エスター・ポビツキー(Esther Povitsky)は米国のコメディアン、女優、ライター、プロデューサー。シカゴ出身で、TV番組「Alone Together」の共同制作者兼主演、Huluの「ドールフェイス」でイジー役を務めました。2020年にComedy Centralで初のコメディ・スペシャル「Hot for My Name」を公開。自身のファッションブランド「Sleepover by Esther」を運営しています。
プロフィール
- 名前:エスター・ポビツキー(Esther Povitsky)
- 生年月日:1988年3月2日(37歳)
- 出生地:米国イリノイ州シカゴ
- 別名:リトル・エスター
- 学歴:イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校
- 職業:俳優、コメディアン、プロデューサー、脚本家、コメディアン、プロデューサー
- 活動期間:2008年-現在
- 子供:1人
- SNSサイト:Instagram・Youtube・Facebook
生い立ち・教育
エスター・ポビツキーは、1988年3月2日にイリノイ州シカゴで生まれました。父親はロシア系ユダヤ人のモリー・ポビツキー、母親はフィンランド系キリスト教徒のメアリー・ポビツキーで、母親の最初の結婚から異父姉がいます。彼女はシカゴ郊外のスコーキーで育ち、2006年にナイルズ・ノース高校を卒業しました。高校卒業後、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校に3年間通いましたが、スタンダップコメディと演技のキャリアを追求するために中退しました。彼女は大学時代について、「多くの人が学生クラブに参加したり、いつもお酒を飲んだりしていて、私はそれが好きではなかったので、居場所を感じられませんでした」と振り返っています。
その後、シカゴのiOシアターやセカンド・シティでコメディを学び、ロサンゼルスに移ってグラウンドリングスでさらに研鑽を積みました。これらの経験が、彼女のコメディスタイルと演技の基盤を形成しました。
経歴
エスター・ポビツキーは「リトル・エスター」の芸名で知られ、2008年に映画「エクスプレス/負けざる男たち」で初の小さな役を演じ、キャリアをスタートさせました。その後、2010年に「ジミー・キンメル・ライブ!」でTVデビューを果たし、2011年には短編映画「April」や「All In All」に出演しました。彼女はロサンゼルスのコメディストア、アイスハウス、ジ・インプロヴなどの会場で定期的にスタンダップコメディを披露し、注目を集めました。
2012年、ポビツキーはMTVから自身のコメディアン生活を基にしたリアリティ番組のオファーを受けましたが、プライバシーを重視し、これを断りました。同年、彼女は「The Joe Rogan Experience」に女性として初めてゲスト出演し、Deathsquad.tvのポッドキャストに定期的に参加するようになりました。彼女は「Little Esther’s Piecast」や「Brode & Esther」(ブロディ・スティーヴンスと共同ホスト)、「Weird Adults with Little Esther」、「Glowing Up」(キャロライン・ゴールドファーブと共同ホスト)などのポッドキャストを主催し、Deathsquad.tvの「Ice House Chronicles」にも頻繁にゲスト出演しました。
2015年、ポビツキーは短編映画「Alone Together」を書き、演じ、プロデュースしました。この作品は後にThe Lonely IslandのプロデュースによりFreeformでパイロット版が制作され、2016年12月にシリーズ化が決定。2018年1月に放送開始され、2シーズン目が2018年8月に放送されましたが、2019年にキャンセルされました。
2016年から2019年まで、ポビツキーは「クレイジー・エックス・ガールフレンド」でマヤ役を演じ、「ブルックリン・ナイン-ナイン」「LOVE ラブ」「パークス・アンド・レクリエーション」などの人気番組にもゲスト出演しました。2015年の「Last Comic Standing」シーズン9では複数ラウンドを勝ち進み、特にロザンヌ・バーから称賛を受けました。2019年から2022年まで、Huluの「ドールフェイス」でイジー役を演じ、注目を浴びました。
2020年7月17日、ポビツキーの初のコメディスペシャル「Hot for My Name」がComedy Centralで公開され、彼女のユーモアと個性が広く評価されました。2024年には、初の主演映画「Drugstore June」が公開され、ニコラス・グーセンと共同で脚本を書き、ビル・バーやトレバー・ウォレスらと共演。この映画は批評家から賛否両論を受けつつも、彼女のユニークな魅力を引き立てました。
ポビツキーは自身のファッションブランド「Sleepover by Esther」を立ち上げ、Instagramやポッドキャスト「Trash Tuesday」で積極的に宣伝しています。彼女のコメディは、日常の観察や個人的な経験に基づいた親しみやすいスタイルで、多くのファンを惹きつけています。
私生活
エスター・ポビツキーはコメディライターのデイヴ・キングと婚約しており、2024年3月に娘のエースを迎えました。彼女はデイヴとの関係について、スタンダップコメディのコミュニティで出会ったと明かしていますが、プライバシーを保つため詳細はあまり公開していません。彼女はスポーツが得意で、特にバスケットボール、ボクシング、エアロビクス、ローラースケート、チアリーディング、体操などを楽しみ、ヒップホップやジャズ、バレエなどのダンスも得意です。また、スペイン語を話し、ウィスコンシン、ブルックリン、アイルランドの訛りを模倣できます。音楽の知識もあり、剣術や格闘技にも長けています。
ポビツキーは2012年にベルギー人男性によるストーカー被害に遭い、警察が介入する事態となりました。この経験から、彼女はプライバシーを重視する姿勢を強め、リアリティ番組のオファーを断る一因となりました。
出演作品
以下はエスター・ポビツキーの主な出演作品です。
TV
- ジミー・キンメル・ライブ!(2010年、ゲスト出演)
- クレイジー・エックス・ガールフレンド(2016-2019年、マヤ役)
- ブルックリン・ナイン-ナイン(ゲスト出演)
- LOVE ラブ(ゲスト出演)
- パークス・アンド・レクリエーション(ゲスト出演)
- Alone Together(2018年、共同制作者・主演)
- ドールフェイス(2019-2022年、イジー役)
- Last Comic Standing(2015年、シーズン9出場者)
- Late Night with Seth Meyers(2018年、ゲスト出演)
映画
- The Express: The Ernie Davis Story(2008年、端役)
- April(2010年、短編)
- All In All(2011年、短編)
- Alone Together(2015年、短編、脚本・主演・プロデューサー)
- Drugstore June(2024年、主演・共同脚本)
コメディスペシャル
- Hot for My Name(2020年、Comedy Central)
ポッドキャスト
- Little Esther’s Piecast(ホスト)
- Brode & Esther(ブロディ・スティーヴンスと共同ホスト)
- Weird Adults with Little Esther(ホスト)
- Glowing Up(キャロライン・ゴールドファーブと共同ホスト)
- Trash Tuesday(アニー・レダーマン、カリーラ・クーンと共同ホスト)
まとめ
エスター・ポビツキーは、多才なコメディアン兼女優として、スタンダップコメディ、テレビ、映画、ポッドキャストで活躍しています。シカゴの郊外で育ち、大学を中退してコメディの道に進んだ彼女は、独自のユーモアと親しみやすいキャラクターで人気を博しています。「Alone Together」や「ドールフェイス」、そして「Drugstore June」での活躍に加え、ファッションブランドの運営やポッドキャストでの発信を通じて、彼女の影響力はさらに広がっています。プライバシーを大切にしながらも、ファンとのつながりを重視する姿勢が、彼女の魅力の一端です。
レビュー 作品の感想や女優への思い