エリザベス・ブラックモア（Elizabeth Blackmore）はオーストラリア出身の女優。『イービル・デッド』のナタリー役、『ヴァンパイア・ダイアリーズ』のヴァレリー・トゥル役、『スーパーナチュラル』のレディ・トニ・ベヴェル役で知られる。西オーストラリア舞台芸術アカデミー卒業。
プロフィール
- 名前：エリザベス・ブラックモア（Elizabeth Blackmore）
- 1987年1月6日（38歳）
- 出生地：オーストラリア西オーストラリア州パース
- 出身校：西オーストラリア・パフォーミング・アーツ・アカデミー
- 職業：女優
- 活動期間：2008年～現在
生い立ち・教育
エリザベス・ブラックモアは、1987年1月6日にオーストラリアの西オーストラリア州パースで生まれました。幼少期から演技に興味を持ち、早くから舞台や演劇に親しんでいたとされています。彼女はパースで育ち、地元の文化や環境の中で、表現力と創造性を磨いてきました。この地域は、オーストラリアの芸術シーンにおいても重要な拠点であり、彼女の才能を育む土壌が整っていました。
高等教育では、ブラックモアは西オーストラリア舞台芸術アカデミー（Western Australian Academy of Performing Arts、WAAPA）に進学しました。WAAPAは、オーストラリアを代表する演劇・パフォーマンスの教育機関として知られ、多くの著名な俳優や舞台関係者を輩出しています。彼女は2008年に同アカデミーを卒業し、演技の基礎から高度なテクニックまでを学び、プロの俳優としてのキャリアを築くための準備を整えました。この教育期間中、彼女は演劇や短編映画などに出演し、実践的な経験を積み重ねました。
経歴
エリザベス・ブラックモアの俳優としてのキャリアは、2008年に本格的に始まりました。彼女の最初の大きな役は、2010年のファンタジー・ドラマシリーズ『レジェンド・オブ・ザ・シーカー（Legend of the Seeker）』でのシスター・マリアナ役でした。この作品は、彼女にとってテレビドラマでの初の継続的な役柄となり、業界内での注目を集めるきっかけとなりました。
2011年には、オーストラリアの人気ソープオペラ『ホーム・アンド・アウェイ（Home and Away）』にシャンディ・パーマー役でゲスト出演しました。この役は、短期間ながらも視聴者に強い印象を与え、彼女の知名度をさらに高めました。同年、映画『バーニング・マン（Burning Man）』では、がん科の受付係という小さな役を演じ、映画界での経験も積みました。
2012年には、アメリカのテレビシリーズ『ビューティー・アンド・ザ・ビースト（Beauty and the Beast）』にヴィクトリア・ハンセン役でゲスト出演。この役は、バレエダンサーとして登場し、物語に深みを与える重要なキャラクターでした。彼女の演技は、感情の複雑さを表現する能力が高く評価されました。
2013年、ブラックモアはホラー映画『イービル・デッド（Evil Dead）』のリメイク版でナタリー役を演じ、国際的な注目を集めました。この作品は、彼女のキャリアにおける大きな転換点となり、ハリウッドでの活躍の足がかりとなりました。同年、彼女は新進のオーストラリア人俳優を支援するヒース・レジャー奨学金のファイナリストに選ばれ、さらなる飛躍の可能性を示しました。この奨学金は、ハリウッドでの成功を目指す若手俳優を支援するものであり、彼女の才能が認められた証です。
2015年には、The CWの人気シリーズ『ヴァンパイア・ダイアリーズ（The Vampire Diaries）』の第7シーズンで、ヴァレリー・トゥル役としてレギュラー出演しました。ヴァレリーは、吸血鬼と魔女のハイブリッドである「ヘレティクス」の一員で、複雑な背景を持つキャラクターでした。この役は、彼女の演技の幅を広げ、国際的なファンベースを獲得する契機となりました。
2016年からは、同じくThe CWの『スーパーナチュラル（Supernatural）』でレディ・トニ・ベヴェル役を演じ、シーズン11および12に出演。この役は、英国メン・オブ・レターズの一員として登場し、物語に新たな緊張感をもたらしました。彼女は、共演者のアダム・ファーガスとの仕事が楽しく、彼のユーモアに笑いをこらえるのが難しいとインタビューで語っています。
その後も、ブラックモアは映画やテレビで活躍を続け、2014年のドラマ映画『スキン・ディープ（Skin Deep）』などに出演。彼女のキャリアは、ホラー、ファンタジー、ドラマなど多岐にわたるジャンルで展開され、着実に評価を高めています。
私生活
エリザベス・ブラックモアの私生活については、公開されている情報が限られています。彼女はプライバシーを重視する傾向があり、メディアやソーシャルメディア上でも個人的な詳細をあまり明かしていません。彼女のソーシャルメディア（TwitterやInstagram、ユーザー名：lizzie_a_bee）では、仕事関連の投稿やファンとの交流が主で、プライベートな話題は控えめです。2021年時点で、彼女のTwitterフォロワー数は約7,277人と報告されています。
彼女は英語を母語とし、インタビューなどでは流暢で魅力的な話しぶりが評価されています。家族やパートナーに関する具体的な情報は公開されておらず、彼女の焦点は主にキャリアに向けられているようです。オーストラリア出身であることを誇りに思い、故郷パースへの愛着を語ることもあります。
出演作品
以下は、エリザベス・ブラックモアの主要な出演作品の一部です。
TV
- レジェンド・オブ・ザ・シーカー（2010年）：シスター・マリアナ役（レギュラー）
- ホーム・アンド・アウェイ（2011年）：シャンディ・パーマー役（ゲスト、2エピソード）
- ビューティー・アンド・ザ・ビースト（2012年）：ヴィクトリア・ハンセン役（ゲスト、1エピソード）
- ヴァンパイア・ダイアリーズ（2015年）：ヴァレリー・トゥル役（レギュラー、第7シーズン）
- スーパーナチュラル（2016年-2017年）：レディ・トニ・ベヴェル役（レギュラー、シーズン11-12）
- ワンス・アポン・ア・タイム（2011年）：メアリー・リドゲート役（ゲスト、イギリス人キャラクターとして）
映画
- バーニング・マン（2011年）：がん科受付係役
- イービル・デッド（2013年）：ナタリー役
- スキン・ディープ（2014年）：主要キャスト
これらの作品は、彼女の多才な演技力を示すものであり、特にホラーやファンタジージャンルでの存在感が際立っています。
まとめ
エリザベス・ブラックモアは、オーストラリア出身の才能ある女優として、ホラーやファンタジー、ドラマといった幅広いジャンルで活躍しています。西オーストラリア舞台芸術アカデミーでの学びを基盤に、国内外でのキャリアを着実に築き上げ、ヒース・レジャー奨学金のファイナリストに選ばれるなど、その実力は高く評価されています。『イービル・デッド』や『ヴァンパイア・ダイアリーズ』、『スーパーナチュラル』などでの印象的な役柄で知られ、今後もさらなる活躍が期待されます。彼女のプライバシーを尊重する姿勢も、プロフェッショナルなキャリアに一層の魅力を加えています。
レビュー 作品の感想や女優への思い