィルムズ、ラッキーチャップ・エンターテインメント、クロール&カンパニー
補足
- 文化的影響…ハーレイの新たな衣装や「ハイエナのブルース」など、ポップカルチャーへの影響が顕著。フェミニズムや女性のエンパワーメントを強調した点も話題に。
- 評価…Rotten Tomatoesで批評家スコア78%、観客スコア78%(2025年5月時点)。アクションとユーモアが好評だが、興行成績は期待を下回った。
- DCEUとの繋がり…『スーサイド・スクワッド』の後日談で、2021年の『ザ・スーサイド・スクワッド』へとハーレイの物語が続く。
- 特徴…マーゴット・ロビーのプロデューサーとしての関与が強く、女性主導のプロジェクトとして注目された。
もし特定のシーンや他のDCEU作品との比較、ハーレイのキャラクター分析など、さらに詳しい情報が必要なら教えてください。
レビュー 作品の感想や女優への思い